食糧危機、飢餓はガザ北部だけではない。飢餓はガザ全域に拡大している。
福岡市で闘病生活中の,、ガザに家族を持つ友人の話では、ハンユニス付近でも9月以降、急速に市場から食料品が消えたと言う。ガザ北部への封鎖攻撃が激化した時と重なる。マカロニとコメだけの生活に追い込まれている。小麦粉は25㎏が1000シェケル、虫が湧いた小麦粉の袋が500シェケルで売られているのだそうだ。土井敏邦さんの「新ガザからの報告」の値段の二倍だが、どちらも現実なのだろう。
どうやれば生き延びられるのか。警察が市場商人のボッタクリを取り締まっているという話と同時に、停戦協議が始まれば支援物資が入ってくるという噂も流れたが、現実は何も変わらなかった。ガザ北部の食糧封鎖はガザ全域に広がっている。
そんな時にケレムシャロム検問所でイスラエルが通行を許可し、いつもと違う経路を指示され、トラック輸送隊がガザに入った。その国連支援物資を積んだトラック109台が、ギャングどもに強奪されたというニュースが流れた。誰が強奪したのか。ガザの人々の飢餓は少しでも改善したのかと心配していた時に、土井敏邦さんの「新ガザからの報告(28)」が出た。その一部を上記の記事で引用した。
ガザ攻撃が始まって以降、イスラエルによる支援物資の搬入禁止は強化されている。これはミサイルや砲弾とは別の暴力による虐殺攻撃だ。イスラエルは人間生活にとって、思いつくすべての破壊手段を駆使して襲い掛かっている。やせ細った子どもの腕が皿を突き出し、食糧支援に群がるニュース場面が頭にこびりついている人も多いだろう。世界中の人々は国連や国際人道支援機関に、自分ができる限りの寄付を行ってきた。だがその善意はガザの人々には届かない。届いてもほんの一部の人たちだけだ。
支援を受けられないガザの人々は、闇市が命の綱だった。今回のガザ攻撃の前に比べればとてつもなく食料や水や燃料や生活必需品の値段は高騰した。闇市があれば必ず人々の弱みに付け込み金儲けをする悪徳商人が出てくるのはどこも同じだろう。9月以降のイスラエルによる、支援物資をはじめ生活必需品の搬入禁止はガザの人々を飢餓に追い込んでいる。食料搬入を完全に断たれたガザ北部では餓死が出ているという
。イスラエルはガザの人々が、弱いもの順に、社会的弱者から順番に餓死させるのだろう。マカロニとコメがガザでの最後の食料なのだ。アルシャバブ強盗団も、ハマスも、ガザの人々の飢餓を救うためには行動していない。彼らはイスラエルの掌で踊らされているのだろう。飢餓を救うことができるのは、何はともあれ停戦でしかない。
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