先週の注目馬『グルファクシー』

　春のクラシックは既に勢力図が確定したみたいなところがありますが、秋に向けて遅れてきた大物たちがデビューしております。
　日曜日の東京5レースの未勝利戦（芝2000m）は既走馬を差し置いて未出走馬2頭が人気を分け合いました。1番人気は2年前のセレクトセール1歳セリで1億1000万円で購買された高額馬ハーツイストワール。差のない2番人気にグルファクシーが推されました。レースでは1000m通過が1.02.6という緩い流れの中団外目をグルファクシー、内ラチ沿いをハーツイストワールが追走。4コーナー手前から馬なりで先団に取り付くグルファクシーに対し、内でもがいているハーツイストワール。直線に入り残り400mでグルファクシーが早くも先頭に並びかけ、追い出すとあっという間に後続を置き去りにして快勝。勝ちタイム2.01.6は平凡ですが、時計では測れない強さを感じました。2着は直線半ばからようやくエンジンがかかったハーツイストワールが入りましたが、現時点では2馬身1/2という着差以上の差を感じました。

　勝ったグルファクシーは父ハービンジャー、母は『ローズＳ』『クイーンＳ』などを勝ったレクレドール、母の父はサンデーサイレンスで、全兄に『京成杯』を勝ったベルーフ、伯父にステイゴールドがいる血統。生産は白老ファーム。
　3歳牝馬戦線はレベルが高いので、現時点ではまだ厳しいでしょうが、秋には有力馬の一角に名を連ねてもおかしくない素質馬だと思われます。

　レース未見の方はJRAのHPで見られるのでチェックしておいてくださいね。

　同業者やこの仕事に興味がある方はコメントくださいね。