ガザ・パレスチナと共に生きる 白杖記

◆ひかるの呟き◆12/9

シリアのアサド政権が打倒された。独裁者の最後はあっけないものだ。私は中東問題の専門家でもないし、シリアで何が起きているのかについて詳しく論じることはできない。だが、シリアで起こっていることがパレスチナ・ガザに与える影響や、イスラエルの動向からシリアを考えることはできる。
 イスラエルはアサド政権打倒に、報道されている以上に、大きく関わったのではないだろうか。アサド政権を打倒した勢力の中心のハヤト・アル・タハリール・アル・シャーム(HTS)とどういう関係かはわからないが、双方が生む通じ合っての行動ではないだろうか。イスラエルや米国の暗黙の了解のもとでなくては、この電光石火の首都陥落もなかったのではないか。
対アサド政権への武装蜂起を決断する時期の決定や、いったん、アサド政権打倒の軍事行動を開始したら、徹底して攻勢をとり、迷うことなく首都ダマスカスまで攻め上ったやり方は、背後に米国とイスラエルが存在していることの証ではないか。HTSの動きと合わせて、イスラエルはシリアのイラン基地や研究所やシリア行政機関を猛爆撃している。米国もISの拠点を爆撃している。ロシアやイラン、西欧諸国やアラブ諸国などは全く動かなかった。いや動けなかったのだ。わずかに外交官が寄り合って声明を出しただけだった。
 ネタニヤフはアサド政権が倒されたことに対して、イスラエルは自分たちの安全のためには何でもやると公言している。イスラエルの安全=自衛権は、もはや誰も止められないかのようだ。これは帝国主義者の論理であり、侵略者の論理だ。問題はイスラエルが、米国の承認のもとでだが、軍事力で地域を制圧するやり方に歯止めがかからないことだ。イスラエルがパレスチナ、レバノン、シリアと戦線を拡大していることは弱点でもある。
一体国際社会は何をしているのか、だ。まずはガザでの一秒でも早い停戦の実現である。

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