比較的気温も温かく好天に恵まれた今日、
今年米寿を迎えた母とともに出かけたのは
私の両親の生まれ育ったふるさと巡りの旅。
実は年末の墓参りが目的なのだが‥。
私にとっては10何年ぶりに訪れるルーツの地。
子ども時代によく訪れた懐かしい風景に
還暦を迎えた今、久し振りに出会えて感慨深い。
ここは父の故郷、高梁の家の前にある御殿坂。
備中松山城につづく石段だが、面白いことに
その途中を伯備線の線路が横切り、踏切がある。
この坂で、夏休みによく遊んだものだ。
50年以上経っても、昔と同じ風景だった。
昔の家は建て替えられてしまったが、父の実家。
このあたりは松山城の二の丸にあたり、家老など
重臣たちの専住地域だったところだそうだ。
その昔、このあたりを裃をつけた武士たちが
歩いていたなんて‥想像するだけでおもしろい。
今は亡き叔父が植えたしだれもみじの老木。
すっかり葉を落とし、枝だけになってはいるが
その枝振りから、紅葉はさぞ見事だろうと思う。
我がガーデンのしだれもみじがこんなふうに
立派になるのに、あと何年かかるのだろうか。