上州からの山旅

凡人noyamaの山旅の記録

 吾妻山(不動沢登山口~東大巓~浄土平~不動沢)

2023年09月16日 | 山2023
【山 名】東大巓 1928.1m(福島県)
【日 程】2023年(令和5年)9月14日(木)~9月15日(金)
【同 行】中・国
【天 候】14日晴れ 15日曇り・雨
【ルート】
 14日 自宅5:00==8:40つばくろ谷第2駐車場・不動沢登山口08:53---10:49硯石10:49---11:19大根森11:19---11:48五色沼分岐11:48---12:03家形山12:03----12:19物見岩分岐12:19---12:55兵子分岐12:55----13:14ニセ烏帽子山13:14----13:43烏帽子山14:021----4:40昭元山14:55----15:31東大巓分岐15:45----16:02東大巓16:04----16:15弥兵衛平分岐16:15----16:34明月荘16:45----16:55金明水17:04----17:14明月荘泊
 15日 明月荘05:16---05:38弥兵衛平分岐05:39----05:49東大巓05:50----06:06東大巓分岐06:07----08:17谷地平湿原08:17----08:32谷地平避難小屋08:39----10:10姥地蔵10:26----10:33鎌沼10:34----11:18浄土平ビジターセンター11:35----11:47涅槃坂11:48----11:59狐地獄11:59----12:22乙女沢12:22----13:01不動沢バス停13:01つばくろ谷第2駐車場
距離:24.3km(12.8km,11.5km) 行動時間:8:30、7:40
【温 泉】高湯温泉共同浴場あったか湯 250円  (石鹸・シャンプー等無し)


 17年程前の平成18年3月、この年を最後に廃止となった吾妻スキー場からスキーで五色沼経由で浄土平の吾妻小舎に宿泊、東吾妻山に登り土湯温泉へ下った。その前後に何回か山スキーで訪れたがその時以来の吾妻山である。
 五色沼から東大巓の間の稜線は未踏であったので今回歩いてみることにした。



 つばくろ第2駐車場から歩き始めて1時間半程、慶応吾妻山荘分岐で一休み
 一度訪ねてみたかった山小屋であるが、今日は休みの様だ




 腰を下すと、傍らにオヤマリンドウが咲いていた
 花弁が開いているところを見るのは珍しい気がする



 標高1600mを越えたところで蒸し暑い樹林帯を抜けると、吹き抜ける風が心地良い



五色沼分岐にある犬の顔の様な石



ここから未踏の家形山へのルート



正面は噴火警戒レベル2の一切経山、眼下には「魔女の瞳」五色沼だ 



家形山山頂



一切経の左奥は吾妻小富士



ヤマハハコはドライフラワーになっている

ツルリンドウ
9月になっても夏日や真夏日が続く今日この頃だが植物は秋の様子



ニセ烏帽子岳(1836m) 正面は東吾妻
家形山からニセ烏帽子岳手前の兵子まで、2023年版「山と高原地図」ではルートが破線になっている
どんなところかと心配したが道ははっきりしているものの笹が背丈ほどあり何年も草刈りはしていないらしい(手元の1998年版でもやはり破線)



ゴゼンタチバナ



烏帽子山の最高地点付近


山頂標識は東大巓側に少し下った見晴らしの良いところにある



眼下に谷内平湿原、左が東吾妻山、右は中吾妻山
安達太良山は東吾妻山に隠れて見えない



これから向かう、手前が昭元山、奥が東大巓だ
昭元山は巻いて先に進みたいが山頂を踏まないと先に進めない



昭元山1892.9m山頂




大倉新道谷内平分岐(標高1860m)
ここへ来てようやく森林限界を越え蒸し暑さから解放された



一切経方面を振り返る



湿原に咲き残ったチングルマ



ここからは歩きやすい木道が続く



東大巓山頂(1928.1m)
木製の山頂標識にはもれなくクマのひっかき傷がある



リンドウの群生地



中大巓と名月荘への分岐



弥兵衛平湿原 右の森の中に名月荘
以前3月にスキーできたときはここから名月荘まで直線的に行けた




名月荘(弥兵衛平小屋)
中は小綺麗で他に人はいなくゆっくりできた
トイレが中にあるので臭気が充満していたが窓を解放したら臭気は消えた




小屋で一休みし、歩いて10分(800m)程のところにある金明水で水を確保
水道の蛇口から出る程の水でペットボトルに給水しやすい水量


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2日目


 夜中から明け方にかけて雨だった
 来た道を戻る予定であったが、笹藪に付いた雨露でずぶぬれになりそうなので
 谷地平湿原から浄土平へ向かうことにした



雨が止み暁光



シラタマノキ

アカモノ

オヤマリンドウ
露に濡れた植物はより綺麗に見える




谷地平へはいくつかの沢を横断する







谷地平湿原

 

ツリガネニンジン



谷地平避難小屋手前の渡渉



谷地平避難小屋
平成8年(1996年)建設で中も綺麗



姥ケ原分岐 石仏左が姥神、右が吹雪地蔵

姥神:かつて老女ないしは比丘尼が女人禁制の掟をおして霊山に登ろうとしたところ,神の怒りにふれて石に化してしまったとか引き返したという類のもので,各地の名山の中腹にはよく姥神や姥石などがまつられているものである。(コトバンク)



姥ケ原分岐から鎌沼へ下る 沼は霧に覆われ全容が見えない



浄土平までくると、とうとう雨が降り出した




浄土平から不動沢バス停までバスに乗ろうと思ったがバスは無く
1時間半程車道(磐梯吾妻スカイライン)を歩き駐車場へ戻った

  


50代前半に山スキーを再開したころは何回か吾妻山へ来ました
雪原の中に孤立する名月荘はなんとも頼りがいのある存在で懐かしく思いました
残雪期の中大巓から東大巓の尾根筋は眺めも良かったので
未踏の家形山から東大巓の眺望にも期待していましたが、笹藪やハイマツ生い茂り
整備されていない登山道の大変さを充分味わいました
「山と高原地図」に歩いた跡を赤鉛筆でなぞり未踏のルートを塗りつぶす事も楽しみにしていますが
残されたところは大変そうで、次の山行は何処にしようか思い悩む今日この頃です
 
 
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