荻伏共同育成場日誌

北海道浦河町にある競走馬育成牧場・荻伏共同育成場の場長が日々の風景をお届けする徒然日誌。

今週の注目馬『トップキャスト』

2021-07-25 17:47:48 | 競馬
まとめて今週の分も更新です。

逃げ馬の圧勝は、スローペースのものが多いのですが、淀みのない流れで後続に脚を使わせての逃げ切りは、力の違いを見せつけた感じがして、素直に評価できます。

日曜日の函館5レースの新馬戦(芝1800m)。人気の中心はエピファネイア産駒のアリシアンやロードカナロア産駒のシンティレーションで、このレースの主役となるトップキャストは5番人気ながら8.6倍とそれなりの評価を受けていました。

レースでは、好スタートからトップキャストが先頭に立つのですが、1番人気のアリシアンが突くとかかり気味になり、1000m通過が1.00.2という新馬戦としては速い流れに。残り600mの地点ではトップキャスト以外は追いまくるカオスな展開となり、直線ではシンティレーション以外は全くついていけず、そのシンティレーションですら3馬身半の差をつけられ、トップキャスト圧巻の逃げ切り勝ちでした。勝ちタイム1.48.5はウィクトーリアのレコードにコンマ2秒の好タイム。しかも決して時計が出やすい馬場ではないだけに価値があります。

父はダイワメジャー。活躍馬のほとんどが大型馬であり、小さい部類に入る本馬が小さい馬での活躍馬となるのか見ものです。母トップライナーは不出走ですが、産駒に米G1『メイトリアークS』を勝ったスタービリング Star Billing 、祖母トゥザハント To the Hunt からは、『マザーグースS』など米G13勝のステラージェイン Stellar Jayne 、サンタマルガリータ招待Hなど米G1・2勝のスターラー Starrer がいる、牝馬に活躍馬が多い活力ある血統です。

同型馬がいる場合どうなるのか、瞬発力勝負になった場合どうなるのか、という不安要素はまだまだありますが、それを差し引いても面白い存在と言えます。

レース未見の方はJRAのHPで見られるのでチェックしておいてくださいね。

同業者やこの仕事に興味がある方はコメントくださいね。

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