1960年代生まれの音楽のメモ。

あの時観た映像や好きな音楽をクリップしておくブログ。

映画「The Beguiled」。

2018-02-27 23:55:58 | その他
日本の観客、特に男性にはどのように受け止めてほしいですか?
1971年公開の米映画「白い肌の異常な夜」が描いた出来事を、女性の視点で描いたものが「The Beguiled」(2017年米)である、だそうです。

その映画「The Beguiled」を観ました。感想は、「そう、そうですよね、女性たちそうなりますよね(そう動きますよね)」、という腑に落ちる納得感でした。


2点だけ。

5人いる女性のうち、男がモーションをかけたのがあの女性なのはなぜなのか、演出意図を聞いてみたいのが1つ。もう1つは、頭を打って気を失っている人の足をノコギリで切断しにかかったら、目を覚まして飛び起きたりしないのか、自分は医者ではなく、医療現場で働いたこともないからわからないけど、というのが1つ。(1点目は、もしかしたら、その選択に重要な何かが現れているor隠されているかもしれません。2点目は、物語の核心からみれば些末な、どうでもいいことです。単に興味がわいた、子供が連発するような純粋に素朴な疑問として、です)



脱線して、

求める側は、女性は「その男性」が欲しいと欲したとき、少なくともその男性が視界に入っている間のその刹那、気を引くためにあの手この手をしてしまう自分を止められなくなる(映画で描かれているとおり)。(裏返しで)男性は「その女性」を欲しいと欲したとき、あの手この手で手に入れようとする。追いかけようとする。
男性女性とも、求められた側は、求めを受け入れない場合、その意思表示を求めた側が受け入れてくれれば何も問題はなし。でも、求めた側があきらめない場合には、あきらめられない/あきらめきれない者(たち)が何をするか/し続けるか、厄介が待っている、男女問わず。

ですよね。


「白い肌の異常な夜」は観ていないので、機会があったら観てみたい。1960年代生まれの自分にとっては1971年公開のその映画(の価値観)は「古い」かもしれないし、個性の強いクリント・イーストウッド(の)映画ということですから、1970年の成人男性一般の視点を代表しているかは少しだけ怪しいかもしれないけれど。同様に、2017年にソフィア・コッポラが描いたものが女性全般の気持ちを代表しているのかはわからないですけれど、少なくとも、どちらも、男性のある人たち、女性のある人たちの気持ち・視点を描いてみせているということは、間違いないですよね。

ソフィア・コッポラ 監督業 ガーリー・カルチャーを語る上で欠かせない存在であり、女性ファンも多い



・参考