俺、隠岐に立つ

11年間の島暮らしを終え、ワイン農家を目指して岡山へ。
グッドライフを探す旅と美味しいものを綴ります。

町の本屋

2013-01-09 | 日記・エッセイ・コラム

「本は文化の灯台である」

これは、私が出版社で働いていた時代にどこかで聞いた言葉だ。

有名な人が言ったのか、どこかの書店に貼ってあったのか、今となっては思い出せない。

本によって未知の世界と出会い、影響を受けてきた私は

「本は人の一生を変える力を持つ」と信じている。

 

そして、そんな本と出会える場所が「本屋」さんだ。

 

海士町には1軒だけ本屋さんがある。

 

お店にない本を注文すると、できるだけ早くお客さんに届けようという思いで

高い手数料を払ってまで取り寄せてくれる。

 

出版業界の悪い癖であるツジツマ合わせの送品も、小さな本屋には影響が大きい。

北海道北見市にある老舗書店「福村書店」が廃業したというニュースを見て愕然とした。まさに、本屋の心ともいうべき素晴らしい想いに何度も感動させられ、教えられた書店さんだった。 

こんなことになるならもっと利用するようにすればよかった、と地元の人は言っている。

何か自分にできることはないか、そんなことを考えています。

 


非日常を日常に

2012-12-06 | 日記・エッセイ・コラム

今晩は寝袋で寝ることにしてみる。

オレンジのmontbellスーパーストレッチ

生活の中に非日常を持ち込むのが好きだ。

 

例えば、いつものベットではなく寝袋で寝てみる。

例えば、1か月間肉を食べない(魚は可)。

例えば、乗り慣れた電車ではなく、違う路線で通勤してみる。

 

そうすると、非日常が新鮮であり、輝いて見える。

いつもと違うことは楽しい。

 

そして、元の生活に戻ったとき、その生活の素晴らしさにあらためて気が付く。

感謝する。

 

日常の工夫の中に、楽しい人生は待っている。

 

人によるけど。

 

 







手造りわいん さちこ

2012-11-10 | 日記・エッセイ・コラム

ひだり みぎ

友人が手土産で持ってきてくれたワイン。

国産ワインに特にこだわりを持っていなかったけど、

いろいろ話を聞くにつれ、ちょっと気になりだした。

 

いままでは、奥出雲ワインカベルネ・ソーヴィニヨン、

ルバイヤート甲州シュールリーくらいか。

 

今回、この手造りわいん さちこが加わった。

大阪の羽曳野で作られているそうです。

 

機会があれば、ぜひ。


予備校以来のご縁でした

2012-11-05 | 日記・エッセイ・コラム

東京で料理屋をやってる友達が遊びに来てくれた。

ゴハンを作って食べてもらうが、変に緊張した。

高校時代に同じ予備校通っていたが、それ以来だから・・・

16年ぶり。

お互いのこれまでの人生を話したり、仕事の話をしたり、家族の話をしたり。

ふらっと来てくれて、ふらっと帰って行った。

次は東京で、美味しい料理を食わせてくれ。


最近のお仕事

2012-09-03 | 日記・エッセイ・コラム

最近、仕事が忙しい。

 

 

嫌な意味ではなく、充実した時間を過ごしている。

 

もちろん、まだまだ頑張る余地はあるけれど、少しずつではあるが

いろんな仕事が繋がりだした感覚がある。

黒板に羅列された鯛の出荷明細

数日前の出荷を記入した黒板。

今は白イカの出荷がメインだけど、この日は鯛も大漁!!

なんと、一隻で36箱!約180kg!

 

この鯛は山陰の台所、境港魚市場のほかに京都と岡山の市場に

出荷されています。

以前視察に行った市場のそれぞれの担当者と、

コミュニケーションが取れるようになったのが大きい。

 

 

そして、この鯛は神経絞めという絞め方をしています。

手間をかけることで商品価値を向上させ、価値を認めてもらう。

活〆講習会は無駄じゃなかった!

 

 

こういった取り組みを一緒に出来る漁師さんとの関係も、嬉しい。

漁師になる夢を持って海士にやってきた弟子と師匠はいいコンビ。

大変だけど、頑張ってください!




さらに、最近ある温泉旅館とお取引を開始しました。

いい食材をいい状態で届けるために、試行錯誤。

余所からすれば当たり前のことだろうけど、一つ一つ確認しながら。

いずれ、血となり、肉となるはず。

こちらの取り組みを応援してくれる熱意に感謝。

 

 

 

日々は、いい感じ。

先々は、まだまだ!


竹キャンドルナイト

2012-08-25 | 日記・エッセイ・コラム

灯りを消して竹キャンドル

先日作った竹キャンドルでライトアップされた様子を見に行ってきた。

とても幻想的な灯り。
廃油キャンドル 竹

青色に着色したキャンドルが美しい光を放っていた。


夜のステージ

ニャモニャ祭じゃないです。

キンニャモニャ。

 

 

明日は踊るぞ!


