S家の別宅

夫婦ふたりきりになりました。ふたりの生活をこれから楽しみたいなと思います。

遠い空の、確かな哀しみの色。

2008-10-15 16:28:06 | Weblog
アフガニスタン情勢のテレビを見ていて、アフガニスタンは以前よりずっとひどい状態になっている。

「テロとの戦い」と称してアメリカが攻撃しているのは、実際は何も関係のない一般の国民の犠牲がどんどん増えている。
アメリカのしていることもテロと何も変わりがない・・・


何も解決してくれない政府に嫌気がさし、家族を爆撃で殺され、こういう状態で普通の国民までもがタリバンに入ってしまう。

生きていくために、ただその為に生きているのだ。

あげくにまだとても幼い子供達が自爆テロをさせられる。



きれいな眼をした男の子が言った。
「ぼくがボタンを押したら、ぼくは光に包まれて天国にいくんだ、そして敵は地獄にいく」
こんなことを教える大人、おまえが行け!

なぜ未来がある子ども、しかもまだ生と死の意味さえよくわからない子供達を自爆テロの道具にするんだ、
子供達はこれから未来を背負っていく大切な宝物だ、

この男の子のきれいな眼を見ていたらせつなくてしかたがなかった、


どれだけの子供達がこの世界で大人の犠牲になっているだろう、

バイオエタノールをつくるためにとうもろこしが食べられなくなって、飢えていく子供達、
飢えた子供達がいるなんて、絶対に世界はおかしいよ、


秋の空は、とても遠く高くなった。
夏には手が届きそうなくらいだった雲が、遠いところにある。
きのうの雨があがって、きょうは透きとおった空気の日だ・・・

空が遠くなると、そんな遠くの国の子供達のことも考える。
空が遠くなると、哀しい思いも深くなる。

遠い空の深い哀しみ・・・・の色。
それでもそれは、眼の前に確かに在る哀しみだ。




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