祖母の二十七回忌がありました。
◾️鮭
そんなになる～？？？
当時4ヶ月だった長女が只今26歳
そうだね～なるんだねぇ～
月日の経つのは早いものです。
コロナ禍という事もありますが、27年、今回は実家の母と弟夫婦、妹、叔母と従姉妹という7人のこじんまりとした畏まらない形での法事となりました。新しい本堂で行われる初めての法事、中に入るのも初めてです。
80歳になる叔母は従姉妹(娘)と共に電車で来ました。従姉妹が法事で来るのは初めて、早速どこから入っていいのかわからないと電話がかかってきました。私は年に3回位は叔母と顔を合わせていて、従姉妹とも1回位は会っていますが、妹は久しぶりに2人と会ったので「おばちゃん年とったねぇ」と驚いたようでした。
法事の後は、カジュアルな雰囲気のフレンチレストランでフルコース料理をご馳走になり、その後実家で団欒して終わりました。「また会おう」と言って楽しく終わったのですが・・・
妹と食べ方の事でちょっとした口論になりました。
今回のお店では、日常なかなか食べられないような食材にソース、綺麗に盛り付けされたお料理がゆっくり出てきて、カトラリーレストにセットされたナイフ、フォーク、スプーンを使い回していただきます。
嫌いな物がなく食のいい私は、どれも美味しく頂き満腹です。
私のお腹でパンパンなのだから、叔母にはちょっと量が多すぎたようです。ステーキを食べやすい大きさに切り分けたものの、1切れか2切れ食べてその後が入らないようでした。
すると「私はいつもアルコールのウェットティッシュを持ち歩いてるの～」と、バッグからウェットティッシュを取り出し、口と手を拭き、拭いたティッシュをステーキの上にフワッ、そして2枚目を出し、汚れたナイフ、フォーク、スプーンを順番に拭きカトラリーレストに並べ、拭いたティッシュをステーキの上にフワッ、そして3枚目を出し、お皿の中のソースを綺麗に拭き取り、再びステーキの上にフワッ、ステーキの上にウェットティッシュの山ができました。お店は貸し切り、コロナ対策なのでしょう、入口とウッドデッキに続く窓が開いていて、ゆらゆら揺れるウェットティッシュを、舞わないように叔母が手で押さえつけました。
このこんもりが妹には汚ならしく見えたようです。後から「食べ方最悪だったよね」と言いました。
「残したら悪いと思って、本人は隠したつもりじゃな➰い？」と庇うと、「料理の上にティッシュを置くなんてあり得ない」と言うのです。私は叔母と食事を共にして感じていた話をしました。
「わりと好き嫌いがあるのかもしれないよ・・・」
「食べる量をセーブしてるみたいだよ・・・」
「食べ方を知らないんじゃないかなぁ・・・」
「あの位の年齢じゃあナイフとフォークが上手く使えなくても仕方がないかもよ、そんな人いっぱいいるよ・・・」などなど
すると「豪華客船で旅行に行った話や飛行機でハワイに行く話をするくせに食べ方がお粗末すぎる」と言うのです。弟の奥さんもドン引きしてたと・・・
「田舎にお嫁に行ったんだから・・・」
「年寄りだと思って大目に見てやんな・・・」と言いましたが、
「食べ方が汚ないのはちょっと・・・」
「あの食べ方は失礼だよ・・・」
となかなか厳しいです。確かに見た目はよくなかったかもしれないけれど、汚れたカトラリーやお皿を拭く位だから、決して常識がないわけではないと思うのです。各々の家にお土産を持って、いつも御仏前をたくさん包んで来るので、おそらく今回も・・・と想像すると、なんだか気の毒になりました。
「じゃあどうしたらよかったんだろう？」と聞くと「食べきれないから食べてと言うとかさぁ、ティッシュは食べ物の上じゃなくテーブルに置くとか・・・」と言うので、
「食べ散らかしちゃってから食べて～っていうのはどうよ？？？汚れたティッシュをテーブルの上に置いたらテーブルが汚れるよね・・・」
と言うと、「まあいいや・・・💢」と捨てゼリフを言って帰って行きました。長い間には色々な事があって、思い出されるのはいいことばかりではありません。
全くもう💢
相変わらずなんだから💢
妹とは本音でぶつかるので、いくつになっても兄弟喧嘩が勃発します。まあお互い、言いたいことを言って翌日にはケロッです😅
私達だって年をとれば食べられなくなるかもしれない。じゃあそうなった時、どういう残し方がいいの？失礼にならないんだろう？人を不快にさせない残し方って？？？と、スマホで検索してみると、料理を隠すのはありで、紙ナプキンや懐紙で隠しましょうと書いてあるのを見つけました。置き方はスマートじゃなかったかもしれないけど、やはり叔母は隠そうとしたのではないでしょうか？？？オードブル、スープ、お魚、パン、パンはちぎってスープと食し、その後でのお肉は叔母には重たかったのでしょう。
少食の人は前もって盛りを少なくお願いするとか、「美味しかったけどお腹がいっぱいで残してしまってごめんなさい」と、お皿を下げてもらう際や帰り際に一言添えるのもいいようです。
日本では残さず食べるのがマナーとされていても、国によって色々、中国ではお腹いっぱいの料理を食べてもらうことがおもてなしなので、十分ご馳走になったという気持ちを伝える為に、食べ物を少し残しておくのが礼儀なのだそうです。
私だって妹同様親から綺麗に食べる事を躾られ、子供にもそう躾けてきたつもり。まずは何でも食べられる事、健康である事に感謝だ。人によっては健康上の理由で思うように何でも食べられない人だっている。
そして、色んな環境で育った人がいて価値観も色々、理由も色々、例えお皿の中に違和感、嫌悪感があっても、自分は綺麗に食べればいいのだ。人の事には目を瞑る、難しい事ではあるが、そういう寛大さも必要なのだろう。
◾️鮭
◾️鶏のからあげ
◾️豚の生姜焼き・レタス
◾️ピーマンとシーチキンの炒め物
◾️かに玉風オムレツ
 | 10歳までに身につけたい 一生困らない子どものマナー 西出 ひろ子 青春出版社 |