ようやく一年間を振り返る時間が取れたので今年も恒例の。
極私的2019年の出来事ベスト10(順不同)
・魚まるごと1尾食べ方講座@海士小
・同僚の離職と新・同僚、そして離職
・ブリナゲット発売
・フランスでワイン会
・昇涙酒造・田中さんとの出会い
・北海道天売島訪問
・ラグビーワールドカップ2019
・飯野登起子さん来島と刺身パック
・LOVE AMA FESTIVALとSOCiAL FUNK
・石川直宏選手来島
それでは、一つずつ振り返ります。
・魚まるごと1尾食べ方講座@海士小
島根県水産課の企画で学校給食に尾頭付きの魚が出されました。
飲み屋でサンマを見事に骨だけにする食べ方を覚えてくれていて、
講師として呼んでいただいたので焼き魚の上手な食べ方を伝えてきました。
普段給食用に提供する魚は切身が多く、骨も抜いています。
なかなか魚まるごと1尾を食べる機会が無いだろうということを想定しての企画でしたが、
そこはさすが隠岐の子供たち。
上手な子は何も言われなくても猫のように残さず食べていました。
最初は戸惑っていた子も、周りの友達のフォローもあって楽しそうに食べていたのが
印象的でした。
子供たちの助け合う姿と、大勢の児童に美味しい状態で焼き魚を届けた給食スタッフの工夫に
とても感動しました。
あらためて自分はいい仕事に関わらせてもらっているなと感じました。
・同僚の離職と新・同僚、そして離職
2018年の後半から加工部の仕事を一緒に手伝ってくれた方が1月に離職し、
2月からは新しい方が入ってくれて不在時を支えてくれ、9月まで一緒に働かせてもらいました。
もともと期限のある中ではありましたが、また一人に戻ってしまったので
大変寂しいです(泣)
2人だとアイデアを出し合ったり、仕事の進め方でも思わぬ改善が有ったり。
自分が必要だと思っている加工の仕事の意義を理解して応援して
もらったことが一番ありがたいことでした。
・ブリナゲット発売
こども議会で提案のあった「ブリナゲット」を商品化することができました。
児童のテーマ探しの段階から関わらせていただき、商品の試作や「キンニャモニャセンター創業祭」での
テスト販売も一緒に進めていきました。
小中学校の給食に採用していただき、その後形を変えて保育園でも子供たちに食べてもらえました(息子たちにも!)
直売所「大漁」では常時在庫しておりますのでぜひ!(宣伝)
リヨン滞在中に通っていたワイン屋さん「cave charlemagne」で常連客を集めたワイン会に参加させてもらいました。
国籍や年齢、性別を超えた人々がワインでつながって混じりあう瞬間に感動しました。
それぞれの参加者がワインをどう思うか感じ方が異なることが当たり前で、その違いをもとに
食文化や人生について語りあえる人々のありように「これだよなー!」と思いました。
フランスのPélussinで日本酒をつくる酒蔵に杜氏の田中さんを訪ねてきました。
そもそも海士に2回も来たことがあり、しかも我々が訪れる数日前まで彼女が海士を訪れていて
帰ってきたばかりという奇跡。もう運命を感じまくり。
そしてお会いして、酒造りと人生観がバーッと開けちゃった感じがあります。
「ローカルな食」に自分が求めている答えが見えた時間でした。
あの人が作った酒だから、あの人が薦めてくれたワインだから、あのおばちゃんが売ってるパンだから。
あの人がくれた野菜だから、あの人が獲った魚だから、あの人が作った納豆だから。
そして、あの人たちと一緒に食べる料理だから。
こういう幸せをこれからも増やしていきたいし、それで「まわる」世界を作れればそこが自分のいたい場所になるのかなーと思いました。
まだ半年だけどもう風化し始めていることにおどろき、気を引き締めよう。
日本海の小さな離島、海士町に比べて約10分の一しか人が住んでいない天売島。
ここも「ないものはない」島だった。
