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春の食養生



春にこんな症状はありませんか?
・せき、くしゃみ、鼻水、風邪、花粉症
・肌荒れ、湿疹、アトピー性皮膚炎の悪化
・肩こり、首のこり、お腹のはり
・いらいら、落ち着かない、情緒不安定
春は冬にためこんだエネルギーを一気に発散させる季節です
植物は芽吹き、動物は冬眠から覚めて活動をはじめます。また寒くて家にこもりがちだった人間も暖かい陽気に誘われて外へ出たくなります。それと同じ変化が体の内でも起きてきます。新陳代謝が活発になるのです。心身にたまった老廃物を外に出し、生まれ変わろうとする大掃除の季節。体がこの変化についていけなくなると、血液が汚れた状態になります。

春は肝経をととのえましょう
血液の汚れは体の解毒器官である肝臓を疲れさせます。肝機能がよわっているところへ花粉やほこりなどの異物が入ってくるとアレルギー反応を起こします。この時期に花粉症やアトピー性皮膚炎などが悪化するのはこのためです。東洋医学では肝臓の働きは春にもっとも活発になるとされます。また肝経は目や子宮、卵巣を支配すると考えられており、ホルモンバランスの乱れが出やすい時期でもあります。

春におすすめの食材
春の野草
肝臓をととのえるには、春の素晴らしい生命力にあふれた野草をいただくことです。
よもぎ、わらび、タラの芽、ふきのとう、たけのこ、たんぽぽ、つくし、菜の花…野草をちょっと摘んでスープや佃煮、サラダなどにしていただいてみてください。
野草の苦みが消化を促し、体の老廃物を排泄し、炎症をしずめてくれるので肌荒れに悩む人にはぴったりです。
わかめやしじみの味噌汁もとくに肝の弱い方におすすめです。

酸味のもの
また肝が弱ると酸味がおいしく感じられます。肌荒れ、気持ちが不安定な時に効果的なのがすっぱいもの。酸味は体や心の疲れ、老廃物を排出し、大掃除をする働きがあります。レモンや柑橘類、梅干しなどの酸味を料理にとり入れると良いでしょう。

春は四季のめぐりのスタートの季節であり、また体がどのくらいきれいかわかる時期です。
季節の特徴をよく理解し、日常のケアーをしながら体内の汚れを排出していきましょう。
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