『ふしぎなともだち』という絵本がある。
自閉症の子と、そのともだちが主人公の、
たじまゆきひこさんの絵本。
サイン入り~♪
いや、そこはどうでもいい。
毎週火曜日に、子どもの小学校に絵本を読みに行っている。
各クラスにおかーさんが一人ずつ入って、
朝10分ほど絵本の会が持たれる。
そこで、先月からこの絵本を読んでいる。
1年生に読んだ時も、2年生に読んだ時も、
「がいこつこちょこちょ」とか
「とけいなったぼんぼんとけいなった」とか、
自閉症のやっくんの独り言がなぜかウケた。
オトナの私としては、
そこは、別に注目することでもなくて、
「言葉で通じ合えないのに、
お互いにともだちになれるんだね」、
みたいなところが感動ポイント(?)だと思ってたんだけど。
子どもたちが、1年生は4クラスとも、
2年生の今日のクラスも合わせて5クラスとも、
やっくんのひとりごとの所でゲラゲラ笑うのが、
すごーく意外だった。
3~4年生になると
「差別はいけません」とか何とか
当り前のことを言うんだろうけど、
1~2年生の小さい人たちは、もっとまっすぐ。
「うわー、ヘンな子~!」
「なんでそんなん言うん?」などと
考えてることがそのまま口から出て来たり、
「がいこつこちょこちょ」と、
やっくんと一緒に大声で言ってみたり、
やっくんが言い終わっても
まだ小さな声でつぶやいていたり。
絵本を聞きながら、それぞれに、
まっすぐ受け取っているのがわかる。
その声を時々拾いながら、読み進める。
こっちも、すごく楽しいし新鮮で、勉強になる。
んで、クラスによっては、
絵本が終わった後で子どもたちから
コメントを発表してもらう場合もある。
すでに、反応が声に出てるから、
どう思って聞いてるかは、わかるんだけどね(^^;)。
感想を言うことで、
余韻の邪魔にならなければいいんだけど、
と思いつつ、耳を傾ける。
「やっくんが、がいこつこちょこちょとか
言うのがおもしろかったです」というような、
「できないことがおもしろい」とも取れる感想を、
先生が否定しないのが、とても嬉しい。
上から見て嘲笑してるわけじゃなくて、
一緒に生きてるこの世界の仲間として、
「ヘンなこと言うヤツだな~」って感じ。
小さい人たちは、どんな人も受け入れて
一緒に友達として包む能力がスゴイな、と
あらためて感動したのでした。
いつも一緒に読んでくれてありがとう。
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