年末30日から3泊4日の日程で極寒の北海道に
大晦日の日没と元日の日本最初の日出を観に行ってきました
【2014/12/30(月)】 [札幌プリンスホテル(825号室)]
05:00に目覚ましで起床 朝食を済ませ、前日準備したナップサック、ウエストバックとスーツケースの旅支度を持って桃花台センター発(08:16)の名鉄バスに乗り、中央線、名鉄と電車を乗り継いで[セントレア]に向かいました 空港には10:00前に到着
クラツリ社員のチェックインを済ませて搭乗券を受領ご搭乗手続きを終えて早い昼食を済ませる
搭乗便JAL3107便(B737-800)で11:50に[セントレア]を出発
軽快なフライトの後 13:30に[新千歳空港]に到着 雪のない穏やかな北海道でした
空港待合室では4日間の旅の世話をしてくれる添乗員の松田氏(と女性アシスト)が待ち受けており、約束の滑り止めを貰い参加者22名はバスに乗車し札幌まで自動車道で快適に走りました 千歳基地周辺の記憶に残る40年前の風景とは大きく変わり、住んでいた昔の場所を回想することは不可能な変わり様でした
約40分の走行で[札幌テレビ塔]に到着 バスを降りマップを参考に近くの街を見学して回りました 雪解けの歩道を注意しながらで遠方へは行かれず小雪が舞う中を [札幌市時計台]、[北海道庁旧本庁舎] などを観て写真に収め、勧められて札幌地下街 「オーロラタウン」 に下りて雪に左右されない広くて歩き易い商店街を札幌の人に混じって歩いて行きました 真っ直ぐに行った突き当りが[札幌テレビ塔]の真下です
[雪景色の中の札幌市時計台]
[雪の中に立つ北海道庁旧本庁舎]
ホテルへの途中のレストランで夕食を食べ、皆を乗せたバスは初日の宿泊場所[札幌プリンスホテル] に向かいました
ホテルのフロントで添乗員の松田氏から部屋割り、入浴の時間と朝食や明朝の出発時間などのブリーフィングを受け、カードキーを貰って自室(825号室)に向かいました
部屋で着替えて早速2階の大浴場(ナトリウム・カルシウム-塩化物泉で浴場への往復はスリッパの使用が可)に向かい寛ぎの温泉を楽しみました
【2014/12/31(火)】 [釧路プリンスホテル(1216号室)]
05時に起床 早速入浴
06:30 1階の食堂「ハプナ」で朝食(和食)
08:10 チェックアウトを済ませホテル向かいの道路から円形のタワーホテルの全景を写真に収め、8台のタクシーに分乗して[JR札幌駅]へ 15分後到着
[初日宿泊の札幌プリンスホテル]
08:51 [JR札幌駅]から特急(スーパーおおぞら3号-4号車-11-A)で根室本線で釧路に移動
途中の車窓の景色は冬の北海道らしくない温暖な陽射しでした
13:01 [JR釧路駅]に到着
スーツケースをもって降り、駅前で待機中の観光バスに乗り込み、丹頂鶴の舞う釧路湿原の 「鶴見台」 に向って発車しました
★バスが走り出した直後、ナップサックと土産に買った日本酒の袋が手元にないのに気付いたのです
電車から持って降りた記憶もないのです
汽車から降りる時スーツケースだけを携行し、ナップサックとお土産の袋を電車に忘れてきたのです
何と云う間抜けなことを仕出かしたことか ボケたな一抹の不安が高まりました
バス後部に居た松田氏に報告すると早速釧路駅に連絡して貰うと駅事務室に2つは届いているとの返事でした
⇒安心 ⇒ボケの始まりかと大不安 ⇒松田氏の方が不安に感じただろう ⇒恥ずかしい
列車の折り返し終着駅だったので清掃員の人が見付けて届けてくれたのです ⇒有難う
[JR北海道釧路駅]
約30分してバスは[鶴見台]に到着 北海道とは思えない柔らかい陽射しの中に30羽近い鶴が地上で舞っていました
今回の旅の記憶に残る素晴らしい光景でした
[鶴見台公園で遊ぶ丹頂鶴たち]
鶴の餌付けを一生の仕事として其処に住み続け今も元気に給餌を続ける渡部トメさん(1920-94歳)の元気な姿にも会えて少しく話をさせて貰い、いつまでも元気で鶴たちを可愛がってやって下さいと願ってバスに乗り込みましたました
