暮らしを彩るパソコン教室。
その会場の一つが4月から変わります。
お花茶屋図書館から小菅憩い交流館へ。
小菅といえば東京拘置所のあるところ。
画像の角丸四角形が拘置所、右側の楕円のところが新会場です。
拘置所に近くて便利・・・ということはないのですが。
小菅で思い出すことが幾つか。
その中で最も古い思い出を一つ書きます。
高校生の頃、級友から「安吾を読め」と言われて読みました。
郷里出身の無頼派作家、坂口安吾の作品。
その時は、「堕落論」「日本文化私感」を読んだ記憶があります。
たしか、そのどちらかに小菅の刑務所のことが書かれていたような・・・。
本棚から文庫本の全集を引っ張り出して調べてみました。
書かれていたのは、日本文化私感の中の、「美に就いて」のところ。
装飾のまったく無い小菅の刑務所に強く惹かれた、とあります。
余計な細工や仮構が無く、必要性だけでできた施設。
刑務所のほかに、墨田のドライアイス工場、横須賀港で見た軍艦。
それらにも安吾は同質のものを感じ取ります。
級友の感化で、以来、安吾を夢中で読みました。
初めに評論全集を、次に全作品を網羅した全集まで買い込むハメに。
わたしもずいぶん安吾の影響を受けている気がします。