モチグサという名でも親しまれる「よもぎ」は昔から草餅や団子の材料として使われてきました。よもぎの葉を乾燥させたものを漢方では艾葉(がいよう)といい、生理痛、冷え症、生理不順、更年期障害など婦人科疾患に活用されています。野菜と違って人の手を借りずに育つ野草には生命力が旺盛です。また野草には生体のリズムを正常に戻す力が強いようです。ただし薬のような即効性はありません。草が持つのは人が自らを癒やす力を活発にするための作用といえるかもしれません。
今回はよもぎを使って作る草餅をご紹介します。草餅には小豆餡が入るのが定番でしょうが、市販品を買うと中にたっぷりのお砂糖が使われているのが気になります。でも手作りをすると手間がかかる…、そこで砂糖いらずの甘みに干し杏子(あんず)を使った簡単な草餅レシピをご紹介します。
干し杏子はミネラル豊富で胃腸の働きを活発にしてくれます。また体をあたためる作用を持ちますので冷え症の方にもおすすめです。
材料(7個分)
上新粉1/2カップ、白玉粉1/2カップ、熱湯、よもぎの葉一掴み・またはよもぎ粉小さじ1、塩ひとつまみ、干し杏子7個、きなこ適宜
作り方
1.よもぎはよく水洗いし、塩を入れた熱湯で茹で包丁でたたいて細かく刻み、さらにすり鉢で細かくすり潰す。
※生のよもぎがない場合はよもぎ粉でOK
2.ボウルに粉を混ぜ合わせて熱湯を少しずつ加えて粉をまとめていきよく練り合わせ耳たぶ程度の固さにする。
3.餅の生地を一握りくらいにちぎり、中まで火が通りやすいように平たくする。
4.蒸し器に濡れ布巾を敷いて生地を並べ10~20分、芯が残らないように蒸す。この時に干し杏子も脇に入れて一緒に蒸す。
5.生地がやけどしない程度に冷めたら餅に1のよもぎを加えてよく手で練り合わせ全体にむらなく緑色になれば7等分して、中に干し杏子を入れて包む。きなこをまぶして出来上がり。
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