ふらふら日記

物足りない日常にふらふら、怪しい読書にふらふら、激しい映画にふらふら、美味いメシにふらふら、そんな感じの自己満足日記。

読書覚書2017 #7

2017年04月24日 04時58分00秒 | 読書めらめら

「世界最強の商人」
著者 オグ・マンディーノ
訳者 山川 紘矢  山川 亜希子
めらめら度★★☆☆☆
20170311SAT-20170317FRI

古本屋の108円コーナーでタイトル買いした1冊。裏表紙の解説によると、「人生の成功の原理と真実を説き、世界中の経営者たちが愛読した名著」らしい。パラッと捲って斜め読みしてみると、小難しいビジネス書ではなく、昔話っぽい感じの小説だった。これなら無学な俺でも読めそうだ。よーし、これを読んで大金持ちになってやるッ! …なんて本気で思っちゃないが、たまには、こんな本も良いだろう。

ラクダの世話係の少年が、ご主人様から10巻の巻物を譲り受ける。その巻物には、商売の秘訣が記されていた。巻物の教えを忠実に守り続けた少年は、やがて偉大な商人となる。10巻の巻物の内容は、良い習慣を身につけろとか、日々を大切に生きろとか、決して諦めるなとか、他人より努力しろとか、結構、ありふれた成功哲学の連続だ。う~ん、これって、自己啓発セミナーみたいじゃん…。

確かに、10巻の巻物の内容は、全て正しいと思うよ。その教え通りに生きることが出来たら、世界最強の商人になれるかも知れない。謙虚で、誠実で、努力を怠らず、勇気があって、自信に満ちて、行動力に富んで…。てやんでィ、そんな聖人君子になれるかいッ! 欲望に流されて、煩悩に苦しむのがヒトのサガだ。巻物の教え通りに生きたら、最早、仙人様じゃん。霞を喰って商売が出来るかよッ!

ラストの展開が意外だったし、単純に物語として読めば、そこそこ面白いんだけどねェ。でも、この本で「人生の成功の原理と真実」とやらを学ぶなんて、へそ曲がりな俺には、とても無理です…。「その後の世界最強の商人」という続編があるらしいが、読みたいような、読みたくないような、複雑な気持ちだ。自己啓発ってヤツで自分の殻を打ち破ったら、真っ黒な臓腑がこぼれ出て死んじゃいそう…。


KADOKAWA 「世界最強の商人」561円

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