オリーブサイクルなう

香川県飯野町スポーツ自転車店の情報発信ブログです。

車体に優しく♡

2018-03-29 22:19:45 | メンテナンス

こんにちは

料理にひと手間加えると格段においしくなりますが、自転車もひと手間加えると
格段に長持ちします
今日はクロモリ完成車にひと手間加えました


エントリー向けのクロモリ自転車のヘッドを分解しますとボールベアリングが出てきます。
写真の通りグリスらしきものは付いておりません
(ついていてもかな~り薄~く)
エントリー向けクロモリ自転車あるあるです
この状態のまま使用するとヘッドベアリングの寿命がかなり短くなるのと、
玉受け部分が虫食いしやすくなるので早い段階でのヘッドセット交換になります


ですのでグリスをたっぷりと塗ってあげましょう
ベアリングの持ちが格段に良くなります。


上のベアリングにもたっぷり塗りましょう


つづきましてスレッドステムのウス部分ですが、こちらもグリスが一切入っていません
この状態だと錆が出た時にハンドルが固着して動かなくなることがあります
(雨ざらしのママチャリとか良くなっています)


ですので、ウスの部分とコラム内部にもたっぷりとグリスを縫ってやります

こうやってひと手間加えてやるだけで自転車が格段に長持ちしてくれます。
ちょっとしたことですが大切なことですね
自転車を買う際にお値段だけでなく、手間をかけてくれるお店かどうかを判断してください。
キチンと手を入れてくれるお店ならお客様にとって、とても良い買い物になりますよ

PS
店長の昨日の体重 67.6キロ
きちんと食べる日を設けた割に増えていません。
痩せやすい体質になってきているのかな

 

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自分でメンテナンスする人は気を付けてね♪

2018-03-17 18:56:53 | メンテナンス

こんにちは

2歳になる息子はテレビを見る時は必ず私の膝の上に座ってきます
テレビ見る専用椅子として認識されている店長です

さて最近、整備でお預かりした自転車で気になる事がありましたのでご報告


この写真でおかしなところはどこでしょう
「写真うつりが悪い」とか「机が汚い」とか別問題ですよ
ハンドルとステムに関するところです。


ハンドルとステムをクランプ部分が上はピッタリと締められていますが


下は大きく隙間が開いています
つまりこれは上下のネジが均等に締められていない事を表しています。
恐らく個人でステム交換かハンドルの角度調整をしたのではないかと思います。
仕事などでメカをいじる人なら知っていると思いますが、均等に締めつけていないと
振動によってネジは緩みやすくなります。
ネジがゆるむと当然ハンドルが急に下がって大事故につながったり
おかしな力のかかり方によってネジやネジ穴の破損やカーボンハンドルの破損の可能性もあります。
こちらのお客様に限らず自身でいじる人の多くに見られます。
ちょっとしたことですが危険を伴うので気を付けましょうね
締め付け方は「上下左右すきまを均等に8の字に締める」を覚えておきましょう

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マメなメンテナンスは大切です。

2018-01-10 20:53:49 | メンテナンス

こんにちは

オーバーホールでお預かりしました際に、気になる事がありましたのでご紹介します


バーテープをはがすとそこは一面の雪景色・・・ではなく塩田でした・・・
これは長い間バーテープを交換しないとなってしまう症状です。


綺麗にしようと付着した塩分をこそぎ落としていると、なんと腐食して穴が開いてしまっているではないですか
他にも怪しい場所があり「もう交換しかないですよ」とお伝えさせて頂きました。
こちらのお客様、メンテナンスに関心が無いわけではないのですが
私が思っている以上に練習に打ち込んで、想定以上に車体が疲弊してしまったのです
キャリアが浅いのでこうなるとは思わなかったのですね。
私もメンテナンスの頻度を上げる事をお勧めするべきだと反省しました