穏やかな好天の中で広い自然に鶴の舞う姿を真近に観ることができました 有難う
[独りで鶴見台の丹頂を守り続ける渡部トメさん]
ホテルへ帰る途中、釧路駅に立ち寄って貰い、忘れてきた2個の荷物を無事受領できました
手回しの鍵を貰って部屋に入り自室のバスタブにお湯を貯めて今日の大失敗を反省しながら独り風呂に浸かりました
今夜は平成25年の大晦日です 美しい釧路のサンセットを写真に収めようと12階の西向きの窓から日没時間の16:50を待ち窓越しの夕日を写真に収めました
夕食は最上階の「トップオブクシロ」で年越しそばを含む賑やかで美味しいバイキング料理でした
年越し料理は大晦日に相応しい品数も多く内容の豪華なバイキング料理でした 生ビール2杯を伴に北の地で行く年を満足気分で送りました
一夜明けて明日は平成26年午年の元日です 旅の最大目的である日本最東端の初日の出が拝めるのです
天気予報も良いので安心して休みます
【2015/01/01(水)】 [ホテル大平原(235号室)]
03:00 納沙布から再度ホテルに帰ってくるものだと早とちりしてスーツケースを部屋に残してフロント下り、気付いて急いで取りに引き返しフロントに下りて無事にチェックアウトを済ませ玄関で待機中の観光バスに乗車 バスは釧路プリンスホテル前を定刻に出発
[初日の出]が拝める事を期待しながら暗闇の路を一路納沙布岬を目指して観光バスは東に向かって走りました
今朝は日本最東端の初日の出を拝む観光客を乗せた多くのバスが納沙布岬に向かってこの一本道を走っています
多くのバスが納沙布岬に向かって暗闇の中を走っており、途中明るいライトを照らして右側をバスが1台追い越して行きました
途中、バスが急ブレーキをかけたので何かと思ったらガイドさんが「道路の真ん中に大きな鹿がいました」と案内していました
後の席に座っていたので見ることはできなかったが大きな角を持ったオスのエゾシカだったと云っていました 途中、鹿の絵を描いた 「動物飛び出しに注意」 の看板も出ていました 北海道ではエゾシカやヒグマが繁殖しすぎ許容数を超えた数になっていると聞きます
バスは途中1回トイレ休憩をとって終点の岬には 05:45 に到着しました
今朝の日の出時間は [06:49] です
この時期なので水平線から昇ってくる初日の出が拝まれるかどうかが心配です
明りのない所で200m位先に明かりのついた売店らしい白い建物が見えます 其処が「東光(トウコウ)」(売店)です
初日の出の鑑賞を済ませた後に7時からここで朝食を食べる予定です
混み合ってる様子ですが一歩踏み入ると暖気でほっとした気分になれました
目の前には異様な形の大きな茶色の建造物がみえます その中心には炎が強い海風に吹かれて燃え盛っていました
「四島の架け橋(シマノカケハシ)」 と呼ばれる北方四島の本土復帰を祈願して沖縄の南端の[波照間島(ハテルマ)]から本土復帰の願いを込めてつないきたと云う火は今も暗闇の中、北の果ての寒風にも吹き消されずに強く燃え盛っていました
[四島の架け橋]
東の空も未だ白ばむ前の寒い中で「北方館・望郷の家」の前では10人くらいの若い衆が勢いよく[ねむろ太鼓]を披露してくれていました 暫く冷たい海風に逆らい耐えて見学し、時間まで建物に入って待つことにしました
時間が近づいてきたが風雪が強くなり東の空は真っ黒になり左前方から頬を千切るような風が吹き付けるばかりです
その頃になって東の灯台の方が少し明るくなったのではと見つめるのですが期待からそう感じただけで灯台の姿は全く風雪に埋もれておりました
薄明かりにかざして時計を観ると7時近くを指しており元日の太陽は既に東の空に丸く出ているはずです
[納沙布岬の初日の出を想像しました]
