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栄養士より#11 梅雨時期の食養生




湿度が高くジメジメしたり冷えたりといった梅雨の時期。大気中と同じように身体の中もジメジメとしています。
東洋医学では湿気を嫌う脾(胃腸機能)が弱るため、食欲がなかったり水分代謝が悪くなったりと消化器全般の不調が多くなります。脾の弱い人は湿気を嫌い雨が降ると落ち込んだり、気分がふさがるなどの症状がみられます。
また胃腸の働きが弱ると疲れやすい、だるい、食欲不振、手足のむくみ、口内炎、食後眠くなるといった症状が出てきます。こんな梅雨どきに食生活で注意したいことをあげてみました。

「消化の良いものを食べる」
生ものや冷たいもの、甘いものなど胃腸に負担をかけるようなものは避け、体を温める消化の良い食事を心がけましょう。特に暑いからといって清涼飲料水の飲み過ぎは胃腸の働きを落とすだけでなく、多量の砂糖摂取につながるので注意しましょう。また食べ過ぎの傾向がある人は控えめに。

「よく噛む」
1食に30分以上ゆっくり時間をかけてよく噛んで食事をすることが胃弱を治す最大の秘訣です。

「脾胃を助けるのは甘い味&黄色い食べもの」
かぼちゃ、にんじん、とうもろこし、山芋、さつまいも、穀類(あわ)、大豆、小豆…
胃腸器官は“黄色い食べ物、自然な甘みが食薬です”
また体内の水はけが気になるこの時期、水分代謝を良くするもの、気の巡りをよくするものがおすすめです。
水分代謝には…はと麦、小豆、緑豆、黒豆、とうもろこしなど
気の巡りには…青紫蘇、生姜、みょうが、青ネギ、山椒、ハーブ類など が有効です。
これらをうまく料理にとり入れてみてください。

日本人は海に囲まれ島国ということと、梅雨時期は高温多湿な気候のため、「湿邪」の影響を受けやすいと考えられています。胃腸のトラブルは全身の病に発展しますので、食養生を心得て梅雨時期をうまく乗り切りましょう。
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