九州神社紀行-ブログ

北九州近郊を中心に神社および周辺風景の撮影日記です。

岩木山神社(青森県弘前市)

2012-05-25 18:13:30 | 神社参拝ー北海道・東北

 岩木山神社(青森県弘前市)を掲載しました。

 岩木山神社(いわきやまじんじゃ)
お岩木様・お山(おいわきさま・おやま)
【鎮座地】〒036-1343 青森県弘前市大字百沢字寺沢27 旧陸奥(陸奥)国 津軽郡
【御祭神】顯國魂神 多都比姫神 大山祇神 坂上刈田麿 宇賀能賣神
【例祭】 8月1日 例祭
【旧社格等】津軽國新一宮
国幣小社 現別表神社
【御由緒】
 岩木山神社
◎由緒沿革
 当社は昔から「お岩木さま」「お山」と親しんで呼ばれ、陸奥津軽の開拓の神、農海産物の守護神、また祖霊の座すところとして崇められてまいりました。神山・霊山である岩木山は津軽全土から仰望せられ、人々に慈しみの徳を授けたまい、郷土人の生活と心のよりどころであります。
 岩木山大神は太古より神霊岩木嶺にお鎮りになられ、今から約一二〇〇年前、宝亀十一年(七八〇)社殿を山頂に創建したのが当社の起こりであります。
 世々の地頭・領主何れもがよく崇敬の赤誠をつくし、江戸時代には津軽藩主為信・信牧・信義・信政により大造営が行なわれ、近代には崇敬者の熱意を集めて、建造物、諸施設とも整い、名実ともにその威容を誇り、畏き辺りも日本の北門鎮護の名社として、農業・漁業・商工業・医薬・交通関係、とりわけ開運福の神として、色々の宗派を越え、深い信仰の源として厚く崇敬されております。
 新しき時代に向かい、ご神徳のまにまに、日本人の心の絆としてひとしく拝し、ご神威ますます輝かしく仰ぎ奉られるのであります。  (社頭由緒掲示板より)

 社頭
青森県弘前市(旧岩木町)にあります。「津軽富士」の異名をもち、霊山として津軽の信仰の対象となってきた岩木山の東南麓、百沢に鎮座しています。社頭は広い駐車場になっています。「國幣 岩木山神社」とある社号標には明治三十七年八月一日の日付があります。

 一の鳥居は石造りの両部鳥居です。紀元二千六百年八月一日の日付がありますので、昭和15年(1940年)の紀元二千六百年記念の建立のようです。

 一の鳥居から参道
鳥居をくぐると正面に聳える岩木山に向かって一直線に進む石畳の参道が続きます。途中に石造りの二の鳥居、朱塗りの両部鳥居(三の鳥居)があります。

 出雲神社
一の鳥居をくぐって直ぐ、参道左にあります。平成祭データにも記載が無く当社との関係は不明です。境内にノモンハン戦没勇士 慰霊碑があります。社殿前に狛犬代わりの大黒様と恵比寿様がいらっしゃいます。

 参道から楼門
参道を進み、三の鳥居をくぐると二層構造の壮大な楼門です。

 楼門
楼門の前には朱の欄干の神橋が架けられています。岩木山神社の別当寺・百沢寺の山門として二代藩主信枚の寛永5年(1628年)に建てられました。国指定の重要文化財です。

 禊所楼門の右奥にあります、手水所です。
ものすごい水量で、柄の長い大きな柄杓が備えられています。

 狛犬  楼門前の石垣の柱にじゃれ付くような狛犬です。写真右は向かって右側のものです。左は逆立ちをしています。

 楼門から拝殿
楼門を入ると数段の階段があり広場に出ます。社殿は中門の中に拝殿、さらに奥門から本殿と続きます。

 拝殿
拝殿は一段高い位置に中門から朱の垣に囲まれた中にあります。参道両脇には雪がうずたかく積まれていました。

 中門
中門は百沢寺の本堂(現在の拝殿)の門として元禄7年(1694年)、本殿、奥門などと同時に建てられたものです。扁額には 「北門鎮護 伯爵東郷平八郎」とあります。

 中門の彫刻
中門から本殿まで極彩色の彫刻が施され豪壮華麗な社殿で日光東照宮に比され「奥の日光」とも呼ばれています。楼門、中門、拝殿、奥門、瑞垣、本殿は国の重要文化財です。

 中門から拝殿
中門を入ると直ぐに拝殿です。拝殿はかなりの規模ですが拝殿前は垣に囲まれて広くありません。

 拝殿 
当社は山岳信仰に始まる古社で、この拝殿は元来、岩木山神社の別当寺・百沢寺の本堂として建てられたもので、藩祖為信が慶長8年(1603年)に起工し、三代藩主信義の寛永17年(1640年)に至って完成したものです。
 拝殿には華麗な装飾は見られませんが、千鳥破風内の虎の彫刻が印象的です。

 本殿
本殿は周囲を杉の大木に囲まれ、独特の雰囲気が漂います。拝殿、楼門に遅れて、四代藩主信政の元禄7年(1694年)に建立され、下居宮と称されました。
 創建は光仁天皇の宝亀11年(780年)岩木山山頂に社殿を造営。坂上田村麻呂が延暦19年(800年)に山頂社殿を再建し、十腰内に下居宮を建立して、山頂を奥宮としました。

 本殿 
御祭神、顕国魂神は大国主神と同一神で、多都比姫神はその妃神、宇賀能賣神は五穀を司る食物の神、大山祇神は全国各所に祀られる山の神、坂上刈田麿命は蝦夷平定で有名な坂上田村麻呂の父親です。

 境内末社・白雲神社本殿の右にあります。
御祭神は多都比姫神荒魂。脇に神秘的な雰囲気の神池があります。大きな音をたてて大量の雪解け水が流れ込んでいました。

 境内末社・稲荷神社境内右、白雲神社の手前にあります。
御祭神は宇賀能賣神荒魂です。当社の末社御祭神は白雲神社とともに、本社祭神女神の荒魂とされているようです。

 奥宮登拝口
境内左にあります。奥宮の鎮座する岩木山山頂への百沢登山道の入口です。そばの案内に「山頂まで4時間15分」とあります。この時は雪が残っていて入れませんでした。

 中門から楼門
楼門に「重要無形文化財 お山参詣 9月14,15,16」とあります。お山参詣は旧暦8月1日に五穀豊穣の祈願をこめ登山囃を奏でながら山頂奥宮に村落毎に団体で登拝する古くからの行事です。

 楼門から参道
楼門前、神橋の脇に授与所があります。御朱印は此処でいただきました。

 岩木山
当社に向かう途中、道の駅のようなところがあり、此処からの岩木山です。岩木山標高1,625m。山体は円錐形で山頂部は中央の岩木山、北の巖鬼山、南の鳥海山の3峰からなり、角度によって丁度「山」の字に見えます。

 林檎畑から岩木山
当社に近づくにつれ沿道に林檎畑が広がってきました。なかには観光りんご園もあるようです。

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