期待にそえない初日の出でしたがこれも私の人生の良い想い出になるだろうと思いながら東光の灯りに向かって歩きました 若し日の出の明るさがあったらソ連に盗られた日本領土の歯舞諸島の姿が近くに見えるだろうにと残念でした
私は頭巾付きの防寒ジャケットと登山靴だったのですが中には寒そうな服装で吹雪に丸出しのアベックも居たりして気の毒な光景でした
ますます吹雪は酷くなり身体も防寒着を透して冷えてきて暖房のある食堂に早く辿り着きたい一心に暗闇の中転ばないように気くばりしながら歩いて行きました
東光に着いて準備されていた朝食を頂き、温まってから全員バスに乗車し納沙布岬を出発しました 周囲は風雪が続いていましたが大分明るくなり半島の自然も眺められるようになりました
納沙布岬を訪ねて証明カードをみんなに配ってくれました
[納沙布岬と襟裳岬の到達証明]
△参考資料:
毎年元旦には根室駅前から午前5時30分に納沙布岬行きの特別バスが運行されます
料金は往復(大人)\2,000で、 往路バスは7時20分発です
次は 「根室金刀比羅神社」 に初詣に行きました 参拝した8時頃は丁度風雪が強まり厳しい初詣になりました
[根室金刀比羅神社]
[神社前に建つ高田屋嘉兵衛の像]
風連湖、厚岸、釧路 を経由し、2回のトイレ休憩と[阿寒丹頂の里]で昼食を食べ空を舞う丹頂の群れも見て、今夜宿泊する十勝川温泉に向かって海岸線から内陸に向かってバスは北上し、途中「ムネオロード」と呼称される高速道を走り池田ICで降り、暫く走ると十勝川温泉卿に入り間もなく宿泊する 「ホテル大平原」 に到着しました
[野犬で話題の風連湖]
[マリモの阿寒湖]
松田さんから部屋割や出発までのスケジュールを記したメモが渡されアサインされた325号室に入り(16:20)、荷物を片付けてから早速楽しみにしていたモール泉の大浴場に向かいました 堆肥に似た匂いで肌がすべすべするのです 首まで浸かって貴重な温泉の旨みをゆっくりと味わいました
ガイドさんが紹介していましたが十勝川温泉は肌にしっとりとなじむ琥珀色をしたモール泉で、地下に堆積した亜炭層を通して湧き出たアルカリ性単純泉ないし弱食塩泉で美人の湯として親しまれている温泉です
夕食は17:30から1階の「コンベンションホール(大食堂)」でバイキング方式だったのです 初めは混みあいそうなので部屋で缶ビールを飲みながらTVを観て1時間遅らせてから食堂に行きました
バイキングの中身は元日の夕食らしく豪華な料理で指定された席から近くに越前ガニが置いてあったので心往くまでしっかりと頂きました 勿論生ビールを頂きながらです 終わってみたら1時間も食堂に居座っていました
チェックを終えて部屋に帰り再び大浴場に行き2度目の温泉を楽しみました
1階大広間では宿泊客を相手にビンゴゲーム大会が開かれており誘われて参加しましたが残念賞でした
部屋に帰り早々に寝床に入りました
【2015/01/02(木)】 [自宅]
目覚めてカーテンの間から外を見ると予想に反し今日は好い天気になりそうです 今日は北の旅の最終日です
テレビを観ながら入浴の時間を待ち5時に1階に下りて浴場に向かいました 1番かなと思いつつ脱衣場に入るともう出ていく人もいるのです
モール湯の感触をゆっくりと味わいながら今日これから予定している襟裳岬を見学して新千歳空港に向かい遅くなってセントレアに到着する計画です 自宅への帰着は深夜になりそうです こんな今日の行程を想像しながら暫しゆっくりした寛ぎの時をおくりました 家内を無事に送ってやれたお返しだろうと感謝していました
昨夜の入浴で脱衣籠に忘れてきた時計をフロントで尋ねると何方かが届けてくださり感謝しながらいただいてきました この旅での2度目の失敗です
もっと注意配分をしないとミスばかり起こし他人様にご迷惑をかけ、これはボケの始まりだぞと自身を戒めた最終日の始まりでした
集合時間の前に売店で熱い缶コーヒーを2本購入しフロントに居た添乗員の松田さんに1本を昨日のお礼の寸志に手渡しバスに乗り込みました
