ジョードプルという町はラジャスタン州にある。
このラジャスタン州というのは、インドの西北のエリアにあり、パキスタンとの国境に接している地域だ。
「ラジャ=王様」「スタン=国」で、「王様たちの国(藩王国)」という意味なんだそうだ。
インドでは、イギリス統治時代にも一定の自治権を持った藩王国が500以上存在したという。
藩王国というのは日本でいえば、尾張藩や水戸藩のようなものだろうか。
ちなみに「マハラジャ」というのは「マハ=偉大な」「ラジャ=王様」で、藩王のことを指すらしい。
なので、マハラジャは“尾張藩のお殿様”のようなイメージで良いのかな。
日本の室町~江戸時代の頃、インドはムガール帝国(1526年~1858年)の時代だった。
ムガール帝国はモンゴルのチンギスハーンの血を引く王が祖でイスラム王朝。公用語はペルシャ語。
あの美しいタージマハルを建設したのもこのイスラム王朝。
ちなみに今のインドは8割がヒンドゥー教徒で、公用語はヒンディー語と英語。
ムガール帝国没落後、イギリスによるインド統治時代が始まる。1858年~1947年のことである。
そうなのよね~、ついこの間までイギリスの植民地だったのよね、インドって。
その頃のことを覚えている人がインドにはまだたくさん生きてるはずよね。
ラジャスタンの人々はラージプート族(戦士)の末裔が多いという。
彼らはイスラム勢力がインドに攻め込んだ時、勇敢に戦ったヒンドゥーの戦士らしい。
それなのに現在のジョードプルは、40〜50%の人々がイスラム教徒だという。理由を調べてみたがわからなかった。私が泊まったゲストハウスのオーナー家族もムスリムだったし、街を歩いているとムスリムの人をたくさん見かける。
メヘラーンガル砦に行った。
ここは1459年に当時のマハラジャ、ラーオ・ジョーダ王が建設したお城。
日本語のイヤホンガイドもあるので解説が聞けてよい。
パスポートを預けないといけないが、管理はしっかりしてるので大丈夫。
美しい透かし彫り。
この街がブルーシティと呼ばれる所以。
屋上にはたくさんの大砲。
山賊の侵攻に脅かされ続けたが、陥落することはなかったという。
マハラジャの服。
マハラジャやマハラニ(王妃)が象に乗るための輿。
うろ覚えなんだが、イヤホンガイドの解説によれば。
当時の王妃や妾は決して姿を晒すことはなかったので、それがかえって外国人の好奇心を煽ることになった。
ある時ロンドンの記者が王妃の足首を写真に収めることに成功。新聞に大々的に載せた。ところがこれが大問題になり、マハラジャはインド中の新聞を買い占めたというエピソードが残っているらしい。
メヘラーンガル砦から歩いて行ける、ジャスワント・タダに行った。
マハラジャのジャスワント・スィン2世を偲び、1899年に建てられたという。
外観は大理石。
美しさはヨーロッパの宮殿に負けてないぞ!
マハラジャ制度は、インド独立の1947年に廃止された。
この時没落したマハラジャも多いが、ここラジャスタンでは今でも憧れや尊敬を集めているという。
自分の宮殿をホテルにして、受け継いだ富を更に大きくしているマハラジャもいる。
ジョードプルのマハラジャを記録したドキュメンタリーがあるらしい。
『The Maharaja Of Jodhpur』
それからジョードプルを舞台にしたコミックもあるようだ。
神坂智子著『蒼のマハラジャ』
つづく。
このラジャスタン州というのは、インドの西北のエリアにあり、パキスタンとの国境に接している地域だ。
「ラジャ=王様」「スタン=国」で、「王様たちの国(藩王国)」という意味なんだそうだ。
インドでは、イギリス統治時代にも一定の自治権を持った藩王国が500以上存在したという。
藩王国というのは日本でいえば、尾張藩や水戸藩のようなものだろうか。
ちなみに「マハラジャ」というのは「マハ=偉大な」「ラジャ=王様」で、藩王のことを指すらしい。
なので、マハラジャは“尾張藩のお殿様”のようなイメージで良いのかな。
日本の室町~江戸時代の頃、インドはムガール帝国(1526年~1858年)の時代だった。
ムガール帝国はモンゴルのチンギスハーンの血を引く王が祖でイスラム王朝。公用語はペルシャ語。
あの美しいタージマハルを建設したのもこのイスラム王朝。
ちなみに今のインドは8割がヒンドゥー教徒で、公用語はヒンディー語と英語。
ムガール帝国没落後、イギリスによるインド統治時代が始まる。1858年~1947年のことである。
そうなのよね~、ついこの間までイギリスの植民地だったのよね、インドって。
その頃のことを覚えている人がインドにはまだたくさん生きてるはずよね。
ラジャスタンの人々はラージプート族(戦士)の末裔が多いという。
彼らはイスラム勢力がインドに攻め込んだ時、勇敢に戦ったヒンドゥーの戦士らしい。
それなのに現在のジョードプルは、40〜50%の人々がイスラム教徒だという。理由を調べてみたがわからなかった。私が泊まったゲストハウスのオーナー家族もムスリムだったし、街を歩いているとムスリムの人をたくさん見かける。
メヘラーンガル砦に行った。
ここは1459年に当時のマハラジャ、ラーオ・ジョーダ王が建設したお城。
日本語のイヤホンガイドもあるので解説が聞けてよい。
パスポートを預けないといけないが、管理はしっかりしてるので大丈夫。
美しい透かし彫り。
この街がブルーシティと呼ばれる所以。
屋上にはたくさんの大砲。
山賊の侵攻に脅かされ続けたが、陥落することはなかったという。
マハラジャの服。
マハラジャやマハラニ(王妃)が象に乗るための輿。
うろ覚えなんだが、イヤホンガイドの解説によれば。
当時の王妃や妾は決して姿を晒すことはなかったので、それがかえって外国人の好奇心を煽ることになった。
ある時ロンドンの記者が王妃の足首を写真に収めることに成功。新聞に大々的に載せた。ところがこれが大問題になり、マハラジャはインド中の新聞を買い占めたというエピソードが残っているらしい。
メヘラーンガル砦から歩いて行ける、ジャスワント・タダに行った。
マハラジャのジャスワント・スィン2世を偲び、1899年に建てられたという。
外観は大理石。
美しさはヨーロッパの宮殿に負けてないぞ!
マハラジャ制度は、インド独立の1947年に廃止された。
この時没落したマハラジャも多いが、ここラジャスタンでは今でも憧れや尊敬を集めているという。
自分の宮殿をホテルにして、受け継いだ富を更に大きくしているマハラジャもいる。
ジョードプルのマハラジャを記録したドキュメンタリーがあるらしい。
『The Maharaja Of Jodhpur』
それからジョードプルを舞台にしたコミックもあるようだ。
神坂智子著『蒼のマハラジャ』
つづく。
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