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◆8月3日 イスラエル、ガザ停戦交渉団派遣へ ハマス「空虚な動き」と非難(ロイター)
イスラエル首相府は2日、停戦を協議するため、交渉団を近くエジプトの首都カイロに派遣する。交渉団は3日夜か4日にカイロに向けて出発する。ハマスの幹部サミ・アブ・ズフリ氏は「ネタニヤフ首相は戦争を止めるつもりはなく、空虚な発言を通して自らの犯罪を隠そうとしている」と語った。
◆8月3日 ガザ停戦交渉団、エジプト入り ハマスの出方焦点 イスラエル(時事通信)
3日、交渉代表団がエジプト入りした。代表団はモサドのバルネア長官らで、停戦条件やガザ・エジプト境界での治安管策などについてエジプト高官らと協議する見通しだ。
◆8月3日 ガザ停戦交渉団、エジプトに派遣へ ハマスの出方焦点 イスラエル首相(時事通信)
米「アクシオス」によると、バイデン米大統領は1日、イスラエルのネタニヤフ首相と電話会談し、イランや親イラン組織などとの緊張激化を避けるよう要請。バイデン氏は声を荒らげ、「1週間か2週間以内」に交渉を妥結させるよう求めたという。
◆8月3日 米軍が中東地域の態勢強化へ イスラエル支援で(TBS NEWS)
中東情勢が緊迫化する中、アメリカ国防総省はイスラエルを防衛するため、弾道ミサイルの迎撃機能を持つ艦艇や戦闘機部隊などを、中東地域に追加で配備する。現在、中東で展開している原子力空母「セオドア・ルーズベルト」に替えて、「エイブラハム・リンカーン」空母打撃群を中東周辺に派遣するほか、弾道ミサイルを迎撃する能力を持つ艦艇や戦闘機部隊などを追加で配備します。
◆8月3日 ハマス指導者、カタールで埋葬 各国要人も葬儀参列(時事通信)
カタールでは同国最大のモスク(イスラム礼拝所)で改めて葬儀が営まれ、カタールのタミム首長のほかトルコやイランなどの要人も参列。
◆8月3日 ハマス指導者ハニヤ氏、カタールに埋葬 後継候補は報復示唆(ロイター)
ハニヤ氏の後継者とみられるハマス幹部のハレド・メシャル氏は埋葬式で、ハニヤ氏の死を受けパレスチナの自由のために戦い続ける決意は一段と固くなったとし、「パレスチナの地にシオニスト(イスラエル)の居場所はない」と述べた。
◆8月3日 ハニヤ氏暗殺で20人超を拘束 イラン当局、米紙報道(共同通信)
3日、イラン当局は、情報当局者や軍関係者、ハニヤ氏が泊まっていた滞在施設の従業員ら20人以上を拘束し、携帯電話を含む電子機器を全て押収した。
◆8月3日 ハマス指導者殺害で多数拘束 イラン、情報機関当局者ら 米紙(時事通信)
過去数カ月間の監視カメラの映像分析や滞在者リストのチェックを行っている。当局が殺害に関与したモサドの関係者が今もイラン国内にいるとみて、空港での出入国者履歴で不審者の洗い出しを進めている。
◆8月3日 ハマス指導者殺害巡り情報錯綜 イラン「空爆」、米メディア「部屋に爆弾」(時事通信)
イランは、空爆で殺害されたと主張。一方、複数の米メディアは、ハニヤ氏が滞在した部屋に事前に仕掛けられた爆発物が遠隔操作で起爆したと報じた。決定的な物証が示されず、真相は謎に包まれている。
米「アクシオス」も、寝室に人工知能(AI)応用の高性能爆破装置が仕込まれ、イラン国内にいる工作員が関与したと伝えた。英メディアは、革命防衛隊の協力者2人がモサドに雇われ、数分以内に施設の複数の部屋に出入りし爆弾を設置したと報じた。
イラン革命防衛隊は3日、ハニヤ氏の滞在先の外から「弾頭約7キロの短距離飛翔体」が発射されたと爆弾説を否定。「米国の支援でシオニストが計画・実行した」「厳しく罰せられる」と報復を明言した。イスラエルは関与を認めていない。
欧州研究機関の専門家は、長らく欧米の制裁を受けるイランが経済苦境や社会不安、有能かつ信頼できる人材の不足に直面していると指摘。
「情報の収集・対処に充てる膨大な資源を自国民の監視や抑圧に回し、外国からの脅威への対応を犠牲にしていることを浮き彫りにした」と分析。
◆8月3日 なぜイランで?イスラエルがハマス最高指導者を暗殺…パリ五輪に隠れて戦火を拡大、米国を巻き込む狙いか(JBpress湯浅大輝:フリージャーナリスト)
在イラン日本大使館・専門調査員も務めた慶応義塾大学の田中浩一郎教授に聞く
イラン大統領ペゼシュキアンの就任宣誓式でハニヤ氏が確実にイランを訪れるタイミングでモサドが殺したと見るのが妥当。ハニヤ氏ともう1人しか殺害されていないから、ミサイル攻撃ではなく、イラン国内からピンポイントで狙える小型ミサイルか自爆ドローンでは。
、暗殺のタイミングで注目すべきは、ペゼシュキアンの就任宣誓式とパリオリンピック。イスラエルはアメリカでスーパーボウルが行われていた2月上旬にガザ地区南部ラファへの地上作戦を強行した。世界の関心が他に向けられているときに、イスラエルはこうした行動に出る。
ネタニヤフ首相はイランを挑発し、反発を引き起こし。戦闘のエスカレーションを狙い、アメリカやイギリスも巻き込みたい。イランは国土も広く軍事大国でもあり、単独で攻撃できず、アメリカの協力が必要です。イランの新大統領ペゼシュキアンは「欧米との対話」を掲げて当選しましたが今回の暗殺劇で難しくなった。
ハマス殲滅にはバイデン大統領も懐疑的で、仮にトランプが11月の大統領選で勝利したとしても、ネタニヤフ首相の「ハマスの人間を1人残らず殺す」作戦に直接的な協力はしない。トランプはアメリカに出費や犠牲を強いる戦争に非常に否定的で、アメリカ軍を動かすとは思えない。
ネタニヤフは「ハマスと思わしき人間はすべて殺す」とし、ガザの住民は、すべて「ハマスか、その協力者」とみなし、病院を襲撃し、何百・何千人もの男性を拘束して拷問している。病院への攻撃も住民の強制連行も、ハマスの指導者の発見にはつながっていない。
イスラエル軍はAI(人工知能)システム「ラベンダー」を使い、ハマスを洗い出そうとしたが、ラベンダーの識別精度が大まかで、ハマスとおぼしき人物が立ち寄った先などをことごとく「ハマスの隠れ家だ」と判定し、そこにいる住民をハマスとして殺害対象にしてしまう。ハマスの殲滅を掲げるイスラエルに停戦するつもりがないことは明らかです。
◆ひかるの呟き◆
ガザでの軍の攻撃のニュースが消えてしまった。本当に攻撃が少なくなっているのであればありがたいが、次の大攻撃のインターバルだと考えると焦ってくる。イスラエルの停戦交渉団派遣、米軍の体制強化、オリンピック・・・ガザの人々は翻弄されるだけ。