S家の別宅

夫婦ふたりきりになりました。ふたりの生活をこれから楽しみたいなと思います。

仁王立ちの死・・・

2008-10-08 16:48:59 | Weblog
亡くなられた緒形拳さんが、ずっと昔、わたしがまだ小学生か中学生の頃、NHKでやっていた大河ドラマ「源義経」の弁慶の役で出ていた。

弁慶の最期は、全身に弓矢がささり、それでも眼を見開き、仁王立ちで死んでいくシーンだった。
その演技は完璧だった。
眼はかっと見開かれ、眼が全てを語っていたのだった。


子どものわたしにもそれは、強烈に脳裏に刻まれたシーンで、次の日学校で友だちと弁慶の最期のシーンで、「すごかったねえ!」と話した記憶がある。

昔はおじいちゃんやおばあちゃんがいる大家族が多かったから、必然的に小さい頃はNHKの大河ドラマなんかを大人と見ていた。

すごい役者さん・・・・・というイメージを強烈に持った。

ああいうふうに鬼気迫る行動で人を(義経)を守る美学もあるのだと思った。



為替介入で、アメリカ国債を33兆円も買った総理大臣、小泉という人は、国民を瀕死の状態にしても、弱者を切り捨てても、アメリカに忠実だった人だ。
自国を仁王立ちになっても守るような総理大臣ではなかった。

そんな総理がいない・・といえばそれまでだけれど、しかし昔はそんな気骨な仁王立ちしてるみたいな政治家は確かにいたでしょ・・・


弁慶とは天と地との差がある。
そして緒形拳さんの生き方とも天と地ほどの差があるとわたしは思う。



アメリカは75兆ドルの公的資金投入のつけを絶対日本にも要求してくるのだろう。
これから日本はどうなっていくのだろう・・・

ただ今は、世界はおおきなうねりの中にいて、今までとは違う世界を作っていかなければいけない時だと思う。
まさに、チェンジの時なんだろうという予感がする。



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