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【旅】智頭急行

2007年10月04日 | Weblog
私は自己紹介に書いた事情で全国の鉄道に乗ってはいる(実際、あと半分乗ってい
ない鉄道があるのだが)。
今回は最近乗った第三セクター智頭急行について一筆書いてみよう。
智頭急行は過去5回乗っている。元々、兵庫県と鳥取県を結ぶ短絡線として国鉄が
計画し、かなり進行した段階で国鉄再建法により工事が止まった。しかし、地元が
県や銀行を巻き込んで智頭鉄道という三セクを立ち上げ、途中高規格化工事を経て
智頭急行と社名を改称し'94年に開業したのである。
この鉄道の収入の大半を占めるのが特急列車である。開業時から阪神地域と鳥取を
結ぶ「スーパーはくと」が運転され、所要時間にして一時間半という大幅な短縮を
実現した。それは単に距離が短くなったのみならず、智頭急行の路線自体に根拠が
ある。智頭急行は全体が56.1㎞あるが、「スーパーはくと」は最速38分で駆け抜け
る。表定速度にして88.6キロ。それが単線非電化という条件下で実現したのは、
路線のほとんどが高架線であることが大きい。さらに強固なPC枕木を採用する
ことで、「スーパーはくと」は最高速度130キロが可能になっている。最高速度130
キロと書くのは容易だが、何十トンもある鉄道車両が高速で走るのは莫大なエネル
ギーを要する。その反動で、車両の振動、路面の振動が起こるから、路面を強固に
しておかねばならない。
一回目「スーパーはくと」で通った時は、その高規格路線の凄さに圧倒された。
しかし同時に曲線が随所に入っていることに気付いた。これが振り古式DCを採用
した由縁であった。二回目は上郡から佐用まで普通列車に乗った。単行DCであっ
たが、当時JRでは珍しいATS-Pを使っていることが明確に分かった。
三回目も「スーパーはくと」だが、この時、対向の「スーパーはくと」が遅れて、
JR因美線群家駅を4分遅れて発車。ところが智頭急行に入って飛ばして飛ばして
上郡には2分遅れて着いた。そのあとも回復運転を続け、大阪では定時となって
いた。こんな所要時間でまだ余裕時間があるのか、と驚いた。
四回目、五回目はどちらも普通列車に乗った。経由する岡山県美作市に立ち寄った。
美作市には宮本武蔵生誕伝承地がある。それにあやかって宮本武蔵という駅を開設
している。記念の硬券入場券が上郡駅などで発売している。宮本武蔵駅自体は無人
の片側ホーム、という駅である。隣の大原は特急停車駅で車庫もある拠点駅。
二面三線。
皆様も一度乗ってみては如何であろうか。

智頭急行 上郡~智頭間56.1㎞