いそがしのトトロ

きたぐにのせいかつ日記。 

照子と瑠衣

2024-07-22 13:19:18 | 

「照子と瑠衣」井上 荒野 著

を読んだ。図書館で借りて読んだ。かなり予約待ちをしたので、なぜ読みたかったのか忘れてしまったが、とても面白かった。そしてせつない。井上荒野の力量がわかる本だった。

いなりずしを作る場面から始まる。

「すし飯には大葉とちりめんじゃこと胡麻を混ぜた。」

というのを読んで、おいしそうだなあと思って、今日のおひるごはんにさっそく、大葉と白ごまをごはんにまぜていなりずしを作った。(ちりめんじゃこはなかったので)

照子が45年におよぶ結婚生活を解消して、家を出ていくときに、夫にいなりずしと牛肉のワイン煮を作り置きしていく場面だ。

ところ変わって

私は、きょう、夫の運転する車で出かけた。

家に到着する手前の三叉路で、一時停止のある道から出てきた車が、夫の車とこすりそうになった。

確かに向こうには一時停止の標識があるので、こちらが優先だが、出てきた車に寄って行って窓をあけ、「一時停止があるんだよ」と声を荒げた。 向こうの男性(同じくらいの年か)は窓を開け、「ちょっと見えなかった。んでも手をあげて合図した。」「同じ町内なんだから、もめんのやめっべ」と言った。

向こうも向こうで、「わるい わるい」とでも言ってくれればいいのに、「そこに車とめっから」と、受けて立つ雰囲気。

私はこういうくだらない意地のぶつかりあいは大っ嫌いだ。

私が相手に「すみませんでした。行こう!」

と言って車を出させた。

これまでも何度か夫のこういう不愉快な場面にでくわした。

照子と瑠衣 での照子が家を出たのは、こういう事の積み重ねの ”ハズバンド問題” だ。妻を傷つける言動。夫側はたいしたこととは考えていない。照子に子供がいないのも別れる決断をうながしただろう。

私もこれまで何度言葉を飲み込んだかわからない。

一番つらかったのは、私の母が認知症になって、ひとりで暮らせなくなった頃の思い出だ。とりあえず、夫とふたりぐらしのこの家に連れてきて、

「介護保険を利用しながら、一緒に暮らしてだめか」と決死の覚悟で頼んだら、怒り心頭で「あなたがそんなにお母さんが大事なら、俺は退職したら、離婚して田舎に帰り、母親と暮らす」と言った。

夫も長男で、夫をはじめ義実家は古い頭の面々なので、妻の母親と同居するとは想定外だろう。

私には兄がおり、幸運にも結婚して子供も3人いる。実家の不動産は兄が継ぐように母は遺言を書いていることを私も知っていた。兄は精神的な疾患を抱えており、安定した公務員だったのだが、50代で退職した。

そんな兄の事もあり、私も私がなんとかしなくちゃと思い込んでいた。

「あなたのお兄さんを呼べ」と言われて、泣く泣く電話して兄を呼び、

「あなたがお母さんを看るべきでしょう」と言った。

結局、兄の住まいに母は引き取られ、介護保険を利用しながら、義理の姉にお世話になりながら寿命を全うした。

結果的にそれで良かったかなと思った。

でも、「離婚する」と言われた時、私は「私は離婚はしたくない」と言った。そしたら彼がふっと笑ったのよね。

なんでこんな時に笑うのだろうと思った。

激情にかられると、思わず口にしてしまう無責任な言葉に何度もうちのめされてきた。そして彼から離婚すると言われた時、それだけは言われないだろうと変な自信があったので、意外な気がした。

彼が離婚したら、義理の母はどんなに悲しむだろうと思った。そして彼だって母親と幸せに暮らせるとは思えない。

夫の言動には傷つくことが多いし、母との事では今でももっとBESTな選択があったかもしれないと思う。

でも、まだ結婚して間もない頃、家にかかってきた義理の母の電話に、「それは、俺たちの問題だろ!」と言っていた夫がいた。うれしかった。

何をいわれたのかわからないし、私も聞かなかった。

あれが、長い結婚生活をつなぎ留めているのかもしれない。

 

