仮囲いにめり込んでいるサイン

2020-04-26 | 野良サイン
もともと設置されているオフィシャルのサインの一部が工事の影響で、仮囲いの中に隠れてしまう、というケースに時々遭遇します。


大手町駅・2016年

壁と丸ノ内線に挟まれてしまった状態の半蔵門線。ぎゅっとなっていてかわいい……。


日本橋駅・2015年

「都営浅草線」と書かれた部分がほぼ埋まっていて、ピンクの「○」の左側しか見えなくなっちゃっています。
ここでは、埋もれてしまった内容を仮囲いの面に貼り付けている。本来のサイズの半分くらいに縮小されていて、理由は不明だがかわいい。

もともとあったサインを写真に撮ってプリントアウトして貼る手法、これはこれでなんだか好きなんですよね……。


日本橋駅・2015年

裏側はこんな感じでした。 Distance...



本郷三丁目駅のつけたし周辺施設案内サイン

2020-04-26 | 野良サイン
駅の出口付近には、「周辺にある施設の一覧」みたいなものがよく掲示されている。

それ自体は、鉄道会社が決めた「オフィシャルなフォーマットのサイン」であることが多いのだけど、そこに追加情報を入れてみたり、あるいは施設の変更(新設や閉鎖、名称の変更など)に対応するためにシールで上書きしたりする、ということもまた多く見かける。こういう付け足しされた状態のものも「野良サイン」と呼んでいます。

本郷三丁目駅・2008年
シールの数もすごいし、地図だけでも3つもある

サインシステムに基づいて作られた、フォーマットの整ったサインを見るのが好きだったので、このサインに初めて会ったときの第一印象は「あ、営団地下鉄のサインが残ってる。レア〜」というものだった。次の瞬間には、おびただしい量のシールや貼り紙による「つけたし」に視線が移った。あー、せっかくの営団サインを……なんてことを……と思った。当時は。


本郷三丁目駅・2010年
地図と路線図が取り外され、左下の広い余白部分が見えるようになった。

2年後に立ち寄ってみたら、貼り紙(地図)がいくつか取り外されていて、なんだか少しスッキリしていた。
スッキリ……とは言っても、テプラやビーポップでつくられたシールはまだいっぱい貼られているし、本来の営団サインの姿には程遠い。その中途半端な原状復帰のせいか、なんだか賑やかさが失われたような感じがしてしまい、どこか寂しい……。


本郷三丁目駅・2010年
今はもう無いです

見た目の一貫性が全くないし、利用客視点だと困惑すら生みそうなごちゃごちゃ感だけれども、駅員の方が施してきたさまざまな「対処」の積み重ねがこの狭い空間のなかに密集していてそのまま可視化されている、と思うとなんだかすごみが出てくるような気がする。

いま目の前に
  • 「本郷三丁目駅の周辺施設一覧サイン(新品未使用)」
  • 「本郷三丁目駅の周辺施設一覧サイン(駅員による付け足しあり)」
の2つを出され、どちらか1つだけを貰えるとしたら間違いなく後者、もっと言えば2008年時点の状態のものが欲しいですね……。