それは、固い絆でつながった仲間たちがいるから。
仲間の大切さ、素晴らしさをとても感じた3日間だった。
さて、2020は海士の仲間たちと何を企んでいこうかな。
・ラグビーワールドカップ2019
日本中が熱狂したあの1か月後、ご多分に漏れず完全にロスになりました。
小学生のころに父親が大学ラグビーに連れて行ってくれたのが最初の観戦。
中高の親友はラグビー部で引退試合は応援に行ったなー。
大学生になり、かつて連れて行ってもらった秩父宮ラグビー場へ何度も足を運んだ。
社会人になってから旅先の海外で出会い、今も家族の付き合いをさせてもらっている友人がラガーマン。
今もラグビーをしている彼から素晴らしさを教えてもらった。
そして、海士に来る前の年の正月、国立競技場で「荒ぶる」を歌うことができたときは涙したなー。
ラグビーの激しさはもちろん、さまざまなバックグラウンドを持つ仲間が集まり、
チームとしての色を表現するオープンなありかたに夢中になりました。
ありがとう、日本代表。ありがとうオールブラックス。子供たちも大好きになりました。
昨年に引き続き、盛り付けデザイナーの飯野登起子さんが海士に来てくれた。
島食の寺子屋主催で「盛り付けデザイン講座」に参加させてもらったり、
個人的な役得で漁協の刺身パックの盛り付けに関して相談させてもらったりした。
そこにあるものにこだわることで立ち現れてくるそこの場所らしさがある。
「ないものはない」刺身パックを地道に継続していくことで、
面白い世界ができていくといいなー。
【SOCiAL FUNK! 2019 - Human Science(芸術と人間科学)】とは、
ソーシャルファンクは芸術と人間科学が交差する屋内型音楽フェスティバル。
DJやライブパフォーマンスの他に研究開発者によるピッチやエグジビション、
先端技術の体験ブースなどが展開され、アーティストとアカデミアが融合する年に一度の祭典となる。
ハードコアPUNKSもテックFREAKSもソーシャルNERDSもヒップホップHEADSもオタクGEEKSも
ニホンジンもガイコクジンも大人も子供もケンジョウシャもショウガイシャも男も女もどっちでもない人も
どっちでもある人も、何かが壊れ創られるこのカオティックな空間に、居合わせよう、というイベントである。
海士町の福祉の魅力を伝えるために、2016年にお台場に浮かぶ船の上で岩ガキを剥いたのがきっかけとなり、
NPO法人Ubdobeが作り出す空間ジャンキーになってしまった。
超普通。
あたりまえがぶっ壊れて、本当の普通とはなにかを感じることができた最高のイベント。
すべての人がその人らしく。
SOCial FUNK 2020は家族で参戦予定!
・石川直宏選手来島
FC東京の中心選手として活躍した元Jリーガー石川直宏選手が海士に来てくれた。
日中は小学校をすべて回って子供たちと関わってくれたというのに、
夕方には講演会、さらにそのあとフットサル、からの飲み会は深夜までという超過密スケジュール。
講演会では、ご自身の栄光と挫折を語っていただき大きな刺激をいただいた。
「やろうと思ったことを実現する力」と、そのために日々を送る姿勢が途轍もなかった。
しかも、神奈川出身ということでめちゃくちゃ気さくに接していただき、本当に楽しい時間でした。
石川選手、めちゃくちゃ素敵でした!
2019年を振り返ると、「すべての人がその人らしく輝くことで世界が輝く」ヴィジョンを求めて、
「こうあるべき」という自分や世の中の思い込みを外そうと見聞を広め、
自分ができる「魚がある幸せな暮らし」の提案をすすめ、そしてあらたに「ワイン」をはじめとした
「酒で幸せな地域を作る」という希望の種が生まれた年であったと言えそうです。
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