 

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金時豆を煮る

2024-07-17 09:50:05 | 日記

金時豆を煮た。

鍋帽子を作ってから、たまに思い出したときに作る。黒豆や棒鱈を煮る時にも鍋帽子は役に立つ。

金時豆250gを鍋に入れてよく洗う。

火にかけて沸騰寸前で火からおろし、ふたをして鍋帽子をかぶせ放置する。沸騰すると豆が煮崩れるので。

さめたころ、最初の煮汁だけ捨てる。

豆がじゅうぶんにかぶるくらいの新しい水を入れて、火にかけ、沸騰寸前で火からおろして、またふたをして鍋帽子をかぶせ放置する。

あとは、火にかけては冷めるまで置くという作業を豆が充分やわらかくなるまでくりかえす。(私は5回ぐらいかな)

柔らかくなったら、汁を全部捨てて、砂糖150g(豆の6割)と大さじ1の醤油を入れて、またふたをして鍋帽子をかぶせ、冷めるまで置く。

これで出来上がり。

 

鍋帽子は、私はざぶとんの綿を使って ”婦人之友” の本に載っていた型紙で作ったが、新聞紙とベビー毛布のような物を使って保温してもいいらしい。時間はかかるが、めんどうではない。

 

 

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夫のパジャマを作る

2024-07-17 09:06:50 | 洋裁

30年も前に買った生地で夫のパジャマを作った。4mで1000円だった。

作務衣でも作ろうと買ったものの、あまりにも地味かもと思いやめたものである。30年もたって、にあうぐらいの年になった。仕立ててみると肌触りのいい木綿で、6000円ぐらいの価値があるかもしれない。(なんて)

パジャマは、自分のものは作ることにしているが、夫のものは、パンツに前あきがないといやがるので、めんどくさくて購入していた。〇印良品のものなんか私は好みなのだが、男物のパジャマのパンツに前あきがないのだ。

本を見ながら作る。見てもよくわからなくて、やり直したりしてようやくできた。ボタンホールは今、ミシンに付属品をつけると、自動でできるのだろうが、私のミシンは50年も前に母に買ってもらったジグザグミシンなので、手動であけなければならない。

 

思えば、いろいろ趣味や興味で買ったが、長いこと使い続けたものはミシンぐらいだ。

4本糸のロックミシンをもらったが、今も使うのは2本糸のベビーロックミシンだけだ。

道具はシンプルで単純なものが一番なんだと思う。

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パイナップル

2024-07-11 10:41:37 | 日記

今の時期、沖縄からパイナップルが届く。

こちらから沖縄には、桃を送ることにしている。

3個入っていた。”ゴールドバレル”という品種。パイナップルは品種改良して、色々な品種があるらしいが、今度のは、見かけは緑色で熟しているかどうかわからないが、食べごろなのですぐに食べてくださいと言われた。

次の日に、冷やして朝食でいただいた。

あっさりとした味で程よい甘みのパイナップルだった。

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モナルダ

2024-07-01 08:38:05 | 日記

花づくりに精を出している山形に住む友達が、5月にいくつか珍しい花の苗をくれた。

そのなかのひとつ、モナルダ(たいまつそう)が咲き始めた。私はこれまで見たことがない。

6月19日

6月26日

6月29日

白花も咲きはじめた。

 

でも、近所の家の庭に、赤紫のモナルダがたくさん咲いているのに出会った。

宿根草だ。夏に映える花だ。

散歩道で、今年もみごとにさいているラベンダーのような花の名前がわかった。2・3年、きれいだなと思いながら、名前を知らなかった。

玄関前に日差しをあびて咲く。

ロシアンセイジというらしい。 ロシア由来でもなく、セイジの仲間でもないらしい。見た目の雰囲気で名付けたのかしら。

 

 

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