バスは定刻(08:15)にホテル前を襟裳岬に向かって出発しました
ガイドさんの話では十勝平野の開拓には伊豆伊東から明治15年に当時の札幌県に大志を抱いて訪れた 依田勉三氏 の不屈の根性が礎になり穀倉十勝の繁栄を築いたと云えるのだそうです
北海道を東西に二分する日高山脈が襟裳岬の太平洋まで迫り出しており札幌と十勝間の交通の妨げになっていたのです 山脈の南端が襟裳岬の海岸まで伸びておるのがよくわかります
ここに東西を結ぶ道を造ることになったのですが黄金を敷き詰めるほど莫大な資金を遣い完成したこの道(336号)を別名「黄金道路」と呼んでいます
[襟裳の海まで延びる日高山脈]
台風のような風雪の中でバスを降りて襟裳岬の灯台まで見学に行きました
[強風雪に何もかも吹き飛ばされそう]
私は今から12年前の平成12年7月に友人5人と車で北海道一周の旅をしたことがあります ⇒『北の旅』を参照
その時、7月29日に襟裳岬を訪ねました 売店の人が 「今日は珍しく穏やかな岬ですよ」 と教えてたのですがそれでも大変な強風だったことを憶えています その時はトンネルになった地下通路を通って海を見学したのですが、今日は元日の休みで店は全て閉まっており強風を避けられる場所が皆無なのです 地面は至る所が凍てついており滑って転んだら外柵まで飛ばされ海に吹き落とされるのではないかと一瞬の息抜きもできない有様でした バスに帰り着くまで緊張と決死の注意の連続でした でもバスから下りて見学に出た人が独りの怪我もなく無事バスに辿り着いたのは幸運でした 本当に大変な襟裳岬の見学になりました
[風雪の中に立つ襟裳岬灯台]
襟裳岬を11:00に出発して間もなく東の空には青空が見えてきて半島の先の太平洋まで日高山脈が連なっておるのがきれいに見えてきました 半島の東は波静かに見えますがこれから行く様似の方へ向かって行く半島の西側は白波が砕けて飛び散る荒れる海岸でした
様似町を11:30に通過、浦河町を12:00に通過 ドライブイン「湯蔵三」で活魚どんぶりの昼食を食べて天気の回復した外に出てみるとあっちこっちに丹頂が群れを組んで海に向かって飛んでゆきました
トイレ休憩で次に立ち寄った「ドライブイン富川」(14:40)では観光客に焼いたばかりの子持ちシシャモを1匹ずつ食べさせてくれました 美味しい味でした 襟裳岬訪問証明カードをこの店(岬の売店経営者)で配布してくれました 道央道を経由して苫小牧東ICで下りて(15:30)、バスは新千歳空港に向かいました いよいよ北海道を離れて名古屋へ帰ります
50年前の30歳頃、戦闘機F104でアラート待機に就いて勤務した懐かしいこの千歳基地は正月休みの最中で静かな様子でした
バスは16時前に空港に到着 添乗員の松山さんから帰りの搭乗券を配られ、注意事項も聴いて解散、それぞれ出発搭乗の手続きまで自由行動に移りました
復路の搭乗便は JAL3118便(B737-800 33C)で
[新千歳空港]発 (19:05)
[セントレア]着 (21:00)
の予定で実際にも穏やかなフライトで正確な時間で運行されました
[新千歳空港出発案内]
到着ターミナルでスーツケースを受け取り、セントレア駅から名鉄、JR中央線、タクシーを乗り継いで自宅に急ぎました
23:00に自宅へ帰着し、旅の靴を脱いで [年末年始 北海道3泊4日の旅] を終わりました
[所見]:
①、気候の厳しい時期の旅行でしたが天候的に恵まれ計画の90パーセント以上が満足できる内容で終わりました
結果的に十分満足できる内容でした
②、行程中に一人の事故や疾病発症者も出なかったことは幸いでした
③、納沙布岬で初日の出が見られなかったことは残念ではありますが、これも深い想い出の一つになります
④、個人的には忘れ物を起こして添乗員の松山さんに余分の面倒を掛けました 十分反省します
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