こんにちは
昨日は夕方までお休みをいただいて、岡山県で開催の「灘崎クリテリウム」に参加してきました。
(ご来店予定だったお客様にはご迷惑をおかけいたしました)
「クリテリウムってどんな競技?」という方の為に簡単にご説明します。
1周が比較的短い距離(灘崎の場合は700m)を規定周回数(20~30周)を走り、
一番最初にゴールした人が優勝という、単純明快な競技です。
単純明快ではありますが色々な思惑や作戦など、奥の深~~~い駆け引きが展開されています。
まず走行強度ですが、集団をコントロールできる脚を持っていない人は基本全力疾走となります。
「20周も30周も全力だと体力が持たないよ」と思うはず。
休むポイントはあるんです
それはどこかと申しますと「前走者の真後ろ」です。
いわゆるドラフティングで、真後ろに付く事で空気抵抗が減り前走者の約3割減の力で走る事が出来ます。
(前走者が40キロのスピードだと、後の人は28キロ位の力加減で40キロのスピードについて行けます)
つまり、いかに自分が前に出ずに他の人に前を行かせるかがキモとなります。
(全く前を牽かないと卑怯者と蔑まされます)
ドラフティングを維持するのに次に大切なのが「コーナリング」です。
コーナリングが下手だと大きく膨らんでしまって、前走者から引き離されてしまいます。
また、少しでも引き離されると追いつくために大きな力を使ってしまい不利な状況に追い込まれていきます。
そして、さほど広くない道幅を30人以上の集団でコーナリングするので落車の多い競技とも言えます。
以上簡単な説明でした
会場まで車で約1時間
競技開始までアップをしたり、ご飯を食べたり入念な準備をします。
到着した時にはキッズレースが始まっていました。
未来のレーサーたちが頑張っています
その後、オープンの選手たちは10分間のタイムアタックをして1周のタイムの速い順にカテゴリー分けをします。
例年だと3カテゴリーでしたが、今年は参加者が多いので4カテゴリーとなりました。
A、B、C、Dと別れ準決勝を行い、カテゴリーの上位7名と下位7名を入れ替えて
決勝戦が行われます。
ちなみに店長は準決勝Cカテゴリー、決勝Cカテゴリーと平凡な形で終わっています
一緒にCカテゴリー準決勝を走った中高生達はBカテゴリーへ昇格
準決勝後、少年たちは「序盤で店長の後ろを走ったら、凄く走りやすかった」と
「昇格できたのは店長のおかげです」と言わんばかりにフォローしてくれました。
なんと、人間の出来た少年たちなんでしょう
客観的にみると「ガンダムに踏んづけられたオルテガ」みたいなもんですが・・・
こんな感じでぐるり、ぐるりと走ります。
ちなみにこのコーナーは大きな水たまりもあって、落車が何台かありました。
コーナー手前のバックストレートでは救急車が出るほどの落車も
ロードバイクは面白いスポーツでもありますが、このような危険も伴っています。
普段ロードバイクを楽しんでいる皆さんもヘルメットの着用はもちろん、ルール・マナーを順守して
安全に楽しんでくださいね
見ていて面白かったのがAカテゴリーとBカテゴリーの決勝戦
両レースとも1人が飛び出して単独の逃げを敢行して、後続のメイン集団に200m以上の差をつけ
そのままゴールを決めてしまいました。
偶然にも同じようなレース展開で優勝が決まりました。
(集団は体力の温存が出来るけど、単独は常に全力なので逃げは決まりにくんですよ)
Bカテゴリーの優勝者は実力が飛びぬけていた感じですが、Aカテゴリーの優勝者は実力はもちろん
見事な作戦勝ちでした。
決勝戦では7周ごとにスプリントポイントがもらえるのですが、A優勝者は14週目のスプリントポイントを
取りに行ったついでにそのまま単独逃げに入りました。
Aカテゴリーは実業団選手もいる試合巧者が集うカテゴリー
お互いに協調しあってペースを上げ、最後は逃げを吸収すると誰もが思っていました。
ところが一向に逃げに追いつきません
後で聞いた話ですが、他のメイン集団の選手は「逃げた選手はポイント狙いですぐに吸収されるだろう」
「逃げているとは知らなかった、前にいるのは周回遅れになりそうな選手では」と
思っていたらしく、どおりで差が縮まらない訳です。
気が付いた時には後の祭り、見事にしてやられたわけです
16周ものサイレントエスケープを決めたカテゴリーAの優勝者さん
メイン集団ははるか後方
見事な勝利にゴールでは拍手の嵐が
そして表彰式
当店から一緒に参加した方の好成績は
カテゴリーA決勝で7位
カテゴリーB決勝で4位
カテゴリーB準決勝で2位
でした。
A決勝で7位の方は名だたる強豪メンバーとの結果なので価値のある7位です
B決勝の方とB準決勝の方は、何とレース初参戦でこの好成績
お見事としか言いようがありません
ちなみに店長は・・・
C準決勝で20位・・・
C決勝、9周で足切り・・・
練習は嘘をつきませんね
もっと練習しなきゃ
自分の成績はさておき、お客様をサポートして楽しんで頂いて何よりです
「レースに出てみたいけど不安が」と言う方も多いと思います。
当店は積極的に参加したいと思っていますので、「出てみたい」と言う方がいれば
ご相談くださいね。
一緒に楽しみましょう
参加の皆さんお疲れ様でした