のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

自己愛

2008年01月18日 12時14分05秒 | Weblog
何十年か前、友達が言っていた。 「自分を褒めてやりたいよ」 その君、奥さんのことで苦しんでいた・・・ 同じ言葉、有森裕子さんが言っていた。 (おんなじや、おんなじや、僕の友達とおんなじや!) さて、この自分で自分を誉めるという行為 ナルシズム的な発想と受け取ってしまう。 非難しようとして言っているのじゃない。誰も誉めてくれそうにないから、 自分で言うという、一種の諦念がこの言葉 . . . 本文を読む

親の過去の虐待

2008年01月17日 16時10分47秒 | Weblog
一昨日、「老親ろうしん」という映画を見た。親の介護を主題にしておる。 初めはお袋と一緒に見るのを、少し躊躇した。しかし、見てよかった。お袋は、 「お仲間、発見!」という感じで、のりのりの様子だった。 この映画のヒロインは、子供の頃、親に虐待された体験を持っているという設定だ った。 回想シーンがあった。 親の態度が気分次第で変わる・・・という、現実をさらりと紹介していた。 (虐待 . . . 本文を読む

「ごめん」か「すまん」か

2008年01月16日 12時18分55秒 | Weblog
僕がまだ紅顔の美少年だった頃、え? 誤字があるって・・・、「紅」でなく 「厚」だろうって? 分かります? しゃぁないな、正直に言います。 眉目秀麗な洟垂れ小僧だった時分、これならいいでしょう? 異論は、却下いたし ます。 さて、僕がそのようなお子様であったとき、人に謝るのが苦手でした。ガキ用語で 謝罪の意志を伝えるためには「すまん」で充分なんです。しかし、大人が許さな い。 「『すま . . . 本文を読む

めぐりあひて

2008年01月15日 12時50分24秒 | Weblog
「めぐりあいて 見しや それとも わかぬまに 雲がくれにし 夜半の月かな」 これは、紫式部の小倉百人一首入選作だ。 54帖で構成される源氏物語の中で、光源氏の死を書いた「雲隠」の帖は、表題だ けあって、本文がない。後代の追加とされる所以だ。 僕は、本人の作と思う・・・・ 「雲がくれ」って、紫式部の愛した言葉だから。 紫式部、いや源氏物語の作中人物の「紫の上」と呼んでおこうか。この人 . . . 本文を読む

ヨダレカケ

2008年01月14日 15時39分55秒 | Weblog
昨日、見たテレビ番組のこと書くの、はしたないかな? いかにも教養がありませんって感じだけど、思い切って書いちゃう。 ヨダレカケというのは、魚の名前。隠岐島の近くの島に生息しているらしい。 NHKの「ダーウィンが来た」という番組で紹介していた。母親と一緒の生活をし ていると、チャンネル権がどちらにあるかが当然、問題となる。僕は、PCをいじ っくたりして楽しみがある。お袋のほうは何もないから . . . 本文を読む

KYという言葉

2008年01月13日 21時57分38秒 | Weblog
知ってる者は、知ってる。知らない人には見当もつかない・・日本語だ。Kは 「空気」、Yは「読めない」の略だ。 斉藤環という精神科医が、新聞のコラムでこの語句に関して、山本七平の「『空 気』の研究」という本を紹介している。それによると、「空気」の用語は、明治以 前にさかのぼるという。 空気に逆らえば「抗空気罪」で「村八分」に処せられる。 僕が驚いたのは、「空気」の本体をアニミズムに見る . . . 本文を読む

うるう年は、4で割り切れる西暦年だった

2008年01月13日 13時03分58秒 | Weblog
4年に一度開催のオリンピックという行事とうるう年って、一致していたんだ~! 昨日、「うるう年」をPCで検索してそれが分かった PCって、本当に便利だよ。人類の工夫に対し、簡単に突き当たれるんだものね。 驚きだよ。 うるう年を考えるきっかけになったのは、NHKの「週刊こどもニュース」。8月 をアウガストと言い、それがカエサル(ジュリアス・シーザー)の後継者、アウグ ストゥス・オクタビアヌ . . . 本文を読む

