フォーマルウエアを着崩すコーデ チェックシャツとの合わせ

ショールカラーのディナージャケットに、洗いざらしのデニムとくれば、かのアンディ・ウォーホルの考案したスタイル。彼は部類のデニム好きで知られていてパーティにいくにも普通にデニムを穿いていきたかったということなのかもしれません。
それに倣えば、シャツは白のドレスシャツ。しかしここではダークなチェックシャツ。ドレスダウンがさらに一段階進んだ着こなし。
雑誌の図版をみるとちょっと抵抗があったものの実際手持ちの服で組み合わせてみると案外いけそうな雰囲気です。（そりゃそうです。プロのスタイリストの感覚ですから）
この格好でどこにいくか。ちょっとパーティにしてはカジュアルすぎます。普通のタウンウエアとして、ディナージャケットを着るという感じでしょうか。
面白い着こなしですね。やってみたくなりました。

ジャケット　アクアスキュータム　（ダークスーツのジャケット）
シャツ　ＢＥＡＭＳ　Light
デニム　DIESEL

グリーンのジャケットをグレーのセーターとあわせる着こなし

グリーンのフリース風の圧縮ニットの一枚仕立てのジャケットです。ユナイテッドアローズが、サーフウエアの人気店サニースポーツとタイアップして製作したウエア。サイズ感が今風でキュートな一着。図版の着こなしを模範にグレーのニットをあわせています。あわせにくいグリーンも他の要素をグレーやベージュでまとめれば違和感がなくまとまります。
ここで重要なのは白。ジャケットの腕まくりでシャツの白をみせ、セーターの襟からシャツの襟をのぞかせ、白を部分的にきかせます。もちろんシューズも白のバスケットシューズタイプのレザーを。
ジャケットの下にセーターを着こむ季節になると、急に秋の気配が色濃くなった気がしてきます。パートナーと映画を観て帰りに書店でミステリーでも買いこんで家でシングルモルトをちびちびやりながら、ページをめくる。そういう秋の週末も悪くないですね。

ジャケット　ユナイテッドアローズグリーンレーベル＋サニースポーツ
ボタンダウンシャツＪＵＮＲＥＤ
セーター　　バナナリパブリック
パンツ　　　ＰＴ０５

焦げ茶のジャケットをトリコロール配色で着こなす

焦げ茶のジャケットを扱うと一気に季節が秋になった感じです。実は
メンズショップでもメンズ雑誌でもこんな雰囲気のツィードジャケットが
幅をきかせています。
写真はメルトン地の焦げ茶のＣＰＯジャケットです。ＣＰＯジャケットは
シャツ仕立てですが、厚手の生地に裏地をつけてジャケットのように
着られる便利なもの。
今回も茶系ですからブルーと白とのトリコロール（赤・青・白）配色。
茶色が赤系であることネイビーが青系であることを忘れるほど暗さの勝る
二色ですが、他の色を排して着こなせばとてもシックにまとまります。
図版は肩からネイビーのセーターを掛けていますが、写真ではネイビーの
ナイロンパーカーにしました。中に着たデニムシャツも濃紺。
秋冬に白いパンツを穿くのはちょっと気おくれするものですが、この例のように
濃いめのジャケットに濃いめにインナーを着た時はいわば定石の手法。下手に
ベージュのパンツなどもってくるよりジャケットの色を引き立てるものです。
またややもすると老け込んでみえるジャケットのイメージをスポーティに甦らせ
ます。
こんな格好で秋冬の服でも探しに街にでかけてみたい気分です。

ＣＰＯジャケット　ルイ・ヴィトン
デニムシャツ　　ルイ・ヴィトン
肩に掛けたナイロンジャンパー　ＪＵＮＭＥＮ
パンツ　ＰＴ０１

ベージュのジャケットを重ね着で着る

ベージュのジャケットを重ね着で着る
秋に入って、コットンのベージュのジャケットも重ね着をするならこんなコーデをという例です。シャツはグレーベースのチェック、白と黄色が入っています。下に着たＴシャツは明るいカーキにグレーと黄の文字が。インナーがカジュアル感があるものを着た分だけパンツはチャコールグレーで締めると大人っぽい着こなしになります。
これまでにご紹介したライトベージュの着こなしと比べてみてください。
http://blog.goo.ne.jp/omuzim/c/2b5916d71aa782a193e47ae370aba41f
ダークな色のパンツが秋らしい雰囲気。白を使わないカラーコーデに注目
です。シャツの袖を折り返して見せ、黒いメッセンジャーバッグをアクセント
に使っています。ワークジャケットでも薄手のフィールドジャケットでも
応用できるコーデです。ポイントはパンツを明るくしすぎない。シャツの柄を
派手にしすぎないことです。

秋の休日の外出に応用範囲の広いコーデです。

ジャケット　ミューミュー
チェックシャツ　　ジュンメン
Ｔシャツ　ＤＩＥＳＥＬ
ジャージパンツ　ｗｈｔ　

デニムジャケットをカーキのパンツで着こなす

ブルーのデニムジャケット。これも着こなしに悩む一枚です。鉄板コーデはカーキのパンツ。ここでも一度この組み合わせは紹介しました。今回はジャケットの色が鮮やかになったら白ではコントラストが付きすぎる。明るいグレーを着ています。遠目に白に見えるライトグレーは、ショップで探しても見つかりにくいですが一枚さるとこういう使い方ができます。
ジャケットとパンツの彩度が近い場合はアクセントに黒を入れるといいでしょう。
シャツのグラフィックでもいいし、バッグを肩に掛けるとかでもかまいません。
涼しくなったらこんな格好で旅行に出かけるのもいいですよね。

