晩秋を迎えた山庭は紅葉と落ち葉の二重奏。
ログハウスの前庭は楓の落ち葉の絨毯。
色とりどりの葉っぱが折り重なるように
次から次へと降り積もっていく。
でもまだまだ紅葉は現在進行形で
木にはたくさんの緑の葉っぱが残っている。
下の段の大きなモミジの木は
根元に落ち葉を敷き詰めて冬の準備完了。
中段のモミジはまだ紅葉の真っ最中だが
残念なことに…
モミジ特有の鮮やかな紅葉は見られず
誠に中途半端な色づき具合だ。(笑)
意外と美しいのがトウカエデ(唐楓)の紅葉。
唐という名の通り中国原産の楓らしい。
別名メイプルレインボーとも呼ばれ
春の若葉は真っ白で、徐々に黄緑から緑色になり
そして秋には黄色からオレンジ色へと
まさにレインボーのように美しく変化していく。
そして今いちばんキレイなのが
ドウダンツツジの紅葉。
写真が下手過ぎてうまく伝わらないが(笑)
この赤色がとても鮮やかで
徐々に色づく葉っぱのグラデーションが
何とも言えず美しいのだ。
こちらは日当たりの良い場所のドウダンツツジ。
すでに紅葉のピークは過ぎて散り始め。
畑の横のドウダンツツジは全体が真っ赤。
同じドウダンツツジでも日当たりや土壌によって
紅葉の時期や色合いがこんなにも違う。
山庭のシンボルツリーのスモークツリーは
お世辞にも美しいとは言えないが
それなりに精一杯の紅葉を見せている。(笑)
こうしてそれぞれの木が着々と冬支度を始め
季節は次へと移り変わっていく。
庭仕事も冬に備えていろいろとしなければいけない。
天気予報によると今週半ば頃から寒くなるというので
まだ枝に残っているミカンを慌てて収穫した。
めちゃめちゃ酸っぱいんだけどね。(笑)
庭仕事の合間にふと畑を見ると
子猫たちが4匹揃って日向ぼっこをしていた。
仲良しだなぁ…と微笑ましく見ていたら
そのうちサバちゃんとニーちゃんが揉め始めた。
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2匹とも寝ころんだままでやり合っている。
何ともぐうたらな闘いぶり。(笑)
しばらく猫パンチの応酬が続いたが
何かの気配に気づいて闘いを中断したふたり。
「もう、やめよう!飽きた!」と
その場から立ち去ろうとするニーちゃんの尻尾に
「え~っ!もっと闘いごっこしたいのに…」と
不満そうな顔でちょっかいを出すサバちゃん。(笑)
お兄ちゃんに遊んでもらえなくて
退屈を持て余したサバちゃんはテラスでお昼寝。(笑)
なんだけど…
何と、驚いたことにサバのすぐ近くに
小動物の亡骸が転がっているではないか!
それを見つけたのは別荘仲間のNさん。
「Kさん!テラスでネズミが死んでるよ!」の声。
「あ、ほんとや…サバがネズミを捕ったんじゃ!」と夫の声。
「猫は狩りの成果を自慢げに見せに来るっていうから…」
「え~っ、ほんとに?」と半信半疑で
私も駆けつけると、確かにネズミのような亡骸が
サバの目の前にコロンと転がっていた。
でもよくよく見ると、口が突き出て尖がっていて
おまけにシャベルのような大きな手で
どう見てもネズミには見えない。
「もしかして、これモグラじゃない?」と私。
「あ、確かに…モグラじゃ!」と夫。
「そうやな、でも気の毒やなぁ~」とNさん。
私たちの大騒ぎの横で当のサバちゃんは知らん顔。(笑)
狩りは猫の本能だと思われるが
まだ子猫なのにいっちょ前に狩りをするなんて
それもネズミじゃなくてモグラが獲物だなんて
これにはビックリ仰天驚いた。(笑)
でもこれが野良猫の本来あるべき姿かも知れない。
自然の中で生きる術を身に着けて
立派な野良猫になっていくしかないのだ。
それにしても気の毒なのは
サバちゃんの狩りの犠牲者…哀れなモグラ君。
まだ幼い子どものような亡骸は
丁重に元の住処の土中に埋けてあげた。
短い生涯を突然に終えることになったモグラ君。
安らかに眠れと哀悼の意を込めて…。