◆7月11日 大量のガザ支援物資が集荷されず、自治区内で国連輸送車の略奪横行(ロイター)
イスラエルは10日、南部のケレム・シャローム検問所でトラック1500台分、北部のエレツ検問所でもトラック50台分の人道支援物資が集荷待ちだという。国連報道官は集荷した国連のトラックは「略奪や襲撃で、一部の支援物資しか届いていない」「ケレム・シャローム検問所からガザに入るトラックを棒を持った男らが待ち構え、トラックの窓ガラスが割られるなど深刻な被害を受けている」国連のWFP、UNRWAからの栄養強化小麦粉の袋がケレム・シャローム検問所からガザへの道路沿いに散乱しているという。
◆7月11日 ガザ市全住民に退避命令 イスラエルが攻撃強化、UNRWA本部に戦車侵入の情報も(産経新聞)
軍は10日、ガザ市の全住民に、中部に退避するよう命じた。ガザ市全域の退避命令は2回目。ガザ市には推定25万人が居住、爆撃が激しく避難できない住民がいる。軍は国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)本部に戦車を進入させたという情報がある。休戦協議は10日にカタールで再開され、米国やイスラエルの情報機関トップが参加した。協議は11日も続く。軍の攻撃で9日にガザ全域で60人以上が死亡、戦闘開始以来の死者数が3万8295人。
◆7月11日 米政府、イスラエルへの500ポンド爆弾の輸送再開へ=米高官(ロイター)
バイデン米政権は、イスラエルへの500ポンド爆弾の輸送を再開、2000ポンド爆弾の輸送は引き続き保留にする。米政府は民間人への被害が拡大すると5月に2000ポンドと500ポンド爆弾の輸送を停止。ネタニヤフ首相が反発していた。米政府高官は、威力の大きな2000ポンド爆弾のラファなどでの使用の懸念からという。
◆ひかるの呟き◆
人道支援物資がガザに届かないのはイスラエルが阻止しているから。国連のガザ搬入トラック調達の困難をイスラエルは鼻で笑っている。国連は困窮したガザの住民の行動を非難するのではなく、真正面からイスラエルになぜ抗議しないのか。停戦交渉中に、イスラエルはガザ市全域に二回目の避難命令、米国は500ポンド爆弾でのガザ爆撃は2000ポンド爆弾を投下することより「人道的」とでもいうのか。エンジンとブレーキを同時に踏み込む停戦交渉は、最後にハマスの反撃を口実に「自衛権」の行使・大虐殺に踏み込む。一刻も早い停戦を、ハマスはここが正念場だ。