『自由の哲学』を読む ~日々の暮らしから~

日々の「?」から始めて一歩ずつ
自分で見て考えて、行動していきたい。
私の自由が人の自由にもつながりますように。

81歳の母からのお年玉

2023年01月04日 | シュタイナー
年末に子供がインフルで発熱したので、
大事を取って実家に行かなかった。
熱が下がって3日も経ったので、
もう大丈夫だろうと、顔を見せに帰った。

兄一家がいなくて、ウチだけ。
いつもより人数が少ないので、
なんだかゆっくりとした、
ちょっと遅れたお正月。

おじーちゃんと私たち一家、
5人で一緒にごはんを食べていた。

高校生の娘は、普段より少し幼い感じで、
孫にふさわしい役割を自覚しているのか?
ちょっと甘え気味にふるまって、
あったかくて楽しい雰囲気を醸してくれている。

80を超えた母が、しみじみと言った。

「若いころに苦労する人や、
 年取ってから苦労する人や、
 いろいろいるやん?

 若いころは、忙しかったり、
 病気して大変なこともあったけど、
 今は、ありがたいことに、
 ほんとに穏やかに過ごせてる。

 もう、いつ死んでもいいな~って思うわ」。

最後の一言はぎょっとするけど、
今は、幸せを感じてるんだって。

その夜、
たまたま読んでいたシュタイナーの本
『魂について』の中から
「幸と不幸」についての講演録。

幸せと不幸せに関して考えるとき、
いい人だから幸せになれるとか、
努力したら幸せになれるとか、
そういうのって、全然通用しないでしょ?

事故に遭ったり、病気になったり、
「なんで私(〇〇さん)が?」
って思うようなことが、
数えきれないくらいある。

そういうテーマについて書かれている中の、
ほんの途中の、結論でもなんでもない、
ふと目についた一文。

「幸福への問いに対しては、
人生そのものが答えを与えるのです」
(226ページ)。


母が、晩年になって、
「幸せだな」って思っていることが、
ほんとに嬉しい。

素敵な言葉のお年玉。
ありがとう。




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