noriba-ba's garden

お茶の花と実

山荘の道沿いの楓が少しずつ色づいてきた。

5本とも同じ時期に苗木を植えたのだが

20年ほど経ち、ずいぶん成長に差が出てきて

紅葉の進み具合にも違いが見える。

いちばんチビ助がすでに真っ赤に色づいているのに

他の木の紅葉はまだ始まったばかりだ。

個体差なのか、植えた場所によるのか…何故だろう。

花壇に先日植えたばかりの宿根草の花苗のうち

最初から花をつけていたガーベラと

つぼみをつけていたキキョウの花が

新しい環境に戸惑いながら小さな花を咲かせている。

宿根花苗ということで買い求めたのだが

果たして、これから始まる寒い冬を無事に越して

山庭に根を下ろしてくれるだろうか…。

東のガーデンに植えているお茶の木に

椿によく似た白い花がうつむき加減に咲いた。

よく見ると、小さな丸いお茶の実も成っている。

お茶の花がこんな時期に咲くなんて知らなかったので

調べてみると、やはり10~11月下旬に咲くと書いてあった。

でも、お茶の生産農家では葉っぱの方が重要なので

花や実よりも、良い葉をつけることに栄養を使ってもらいたいので

花芽はすぐに摘み取ってしまうらしい。

 

なるほど…花や実をつけるということは

植物にとってそれだけエネルギーを使うということか…。

だったら、先日植えたガーベラやキキョウも

キレイな花が咲いたと喜んでいる場合じゃなくて

しっかりと根を張り越冬するための力を蓄えさせるためには

今は花を咲かせない方が良いのだろうか。

でも、もう咲いてしまっているので、今から遅いか…。(笑)

「フフ…オバサン、もう遅いですよ」

おや、ノラくん、そんな所に居たの?

この頃は、このロフトのテラスによく上がってるね!

「はい、だってここは眺めがいいし、雨もかかりませんから…」

そうね、あの白いボス猫もやって来ないしね…。

そう言えば、この前、黒いネコが

この階段を上がって行ったって、オジサンが言ってたけど…

「ああ、あの子は大丈夫!ボクの仲間ですから…」

あ、そうなの?仲間なの?

 

ホントに仲間なのかどうか、わからないが

以前、この黒猫とノラがこのテラスで遭遇しているのを

オジサンが見たことがあるらしい。

その時2匹は、特にケンカをするふうでもなく

近づいて臭いを嗅いだりして

お互いを認め合っている様子だったとか…。

だったら、ノラが言うように仲間なのかも知れない。

あ、ノラは言ってないか…。(笑)

あくまでも私たちの想像に過ぎないんだけどね。


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