朝晩の冷え込むようになりました。
冬の訪れを感じる今日この頃です。
寒い時は、温かいコーヒーや紅茶が飲みたくなりますが、、、
今回はコーヒーなどに含まれているカフェインについてのお話をさせていただきます。
カフェインと聞くとすぐにコーヒーを連想してしまいそうですが、実際にはコーヒー以外にも紅茶、緑茶、ウーロン茶、ココア、チョコレート、コーラ、栄養ドリンク、総合ビタミン剤など色々なものにも含まれます。
カフェインは、精神機能を高ぶらせ眠気を除去し、思考力を増進させる作用を持っています。
また心臓に働きかけ、心筋の収縮力を強め、冠動脈を拡張させたり、胃酸の分泌を促したり、腎臓や尿細管に働きかけることで利尿作用を発揮させます。また若干ながら習慣作用があり、取り過ぎると副作用として不眠、不整脈、めまい等の症状を出す事もあります。
また、カフェインの過剰な摂取は、妊娠する力を低下させ、流産しやすくさせるともいわれています。
1日に5杯以上のコーヒー(カフェイン500mg以上)を飲むと不妊症リスクを45%高め、妊娠中に1日にコーヒー2~3杯(200〜300mg)のカフェインを摂ると流産しやすくなるとの報告があります。
1日に200mg以上のカフェインを毎日摂取する妊婦は、まったくカフェインを摂取しない妊婦に比べて、流産の確率が2倍になるというびっくりするようなデータも公表されています。
200mgのカフェインというのは、普通のコーヒーカップで2杯分
これくらいは多くの人が飲んでいる量といえますよね。
とはいえ、カフェインがどのような原因で流産を引き起こしているのかという因果関係についての詳しい報告はまだないようで、流産の原因の1つがカフェインの摂りすぎと断定できるところまでにはいっていないのが現状です。
ただ、コーヒーなどカフェインを摂取することによって、血行が悪くなり、身体を冷やす原因にもなります。
そういう意味では妊娠中の方であれば、胎盤への血流を減少させるなど悪影響を及ぼす可能性は否定できません。また、冷え性によって妊娠しづらくなるともいわれています。
7月にトルコで開催されたヨーロッパ生殖医学会でも、 「1日200から300mg以上のカフェインを摂取した場合、卵巣で作られる卵の質が低下する」という発表がありました。
たしなむ程度であれば問題ないのでしょうが、飲みすぎには気をつけた方がよさそうです。
カフェイン入りの飲料は、1日に1〜2杯程度にとどめるのが適当でしょう
精神的にリラックスしたいなら、コーヒーではなくハーブティなどを利用しても良いと思います。
妊婦さんにはたんぽぽコーヒーが、カフェインが含まれていなくコーヒーに似ているのでお勧めです。
また麦から出来ている麦茶もカフェインが含まれていないので、妊婦さんにも優しい飲み物だと思います。
但し、妊婦さんが撮ってはいけないハーブもありますし、麦茶は体を冷す作用が強いので、これらも摂りすぎには注意しなければなりません。
カフェインのこと以外にも何か気になる事があれば、妊娠・出産に向けての栄養指導やセミナーも行っておりますので、ぜひご参加ください
次回の栄養・遺伝セミナーは
11月24日(土) 15:00~ 無料 です。
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