白イカの季節

2012-08-23 | 日記・エッセイ・コラム

新鮮な白イカ

朝の豊田漁港。

雲の様子が夏とはちょっと違ってきましたね。

 

 

さて、白イカの季節です。

 

 

こちらで白イカと呼ばれるイカには、ケンサキイカブドウイカがあります。

市場でも区別することはなく、ほとんど見た目も一緒ですが、

ちょっとした違いがあります。

先端がとがった白イカ

まず、獲れる時期。

白イカが獲れ出す初夏から今頃までは、ケンサキイカが主体。

これから秋にかけて、ブドウイカが混ざってきます。

Imgp2279_r

こちらはケンサキイカ。

比べてみると、外套(いわゆるゲソじゃない本体の部分)の先端が

尖っています。

 

あと、身がブドウイカに比べると少し薄いです。

 

食味は、ブドウイカがややねっとり感が強いかな。

 

 

この白イカ、食べ方のおすすめはさっと湯がいて生姜醤油。

ゲソは天ぷら。

 

 

一度お試しあれ。


飛魚が大漁でへとへと

2012-07-05 | 日記・エッセイ・コラム

一面を覆い尽くすあご

飛魚が大量に獲れました。。。

見渡す限り、飛魚。海士ではあごと呼びます。

あごの中でも、こいつは丸あご。

標準和名はホソトビウオです。

 

ちなみに、水産流通界では小目(こめ)と呼んだりします。

 

小目に対して、大目(おおめ)もあります。

こちらは角あご。標準和名はツクシトビウオです。

 

朝7:30に出勤してから延々と出荷作業をし、終了したのが15:00。

へとへとです。

作業を止めておにぎりを頬張りにっこり
大漁の時には、皆が食事を摂れないためオニギリなど軽食を

漁師さんが用意してくれることが多いです。
 

これがまた旨いんだわ。

 

みんなで手を休めて頬張るサザエごはんのおにぎりなんて、最高。

喉を転がるように胃に入っていきます。

 

 

この美味しさを味わいたい方は、大漁の時に手伝いに来てください。

幸せな時間が過ごせますよ。

 


時間をかけて、より豊かな実りを

2012-07-04 | 日記・エッセイ・コラム

今日の晩御飯に登場したサラダの自給率は100%に近い。

庭でとれた野菜と自家製のシーチキンサラダ

自家製のキュウリ、トマト、レタス、シーチキン。

ドレッシングに使ったオリーブオイル、ワインビネガー、粒マスタードはよそから来たけど。

完熟した梅を使って梅酒をつくる

今年は梅酒にも挑戦。

わが家は完熟梅を使用。

そして、自転車のメンテナンス。

愛車のパンクをきっかけに、本格的に垢落としを計画中。

 

海士に来て果たしたかった丁寧な暮らし。

 

季節の移ろいを感じながら、時間と知恵を使って豊かな心で暮らす。

 

 

 

今日、サザエをきっかけに仕事に関してもそうだと気が付いた。

 

海で獲れたものを、手をかけて、知恵を絞って食べる人に喜んでもらう。

資源が豊かだからといって、安いからといって、獲れるだけ獲るのはやめよう。

よそと同じフィールドで競ってもダメだ。

資源を残しながら豊かに暮らそう。

 

そんな風に生きたかったんだと、ようやく考えが文字になった。

 

 

 







漁師の仕事を知るには・・・

2012-06-19 | 日記・エッセイ・コラム

先日、大阪で開催された漁業就業支援フェアに参加した際のこと。

多くの「漁師希望」の人たちが、あまりに漁師のイメージを持っていないことに驚いた。

 

おすすめは、朝、漁港に行ってみること。

漁師さんの仕事ぶりを見て、疑問を持ったことは調べてみる。

それでもわからなければ、聞いてみる。恐る恐る。

 

そうすれば、きっと漁師に興味を持つなんて変な奴だなぁと笑って教えてくれるはず。

(怒鳴られても責任は持ちません・・・)

 

 

でも、結構勇気がいるかもしれません。

 

このネット時代になっても、漁師さんが自分の仕事などを

情報発信していることは少ない。

 

なので、まずはこのメルマガを読まれることお勧めします。

脱サラ船酔い漁師弁慶丸さんのメルマガ 

 

鳥取で漁師をやりながら全国の消費者に直接取った魚を販売している

すごい頑張っておられる方です。

 

週に一度送られてくるメルマガには、弁慶丸さんの苦労話や嬉しかったこと、

さらにウエカツ兄貴こと水産庁で魚食普及を頑張っておられる上田勝彦氏による

旬の旨い魚の食べ方コーナーまである充実ぶり!

 

魚好きのあなたもどうぞ~

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