話はちょっとズレますが、マメなメンテナンスは非常に大切です
当店ブログで「メンテナンスネタ」をたまに記載していますが、
余りにもノーメンテナンスな方や間違えた自己メンテナンスをしている方をよく目にするため
少しでも改善できればと思い書いています
スポーツバイクは楽しい乗り物ですが、乗り物であるため危険もはらんでいます。
整備不良によって何かあった時に自身の危険はもとより、
一緒に走っている友達を巻き込んでしまう危険性もあります。
そうなると友達関係もギクシャクしてしまいますよね
真剣にレースに打ち込んでいる方から聞いた話ですが
「車体の管理が出来ない人は強くならない
「たとえ速くてもレーサー(サイクリスト)として尊敬されない
と、伺ったことがあります。
「奥の深い話だなぁ~」と感銘を受けました
と、つらつらと書きましたが「まめなメンテナンスは大事」と言う事をお伝えしたかったブログでした~
心当たりがある人は整備しましょうね

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おトナリの音鳴り♪

2017-07-10 21:50:12 | メンテナンス

こんにちは

自転車で走っていると「ペキペキ」と音が鳴って気になる事がありませんか?
人の自転車だと気になるくらいですが自分の自転車だとストレスMAXに
皆さんが気になる「自転車の音鳴り」は修理の中で難しい部類に入る作業と言われています。
どれくらい難しいかと言いますと、お昼ご飯を食べようとした時に依頼が入ると
お昼ご飯が夕ご飯に代わってしまうくらい時間のかかる作業になります
そんな厄介な「音鳴り
今回は当店で実際にあった症例をご紹介いたします。
ご自身で解決できることもありますので参考にしてみて下さい

まず一番に言われるのが「BBから音がする」です。
BBの音鳴りの原因は第一にベアリング(球)が割れている。
クランクを回しても動きが悪いので非常にわかりやすい症例です。
これは単純にBBの交換となります。
第2の原因としてスレッド式はネジの締め込みが緩く、踏み込んだ時にずれて音がする。
プレスフィット式(圧入)のタイプは踏み込んだ時にフレームがたわみます、その際BBのカップが
ずれて(擦れて)音が鳴ります。
対処法としてスレッド式はネジ山にグリスを塗り込み抵抗を無くし、規定トルクで強く締めこみます。
プレスフィット式は擦れて音が鳴るのでフレームとカップを滑らせてやる必要があります。
ですのでBBシェルにグリスを塗り込んでやります。
カーボンフレームの場合は「カーボンアッセンブリーコンパウンド」を使う方が本来良いと思うのですが、
使ってみたところ音鳴りがするのでグリスを塗るようにしています。
※グリスを使う事で不具合が出たことはありません。
ちなみにフレームから組み立ての場合、当店では必ず音鳴り防止施工をしてからBBを組み込んでいます。
完成車ですでに組付けてあるプレスフィット式は外す際にBBにダメージを与えてしまうので、
残念ながら施工できません。(BBを交換する事になってしまう為
最近ではシェルの中心でカップ同士をネジで締めこんでズレを出さない良いBBが出ているので
そちらに交換するのも良い方法ですね

次にBBかと思ったらペダルだった場合です。
スポーツバイクのペダルは脱着する機会があるので一般車のように力強く締めこみません。
ですのでスレッド式のBBと同じようにずれて音鳴りがする事があります。
対処法はスレッド式BBと同じです。
フラットペダルの場合、反射板が付いている物があります。
反射板はプラスチックをペダル本体に差し込んでいるだけの物が多く
それがずれて音鳴りがする事もあります。
対処法は外すしかなく、早くビンディングペダルにしましょう

次にBBかと思ったらボトルケージだった、シートピラーだった、ホイールだった場合です。
ボトルケージは原因対処法ともスレッドBBやペダルと同じです。

シートピラーはちょっと特殊で原因はシートクランプの締めが緩い時とシートチューブに
深く刺さっているピラーがたわんだ時に反響して音が鳴る場合です。
シートクランプはネジにグリスを塗って規定トルクでしっかり締める事で解決します。
特殊なのは刺さっているシートチューブの長さが原因の場合で、これは少し短く切る事で解決しました

