今回は受精卵の成長に関するお話です
採卵した卵子はクリニックでお預かりし、数日間育てられたのち、移植または凍結保存されます。皆さまには、移植の前や凍結保存完了後に胚培養士から受精卵の状態についてお話しさせていただいております。
受精卵の分割スピードは、グレードとともに受精卵を評価する要素の一つです
○分割スピードの目安
一般的な受精卵の分割スピードの目安は以下のとおりです。
採卵した日を0日目としたとき、
1日目:受精が確認できる状態
2日目:4細胞に分割(2~6細胞の幅があります)
3日目:8細胞に分割(6~10細胞の幅があります)
5日目:胚盤胞
胚培養士からの説明を聞いたときに
「2日目でもう7個に割れているけど大丈夫なのかな?」
「3日目なのにまだ5個にしか割れてない・・・・」
と不安に感じられた方もおられると思いますが、受精卵の分割スピードはひとつひとつによって差があります。分割スピードが速い受精卵では、2日目の時点で既に6細胞またはそれ以上に分割している場合があります。逆に分割が遅い受精卵の場合は2日目で2細胞→3日目で4細胞とゆっくり成長が進んでいくことがあります。
妊娠の可能性は・・・?というところですが、
受精卵の分割スピードが思わしくない場合でも、グレードが良ければ妊娠の可能性は十分あります2・3日目の受精卵が、胚盤胞などそれ以降の段階へ成長するには、精子の遺伝子によるところが大きく、精子の質次第で胚盤胞まで成長できる可能性があります。
詳しくは胚培養士にお尋ねください
扇町ARTレディースクリニックのホームページはこちらからどうぞ
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