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スプリトのホテルの窓から。
先日乗ってきたフェリーが止まっている。
スプリトの町はローマ皇帝が築いた宮殿の上に造られている。
観光だけの町ではないようで、旧市街も土産物だらけと言うのでもない。
実際に庶民の生活が普通に行われているようだ。
かつての宮殿の上部構造は聖堂などに改築されてしまっているが、その地下はほぼ当時のレイアウトを残している。
ここでも花屋さんたちのコンテストが行われていた。
コンサートなどにも利用しているそうだ。
街の散策だけなら一時間ほどだ。
だんだん、『旧市街』にも食傷してきたようだ。
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宮殿地下。
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花苗を売っている。
門前には市民生活の為の市場が開かれていて、野菜や肉、魚に混じり、花の苗や切花が並べられている。
来年用にパンジーの種を数種類購入した。
昼前にスプリトを発ち、トロギールへ向かう。
ここも世界遺産に指定されている。
ギリシャ時代から人が生活している。
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トロギール。小さな島の上に出来ている。
遠くに見える城砦はベネチア人が被支配者の反乱を防ぐ為に作った。
この島は観光客が少なく、しっとりした落ち着いた佇まいだ。
路地のレストランで昼食をとった。
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石の路地は何処も同じように見える。
食後はもう一つ世界遺産の街、シベニクにより大聖堂だけ駆け足で覗く。
華美な装飾が施されていない好みの内部だった。
シベニクからは高速道路で一路プリトヴィツェ湖群国立公園に向かった。
高速道路は出来たばかりのようで、走っている車も少なく、150キロで飛ばす。
途中は昨日と同じような低い林ばかりが続く。
このうねりが大きな山塊にぶつかり千五百メートルほどの高度まで山の斜面を登った。
雄大な眺めが楽しめた。
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峠のパーキングからの景色。
後ろには森林限界を超えた石の頂が続く。
夕方7時過ぎ公園内の予約したホテルに着く。
いい所なのでもう一泊追加を申し込むが満員と断られた。