ホイールで最近あったのはフリーボディのロックリングが緩んでいたことによる音鳴りです。
当然フリーボディが動くので負荷がかかった時にずれて鳴ります。
もう一つの原因として後輪クイックシャフトの締め込みが弱いことによる音鳴りです。
ホイールがフレームエンド部分から動こうとするので擦れて音が鳴ります。
これはフロントにも言えることで、今日も「フロントフォークからバキバキ音がする」と
言われ調べてみるとフロントのクイックシャフトが緩かったです。

その他「音鳴り」には色々と原因があるのですべてを見極めるのには時間と経験が必要です。
お客様は「フレームが割れているんでは」とハラハラドキドキ相談に来られているので、
「おなかペコペコだニャ~」と思っていても真剣に診断させて頂きますよ。
時間がかかる事もあるので場合によってはお預かりさせてくださいね。
時には解決しない事もありますが9割は解決してますよ。
10割解決目指して日々頑張っております

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チェーンの交換をしましょう♡

2017-05-25 16:42:17 | メンテナンス

こんにちは

「自分でできる事は自分でしたい」そう言ったお客様の要望にお応えして
メンテナンス方法をご紹介しております。
今回は「チェーンの交換(シマノ11S)」です。


まずシマノ11Sのチェーンには裏・表があります。
初期型の11S(HG-9000)の頃は裏・表ありませんでしたが、
マイナーチェンジ後は裏・表ができました。
刻印が打ってある方が表になります


こちらは裏面


チェーン向かって左が凹、右が凸
この組み合わせでつなぎますので、カットの際間違えないようにしましょう


フレーム外面側(手前側)にチェーンの表面が来るようにし、
凸側をFDから通して行きます。
チェーンの裏・表を間違えると変速がおかしくなるので注意してくださいね


スプロケットからガイドプーリー、テンションプーリーへと通して行きます。


たまに通し方を間違えてこのようにしている方がいます
作業しにくい場所なので注意してくださいね。


続いてチェーンの長さですが、一般的にはアウタートップの変速位置で
リアディレイラーのゲージが90度と言われています


チェーンはピンと張っている方が変速のレスポンスが良くなります
(※フレームとの相性により、変速が上手くいかない物もあります。)
ですのでアウターローに変速を入れてギリギリの長さでカットする方法もあります。
この際、気を付けてもらいたいのがRD側のチェーンをうっかり放してしまうと
RDにチェーンが引っ張られて激しくフレームを叩いてしまい、フレームを損傷してしまうことがあります
当店ではギリギリでカットする方法をしていますが、大きな丁数のスプロケットを入れる可能性がある方には
必ず相談してからチェーンの長さを決めています


長さが決まったら凹凸を間違えない様にカットします


クランク側凹、リアディレイラー側凸でつないでいきます。
これが強度の出る方法で、凹凸を反対にすると強度が弱くなります


この際チェーンが張っているとつなぎにくいので、RDのギアをトップに入れ
フロントはフレーム側にわざとチェーンを外してチェーンをたるませます


チェーンコネクティングピン
コネクティングピンには11S用、10S用、9S用、8・7・6S用と種類があるので注意
写真は11S用


先端がとがった方から差し込んでいきます。
コネクティングピンを差し込んだら、外してあるチェーンをチェーンリングに戻しておきましょう。
このままでも作業できますが、おかしな力をかけてしまったらフレームに傷をつけてしまうからです


チェーンカッターでピンをグリグリ押し込みます


押していると、最初は固くて途中からスルスルと楽に入っていき、最後にまた固くなります。
最後の固くなったところから、少し柔らかくなったら押し込むのを止めます


チェーンカッターを使ってコネクティングピンの飛び出している先端部分を
こじって折ります


チェーンがスムースに動いていれば完成です
もし動きが固い様ならシゴいてやるとスムースになりますよ。

慣れればそれほど難しくありませんが、自信のない方はお店でやって貰いましょうね

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