ジャケット　パパス
Ｔシャツ　Ｈ＆Ｍ
パンツ　ＧＡＰ

赤茶のジャケットの着こなし

オレンジっぽい赤茶のニットジャケット。茶系には色落ちデニムの鉄則にのっとり残りは白と茶以外使わない。それでいいのですが、ジャケットの色味が強いのでシャツは白よりオフホワイトか明るいグレーがいいでしょう。
それにしても赤茶というのは、白やグレーやベージュを合わせる以外に着こなしが難しい色です。赤と考えて「赤・白・青」のトリコロールの配色ならば楽にまとまります。ジャケットが焦げ茶のレザーブルゾンでも焦げ茶と白のチェックのジャケットに代わっても同じことです。
ジャケット　ＲＯＧＡＮ　ＨＯＭＥ
シャツ　　　ＪＵＮＲＥＤ
デニム　　　ＤＩＥＳＥＬ
ベルト　　　ポロ・ラルフローレン

ベージュのコットンジャケットをスーツ風に着こなす

ベージュのコットンスーツをラフに着る。インナーに白Ｔシャツを持ってくるとぼんやりした感じでまとまりがないです。下手をするとまんま工場の作業服。
ベージュのジャケットにはパンツをリジッドデニム、インナーを白のブロードシャツというのがオーソドックス。あるいは以前紹介したようにパンツを白、シャツも白でまとめる。
スーツの場合黒いインナーでは、ちょっと危ない雰囲気。ベージュのカーディガンで、ダンガリーシャツをあわせたように明るい中間色をあわせると新鮮な雰囲気に。
以前、白シャツに明るい色柄のストールをあわせたのを覚えておいででしょうか。
インナーのシャツは明るいカーキ。スニーカーにオリーブグリーンをもってきてアクセントにしています。
ベージュのコットンスーツなど持っていないという方でも、近い色の同素材のパンツを合わせると似た着こなしになります。
コットンのスーツをラフに着こなしていく先は、スポーツ観戦。あるいは近所のスペインバールで仲間と夕食。

ジャケット　ＪＵＮＲＥＤ
Ｔシャツ　　ＤＩＥＳＥＬ
パンツ　　　ユニクロ

キャメルジャケットの多色コーディネイト

少し涼しい日が続くので、秋の装いを先取り。キャメルのジャケットです。キャメルなど持ってないという方でも、茶系の服なら応用のきくコーデですからお試しください。
茶系の服にブルーデニムが合うのは焦げ茶のチェックシャツのコーデでもご紹介いたしました。その時のインナーは白のボタンダウンシャツでした。これはトリコロール配色の変形ということで、今回もインナーは白シャツ。
ただし、無地なのでグリーン系のベストを添えています。3色以上の着こなしはタブーとされるなかで、茶系のジャケットだけは例外のようです。
茶系のジャケットというと主に、白や黒などモノトーンとの組み合わせをよく見かけます。確かに茶のくすんだ色味を生かすコーデでしょうが、多色使いの冒険にもチャレンジしてみてください。
涼しくなったら秋らしい茶系のジャケットを着て、街歩きを楽しみたいですね。

ジャケット　ＪＵＮＭＥＮ
ベスト　　　ＪＵＮＭＥＮ
シャツ　　　ＪＵＮＲＥＤ
パンツ　　　ＤＥＡＳＥＬ

チャコールグレーのカーディガンの秋っぽい着こなし

チャコールグレーのカーディガンの秋っぽい着こなしです。あえて秋色の茶系をつかわず、チャコールグレーの赤味や黄味を引きだすような配色です。
まずインナーに濃い焦げ茶のベストをもってきて、シャツは白地にピンクのストライプ。色数を絞って彩度をおとした色合わせが落ち着いた秋らしさを感じさせます。靴は黒で茶系を使わないところがポイント。
カーディガンというのはシンプルに着ないと野暮ったくなりがちなものです。かといってあっさりしすぎると地味になります。ここではピンクのストライプシャツがひかえめにお洒落な雰囲気を演出しています。
休日のワンマイルウエアですが、チャコールグレーのカーディガンをお持ちならお試しください。

リネンカーディガン　無印良品
ベスト　ユナイテッドアローズグリーンレーベルリラクシング
シャツ　ルイ・ヴィトン
パンツ　バーバリー

サマーニットのカーディガンとダンガリーシャツの着こなし

オフホワイトのサマーニットのコットンカーディガン。これを白シャツにネイビーのパンツで着こなすのもいいですが、試してほしいのはダンガリーシャツ。これがことのほか生成りの色によくあいます。パンツもあえてニットに近い色にして、ダンガリーの風合を引き立てます。淡色の上下の着こなしでは、ベルトがポイントになります。黒い色で存在感のあるものが全体のまとめ役になってくれます。
今年の秋のメンズ誌には、チャコールグレーの濃淡、ライトベージュの濃淡などコントラストの少ないコーデがめにつきます。一昨年冬のグレー一色、ネイビー一色というのと異なり新鮮な感じがします。
サマーニットカーディガンは風合に惹かれて買っても、なかなか着こなしが難しいと敬遠しがちですが色あいを近づけるコーデなら簡単。チェックシャツなどをあわせると野暮ったくなりがちなのでダンガリーシャツでシンプルに着こなすのがコツ。
週末の気軽な外出着として意外な新鮮味のある着こなしです。

コットンニットカーディガン　ＧＡＰ
ダンガリーシャツ　　　　　　バナナリパブリック
オフホワイトチノ　ＰＴ０１
ベルト　　ルイヴィトン