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食のチカラ#6:よもぎ



冬が終わるまだ寒い頃よりいち早く緑色の姿をみせて春の訪れを感じさせてくれるよもぎ。
この若葉を摘んで茹でて餅にすれば草餅、団子に入れるとよもぎ団子ができます。
またよもぎを刈って干し、よくもんで葉の裏の綿毛を集めたものがお灸の材料でおなじみの「もぐさ」で
す。昔の人はよもぎの薬効を体験的に知っていて体調の崩れやすい季節の変わり目に食してきたのでしょ
う。

よもぎの効能、栄養成分
新芽のよもぎは体をあっためてくれ冷え症に有効です。緩んだ胃腸を引き締めるので女性特有の便秘を解
消する効果も期待できます。またビタミンやミネラル、酵素、食物繊維が豊富で、苦みの成分のタンニン
やフラボノイドを豊富に含みます。そしてカルシウムは牛乳の12倍もあります。
生活習慣の原因となる活性酸素を消す働きは野菜や野草のなかではいちばんで、緑黄色野菜のブロッコリ
ーと比べて100倍の力があるという報告もあります。まさに大地が恵んでくれた老化防止に最良の食べも
のと言えます。

よもぎは名医草
湿疹あせもには煎じ汁の湿布。歯痛、のどの痛みにはうがい液。健胃、下痢止めにはお茶として服用。
肩こり、腰痛、神経痛、痔の痛みには入浴剤として。止血には生葉をよくもんで傷口に当てます。
また血液の浄化を促し、血流れを良くすることから、動脈硬化、心臓病など成人病の予防にも最適です。

よもぎを食する
子供からお年寄りすべての人に薬効を持つよもぎ。
「ひな祭り」や「端午の節句」でよもぎ餅を食べるのは、よもぎの力で子供を病気から守る、という意味
があるとされます。また近年は香りが安眠、疲労回復に効果があるとされ、アロマテラピーでも用いられ
ています。沖縄で採れるよもぎ葉はフーチバーと呼ばれ、薬味やごはん、汁ものなどに広く使われます。
食べるにはできるだけ新芽のやわらかいものを選び、ごはんにひと掴み入れて炊き込んだり、てんぷらや
お餅、団子、お茶などで食すると良いでしょう。

栄養相談ではこのような身体のケアに役立つ食材の紹介や料理法などもお伝えしています。
食事を変えてからだをととのえていきたい方はぜひ相談に来てください。
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