見出し画像

うつ病社員のもろもろの話

ウルトラマンのなかみ。

ウルトラマンのなかみ。
といっても、スーツアクターの
事ではない。


「怪獣博士」の異名を持つ
編集者、大伴昌司氏の著作。
「怪獣ウルトラ図鑑」
(1968年秋田書店)

※注:私の持っているのは復刻版。
(よって宇宙時計の人は載っていない)

この本の中に
ウルトラマンの図解が載っている。


ウルトラマンは、巨大な怪獣の出現に
なやむ地球をたすけるために、
はるかな宇宙に浮かぶ超文明星
M78星雲からやってきた宇宙人だ。

ふだんは科学特捜隊のハヤタ隊員の
からだをかりているが、怪獣と
たたかうときはフラッシュビームを
使ってウルトラマンになる。

背たけは四十メートル。
ひととび五〇〇メートル。タンカーも
かるがるもちあげる怪力。
瞬間移動能力。耐熱、耐放射能の
からだ。スペシウム光線、スラッシュ
光線などの超能力をもっている。

だが地球上では、3分間しか
ウルトラマンのからだではいられない。時間がせまると、胸につけた
カラータイマーが点滅して、
時間切れを知らせるしくみだ。

ゼットンとの戦いを最後に、地球に
別れを告げてM78星雲に帰った。

ところどころ、テレビの設定と
異なる点もあるようだが、

この本が出版された1968年5月は
ウルトラセブンが放送中ではあるが
すでにウルトラマンは放送を終了
している。

当時、DVDもネット配信もなく
ウルトラマンの勇姿を観るには
テレビの再放送を待つしかない

小さな視聴者は
こういった本でウルトラマンの
情報を知ることになったのだろう。

ちなみに
私のウルトラマン原体験は
「ウルトラマン80(1980)」
だから、それまでのウルトラマンは
再放送がなければやはり書籍による
情報でしか知り得なかった。

書籍って重要。

そして
イラスト図解。
これが、なかなかすごい。

超小型脳
しゅんかん移動脳

瞬間移動だけ脳を別にしておくことで
素早く動こうという事か。


ウルトラ目(赤外線を発射する)
ウルトラ耳
小型スピーカー式こまく
ウルトラのど

小型スピーカー式ってどういう鼓膜?
ウルトラのど
「シュワッ!」っていうためね。

三重関節(力が数百倍になる)
骨は細いが、強さは人間の五千倍
ダイヤの十倍かたい、つま先

つま先が特別硬い。安全靴かな?

太陽エネルギーぶくろ
スペシウムプラス=エネルギーぶくろ
スペシウムマイナス=エネルギーぶくろ
反動ジェットぶくろ
(目に見えない反動ジェットを発射して、空を飛ぶ)

怪獣図解でよく使われる「ふくろ」。
ウルトラマンにも例外なく使われる。

スペシウム光線はプラスとマイナスの
エネルギーを十字に腕を組む事によって
スパークさせて発射するという設定が
もともとある。

だからそれを裏付けるために「ふくろ」が存在するわけね。

よくも
これだけの設定を考えたものだと思う。

で、この自由過ぎる設定は
70年代以降も受け継がれ
小学館入門百科シリーズ96
「決定版ウルトラ兄弟」(1979)
にも掲載されている。

私もこの本から多くを学んだ。

公式じゃないんだろうけど
もはや私の中では公式設定化している。

今のウルトラマンはちゃんと
公式設定があるだろうから
このような雑誌等の独自記事はないと
思うが、昭和の出版界を賑わした
図解本、夢があっていいと思う。



名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「特撮」カテゴリーもっと見る