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北神急行 車庫見学会

2007年10月17日 | Weblog
先週末の13日、北神急行の車庫見学会に行った。
北神急行は谷上~新神戸間7.5キロを8分で結ぶ鉄道である。
保安設備CS-ATC(車内信号式ATC)、ATO
運転士のみによるワンマン運転である。
ATOとは自動列車運転装置と言って、運転士に代わってコンピュータが列車
の運転を代行するシステムだが、北神急行は運転士が出発押ボタンを押すと、
列車が自動的に発車するという、一般的なシステムである。
最高速度は75㎞/h、途中の停車駅はない。
と言うのも、神戸市を南北に分断する六甲山の下を山岳トンネルで
駆け抜けるからである。新神戸から神戸市営地下鉄西神・山手線と
相互乗り入れ、直通運転を実施している。軌間(レール幅)は標準軌(1435㎜)。
私自身、北神急行とは浅からぬ因縁を感じている。開業は1988年4月だから、
まもなく20周年だが、当時私は谷上から神戸電鉄(以下、神鉄)で2駅の大池に
住んでいた。それ故、一番列車に乗る幸運もあって、それが鉄道への関心を深める
契機にもなったのである。
北神急行は神鉄の子会社でもある。今、同一のホームで乗り換えられるように、
6年前に工事を行った。しかし、構想とは裏腹に高額な運賃が災いして、赤字と
なったので、現在は線路をリースする形で営業を続けている。
車庫見学会では北神急行の車両に出会えた。乗り入れ本数が少ないので中々巡り
会うチャンスもないのである。谷上駅は高架駅で、新神戸駅は地下駅、と言う訳で
北神急行は7キロ以上に及ぶ長い上り坂となっている。当時では珍しかった交流
モーターを積んだ為に、6両編成中、3両の電動車(モーターを積んだ車両)で事を
済ましている。逆に新神戸へは長い下り坂なので、電気制動という抑速ブレーキが
本来は加速に用いるマスコンハンドルに付いている。ATO運転中は、ブレーキも
マスコンもニュートラルで運転している。