今年もオオデマリの木にたくさんの丸い花が
枝一杯にびっしりと咲いている。
これはどう見ても、密集・密接…だね。(笑)
つい一週間前にはまだ蕾だったはずなのに
あれよあれよという間に一気に大きく膨らんだ。
この時期の生長パワーは恐るべし…だ。
オオデマリの花はアジサイによく似ているが
分類はスイカズラ科でアジサイの仲間ではないらしい。
ちなみに名前がよく似ているので
てっきり仲間だと思い込んでいたコデマリも
分類ではバラ科に属しオオデマリとは関係ないようだ。
手まりのような花が咲くことから、別名は手毬花
英名は ジャパニーズ スノーボール…と
見たまんま何のひねりもない命名だが
実は生まれも育ちもれっきとした日本原産で
ヤブデマリを親に持つ園芸品種なのだそうだ。
まだ咲き始めの今の時期はライムグリーンだが
これがやがて真っ白になっていく。
アジサイほど派手な色の変化は見られないが
それでも日毎に色白になっていく様子を見るのは楽しい。
そのオオデマリの近くに植えているのが
まだ硬い蕾のピンクオオデマリ。
去年までは辛うじて生き永らえている状態だったのが(笑)
今年は背丈が伸びて蕾もたくさんつけている。
どんなふうに咲くか、開花が楽しみだ。
同じく開花を楽しみにしていたダッチアイリス。
つい先日まではまだこんな蕾だったのが…
暖かい春の日差しに誘われて
いつの間にかキレイに開花していた。
分類は言わずと知れたアヤメ科だが
このアヤメの仲間は見分けがとても難しい。
ダッチアイリスはオランダで品種改良でされたアヤメで
ダッチはオランダ、アイリス(イリス)はアヤメ
なので、別名オランダアヤメと言うらしい。
ちなみにアイリスはギリシャ語で虹の意味だそうだ。
これもアヤメの仲間のシャガ。別名、胡蝶花。
学名はアイリス・ジャポニカというから
てっきり日本原産かと思いきや…そうではなく中国原産。
とても丈夫で生育力旺盛なのは良いのだが
放っておくとどんどん領地を広げるので始末が悪い。(笑)
下手すると庭全体がシャガ王国に占領されてしまう。
そこでいつからか、広がり過ぎた株を遠慮なく
引っこ抜いては山庭の離れた場所へと追放することにした。
それでもシャガは、流刑になっても逞しく咲いている。
そんな邪魔者扱いされているシャガだが
よく見ると胡蝶花と言われるだけあって結構可愛い花だ。
心ならずも邪険にしたことを謝らないと…。(笑)
「ボクのことも、邪険にしてませんか?」
えっ? ノラくんのこと、邪険になんかしてないよ。
「でも、ボクが、じーっと待ってるのに…」
あら、そんな所に居たの?
「ホラね、気がつかないなんて…これは邪険です!」
「ご飯がもらえると思って、玄関で…」
「こうやって、お利口に待っているのに…」
「ご飯じゃなく、抹茶のお菓子をくれるなんて…」
まあ、そう言わずに食べてみ!
「ボロボロ崩れるし…これは絶対、邪険…でも、美味しいです!」
ほら、ね!美味しいでしょ?
ノラくんのこと、邪険になんかしないから
安心していつでも来てね!
でも、来たら来たって教えてくれないと…(笑)