My Boom

2008年01月12日 23時28分21秒 | Weblog
「腹を立てる前に、顔を立てること」 今の僕の心に起こっている密かなブームです。 上のフレーズ、実は、借用。福井県若狭町の保健センターで、認知症サポーター養 成講座の講師を務める高島久美子さんの言葉です。 理解が深まれば、介護負担が軽減します。理解が深まるよう、上手に接してあげた い。 . . . 本文を読む

ケビン・カーター

2008年01月12日 15時38分51秒 | Weblog
この名前を知ったのは、野平ゆかりさん(15歳)という人の新聞の投書から。 ケビンさんは、スーダンの内戦の取材中に撮影した写真によって、ピューリッツアー賞を取った。「ハゲワシと少女」と題されたその写真は、大変衝撃的だ。 ハゲワシが少女を餌として、眺めている・・・ ショックなのは、このケビンさんが受賞後、自殺したことだ。彼は、写真発表によって、栄光とともに非難をも取得した。 つねづね彼は、衝撃 . . . 本文を読む

ボディブローのような痛みがあるような・・・

2008年01月11日 22時40分06秒 | Weblog
ここ2,3日、お袋の食欲がほとんどない。 睡眠不足が影響しているのかもしれない・・・ 反省するところ、大だった。おやつをあげたとき、全然興味を示さなかった。それ で気づいたのだ。 ずっと一緒に生活してると、お袋がだらしなく見えたりする。そんなことはないの だけど、”甘えられる”という親子関係の逆転を素直に認められないからだ。 そんな考えではいけない・・・と、十分承知しているはずなのに。 . . . 本文を読む

あんた、誰ねぇ?

2008年01月11日 15時24分21秒 | Weblog
雑用があって外出した。遠出だった。 帰り、知らない人から声をかけられた。 「こんにちは」 知らない振りをするのも失礼だから 「はじめまして。どうもご丁寧に・・・」 と応えたら、嬉しそうな顔をされた。年のころは70歳前後の方だった。 その方には、僕は幾つぐらいに見えていたことだろう。同年輩に見えていたとした らショックだな。でも、まぁ素直に喜んでおこう。 不穏な事件が最近多いし、 . . . 本文を読む

和顔愛語(ジョークの心構え)

2008年01月10日 11時31分43秒 | Weblog
笑われるのは、義務? だったら、笑わすのは権利や 人にされる忠告で、一番グサッととくるのが 「笑われてるよ」というもの・・・ 忠告する人の好意を感じるだけに余計に堪える しかし、どうしようもないわ 僕は、人を笑わせるのが好きなんや 笑われるのは、突出したことをしてるからや 目の前で転ばれたらおもろいわな でも、その笑われ方は、不本意や そこを笑って済ませてしまうのは、義務っ . . . 本文を読む

衰者必滅?

2008年01月08日 13時31分52秒 | Weblog
「紗羅双樹の花の色、盛者必衰のことわりをあらわす」 誰もが知ってそうな、この平家物語の一節、 衰者必盛と言わないところが味噌だな。 「人の命は、電池のようなもの」 という清新な表現をした11歳の女の子が 数ヵ月後に逝った・・・ その物語が感動を呼びのは、衰者必滅だからだ。 盛者にしろ衰者にしろ、どうせ滅ぶのならば、 愉快に生きたい、と感じるのが人の心の自然というものかもしれない。 . . . 本文を読む

悟りってあるのか?

2008年01月07日 22時01分54秒 | Weblog
地獄という考え方は、悪をなすなという教えを実効化するためになされた虚構だろ うか。虚構だとして、しかし、この世もどれだけ、現実性がある? 仏教で、この世を生きることは、刀の上を歩くようなものだと譬えている。下には 燃え盛るマグマの海が広がっている・・・と。 その比喩が大げさでないほど、この世は過酷だ。生きてゆくことが意味に満ちてい るとも思えない。何より納得がいかないのは、歩いていく先に . . . 本文を読む