ちかさんの元気日記

辛いことを乗り越えて元気に生きている私“ちかさん”の
涙と怒りと笑いの介護記録。

ワタクシ、本日、未熟者。

2014-03-19 23:45:50 | 日記
夜勤泣かせのNさん。
彼は大晦日にベッドから転落し
床の上で私と添い寝しながら年明けを迎えたというエピソードで
このブログにも登場しているが
そのNさんが、昨夜の夜勤でも泣かせてくれた。

毎朝5時、6時にお目覚めのNさん。
「何時ですか~?」
「起こしてくださ~い」
「着替えさせてくださ~い」
と非常ボタンを押しては叫び
まだ対応しかねることを繰り返し伝えていると
しまいには
「起こしてくれよっ!!!」
「アンタは忙しいかもしれないが
こっちは耳も聞こえないし足も動かない老人なんだ!!!」と
キレまくる。
言ってはナンだが、本当に困った御仁なのである。

夜勤の今朝も
目がご不自由で足の浮腫によって歩行も困難になってきた80歳の女性を
トイレで介助していた。
身体を支えながらリハパンを脱がせているから
私は両手どころか足も自由にならない。

そんな状況の中、Nさんから頻繁なコールが始まる。
やっとの思いで非常ボタンに繋がっているPHSを耳に当てると
何やら喚いていらっしゃるが、意味不明。
「もう少し待ってください」
どんなにそう言っても、再びコールが鳴る。

仕方ない。
とりあえずこちらがすぐに対応できない事情だけでも説明してくるか。
本来やってはいけないことだが
介助中の女性を便座に座らせ
「すぐに戻ってきますから、ここから動かないでくださいね」と
念押しして
私はすぐそばであるNさんのお部屋に急行した。

聴こえの悪いNさんの耳元に口を寄せて
「どうされたんですか!!!?」。
非常事態でもないらしい彼の様子を見て腹立たしくなり
私の言葉も自然、キツクなる。

するとNさんはこうひと言。
「私は寝ていてもいいんでしょうか?」

ああ゛~ん?
この忙しいさなか、「寝ていてもいいですか」と、それだけが言いたくて
延々と非常ボタンを押し続けてきたのか!?

ど・お・ぞ!!!
そう言い放ち、私は頭から蒸気を上げつつ退出したのだった。

介護職の先輩たちからしたら、不適切きわまる対応だろう。
わかってます。わかってますが、ね・・・。