海士町にある会社「風と土と」がつくった出版社「海士の風」から、『進化思考』著:太刀川英輔が発売された。
この本は、町内に一軒だけある書店「ブックスたなか」でも販売されています。
お店の入り口にはポスターが掲出されていました。
お店に入ってすぐのところに『進化思考』が平積みになっていました。
POPも使ってコーナー展開。
以前出版社で仕事をしていた時には、書店の店頭でいかに読者の目に留まるかを考えて仕事をしていたので
なんだか懐かしい感覚。
この本は発売前から凄い評判で、予約開始からまもなくamazonのビジネス・経済部門の1位になっていました。
これはすごいことです。
でも、この本はamazonではなくブックスたなかで買いたかったのでした。
地元で生み出された「商品」だから、地元で買うことで島内の経済が循環する。
本も地産地消できるなんて!
この本を手に取ってみて読み始めたのですが、分厚い見た目に反してとても読みやすいことに驚きます。
まず、本のサイズが変わっている。
通常の書籍は四六判と呼ばれるサイズが多いのですが、それに比べてちょっと横が長い。
それによって本文のレイアウトにゆとりができ、図版も多く使われていて難しく感じない工夫がされています。
そして、総ページ数は510ページにも上る本の割には、とても軽い。
紙の軽さと、そのわりに質感が良い。
さらに、本の綴じがいいのかその分厚さにしては本が閉じにくくできています。
中身はもちろん、知識を伝える手段としての「本」としてとてもよくデザインされているなーと感じました。
この本に何が書かれているかについて興味を持った方にはWEBサイトをみていただくとして、
書店で手に取ったらぜひあとがきを読んでいただきたい。
この本が「海士の風」から発売されるに至った物語が書かれています。
著者が言うように、日本の辺境である海士からの小さな風がバタフライエフェクトを起こし、
世界の創造性教育を更新していく。
そんな未来につながるこの本を、おすすめします。
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