中村紘子さんが亡くなられました。
わたしにとっては、ピアニストというよりエッセイストとして記憶に残っている存在でした。
ピアニストという蛮族がいる、チャイコフスキー・コンクール、アルゼンチンまで潜りたい・・・。
本を読んだきっかけはカミさんの友達のピアノの先生。
「面白いわよ、読んでみたら? ピアノより書くことのほうが上手いみたい・・・」
ご亭主が芥川賞作家ですからね~、代筆だったりして・・・。
それは冗談でしたが、その頃は、図書館によく通っていた時期でした。
さっそく借りて読んでみましたが、たしかに面白く、これはピアノよりうまいかも・・・。
といっても、ピアノの技量を判定する耳なんかありませんが。
コンサートにもよく通っていた時期。
が、彼女の演奏をナマで聴いたことはなかったと思います。
ただ、オペラのコンサートで、ロビーでちらとチャーミングなお顔を見かけたことがありました。
桐朋の「子どものための音楽教室」で小澤征爾さんと同期。
全日本学生音楽コンクール、その小学生部門で1位。
その後、ショパンコンクールで入賞・・・演奏家、審査員、後進の指導者として活躍しました。
わたしより年長、と思っていましたが同じ72歳・・・と知ればまた別の感慨も湧いてきます。
そういえば先のピアノの先生どうしているでしょうか。
3年ほど前、初期の痴呆症と診断され、カミさんとの音信も間遠に・・・我が人生もたそがれ時です。
梅雨が明けたら、窓からの朝の光が強烈に差し込むようになりました。
あけたぞ~、あけたぞ~・・・ハトも嬉しい?とみえて、バタバタ飛び回っています。
でも、梅雨明け十日の猛暑には至らず、暑さのピークは8月の中頃とか。
メルマガのヘッドラインに、中国でポケモンGOの海賊版がリリース!
リリース予定のないはずの製品でもリリースされるとは、さすが海賊版天国です。
でも、ネット規制の厳しいお国柄、Googlマップなんて見れるのでしょうか?
精灵宝可梦 (jīng líng bǎo kě mèng) ・・・これはポケモンのことみたいです。
皮卡丘は Pí kǎ qiū・・・ピカチュー。
すべて漢字で表すというのもたいへんそうです。
政府のネット規制も何のその、それを乗り越えるソフトもあるといいます。
それだけ面白いことをやりたい、楽しみたい、という欲望が強いということでしょうか。
日本のマスメディアも、アベ規制など軽々と乗り越えましょう!
ポケモンGOの大流行。
バーチャル世界だけだったゲームが現実世界と融合するカタチが目新しいのでしょうか。
IT全体を見渡しても、バーチャルリアリティの技術がかなりの比重を占めてきています。
一説には、引きこもりを外に引っ張りだしたり、鬱を癒したりする効果があるとか。
一方では、現実と仮想世界の見極めがつかなくなる怖さを指摘する説も。
いずれAIと連動して1種の洗脳アプリまで生まれるのではないか・・・というのはわたしの予測。
相模原事件の犯人、ヒットラーの思想が降りてきた、などと話しているようです。
大麻がもたらした幻覚なのか、あるいは何かに取り憑かれて生じた妄想なのか・・・。
もとより現実と仮想の世界は別々に存在するわけではない。
お互いが入れ子構造になっている世界で、どちらか一方ということもない。
現実が仮想かもしれないし、仮想が現実かもしれない・・・神様さえも知らない世界。
ん? 薬物中毒に罹ったようだ・・・。
梅雨明けしそうでしない、そんな日が続いています。
今日あたりも五分五分の予想とか・・・心身ともにカビが生えたような気分。
一日も早く、すっきりカラッと晴れ上がった空を!
都知事選も終盤になりました。
時折、回ってくる選挙カー・・・毎度おなじみの名前の連呼、連呼です。
配られた選挙公報を読んでも、どれもこれも迫力零点。
夢、笑顔、輝く、安心、安全・・・選挙ではお馴染みの言葉が並んでいます。
夢あふれる東京に・・・むかし、夢淡き東京、という歌がありました。
東京No.1宣言~ナンバー2じゃいけないんですか、の人は出ていないから?
経済的にも精神的にも世界一リッチな東京を実現・・・どうやって?
24時間ときめくことができる東京を実現・・・やめて、眠れなくて疲れるから。
言葉は違えど言っていることは殆ど同じ、すなわち誰も何も深くは考えていないということ。
ワンフレーズ・ポリティクス。
安易な言葉が政治を壊してきた。いや、政治だけでなく、社会、歴史、文化、生活すべてを。
そんな気がしてなりません。
一人ひとりが、「わたし」の正義を叫ぶ。
いまはそんなことをしている時代ではないのに。
新しい社会に共通の正義を見出し、創りだして行く時代。それも言葉で。
今のパソコン支援のボランティアを始めて15年ほどになります。
区の職員の人に誘われ、知的障害者のパソコン勉強会の手伝いをしたのが最初でした。
以来、区や民間の施設で、知的障害の人たちと何かと関わってきました。
それだけに、昨日の知的障害者を標的にしたニュースには驚きました。
しかも、個人の犯行としては、前代未聞の大量殺人です。
さらに事前予告まがいの手紙を出していたというのですから、いったい何があったのでしょう。
これまで幾つかの社会福祉法人とも関わりがありました。
もしかしたらそれらの施設の1つで、知った人がいるかもしれない?
そう思って調べてみましたが、ご縁のあった法人の経営ではありませんでした。
身近にある施設はすべて通所型ですが、事件のあったのは居住型施設。
しかも150人ほどの入居者がいたといいますから、かなり大規模な施設です。
それが結果として多くの被害者を生み出したようです。
具体的な施設名、夜間の犯行、職員の拘束、犯行後の自首・・・。
犯人の予告の手紙には、犯行の作戦が書かれていたといいます。
家庭生活や社会活動が困難な重度の障害者は、安楽死できるようにするべきだ、とも。
予告の手紙の異常さから、市はこの2月に措置入院をさせたようです。
検査で大麻使用が判明したものの、家族との同居を条件に短期間で退院。
薬物が出てきたので、これまた共時性の為せるワザかと一瞬思ってしまいました。
国からの指示があれば重度障害者の大量殺人もできる・・・。
そんなことを施設で話したといいますから、誇大妄想の気味も感じます。
ジコチュウ的な犯行とも思え、措置入院中に精神鑑定は為されたのか、そんなことも気になります。