この三日間は特に忙しかった。いつも午前中は倦怠感で力が入らずに横になっていることが多いが、この三日は違った。朝早く起きなければならない用があったからだ。朝早く目覚めるの自体は睡眠中二回覚醒するために、二回目に眠らず起きればいいのである意味楽だ。一回目は二時半、二回目は五時半くらいに目が覚める。
一昨日は確定申告をしなければならないため、ようやく決心して必要書類を封筒から取り出して申告書の作成をはじめた。封書の開封にはかなり勇気がいる。この病気になってから封書で送られてくる書類を見ると頭が締め付けられるようになるからだ。だいたい数ヶ月放置している。それが出来れば後はエンジンがかかって半分ほど終えた。
昨日は母との面会のためにえいやっと起き上がり、途中バスや電車の遅れに遭遇したが予定より一本早い新幹線に乗ることが出来た。何かあると身体が動く。普段午前中倦怠感で身体が動かないのは甘えなんだろうか。本当に身体が重くなって力が入らなくなるのだが。片道三時間以上かかるため、この日は帰るとすっかり暗くなっていた。
今日は午前中にマンションのガス漏れ探知機の設備点検があるというので、やはり朝早く起きて何とか掃除を済ました。点検が終わると何だかどっと疲れが出て身体が石のように重く感じられ、食事以外は一日横になって過ごした。
やらなければと追い詰められるとなんとか身体が動くが、その後の反動が辛い。そして身体が動いても軽い怯え症状は相変わらずだし、人混みにいると怯えが更に強くなり、子供の金切り声を聞くと頭が締め付けられるようになる。いつまでこの症状と付き合わなければならないのだろうか。