「タンクローリーの運転手です。なんか、とにかくすぐにLOEに連絡するように言われちゃって」
運送会社から電話を受けた交換手は、すぐにドライバーの携帯番号を聞いて掛け直した。初めの電話の時より落ち着いた印象の彼は、要請に応じてLOE病院に直行すると約束した。追っ付け黒木から会社に電話が入り、捜査協力のお礼とともに、午後の時間は調書を取るためドライバーをしばらく貸してもらいたいと伝えた。
運送会社の駐車場に待機していた特殊大型免許証を持つ清掃作業員が、会社の玄関前に車を回した。
「俺、本当は清掃作業員だから、名刺もなくてすみません。お疲れ様でした。俺達の寮の近くの病院まで連れてきます」
「俺、ケガとかしてませんよ。午後は車を返さなきゃだし」
「なんか分かんないけど、いろいろ聞くことがあるみたいなんで、すみませんね」
清掃作業員は車を出した。
「会社も車は慌てなくていいって言ってるし、ま、いいか」
ドライバーはあきらめたように笑って、頭の後ろで手を組んだ。「兄ちゃん、運転うまいから」
「俺、特殊車輌の免許あるんです。遅くなるなら俺が代わりに本社まで戻しとくから」
「じゃ、そん時は車輌長に電話して」
タンクローリーのドライバーは、差し出された缶コーヒーを受け取って答えた。
運送会社から電話を受けた交換手は、すぐにドライバーの携帯番号を聞いて掛け直した。初めの電話の時より落ち着いた印象の彼は、要請に応じてLOE病院に直行すると約束した。追っ付け黒木から会社に電話が入り、捜査協力のお礼とともに、午後の時間は調書を取るためドライバーをしばらく貸してもらいたいと伝えた。
運送会社の駐車場に待機していた特殊大型免許証を持つ清掃作業員が、会社の玄関前に車を回した。
「俺、本当は清掃作業員だから、名刺もなくてすみません。お疲れ様でした。俺達の寮の近くの病院まで連れてきます」
「俺、ケガとかしてませんよ。午後は車を返さなきゃだし」
「なんか分かんないけど、いろいろ聞くことがあるみたいなんで、すみませんね」
清掃作業員は車を出した。
「会社も車は慌てなくていいって言ってるし、ま、いいか」
ドライバーはあきらめたように笑って、頭の後ろで手を組んだ。「兄ちゃん、運転うまいから」
「俺、特殊車輌の免許あるんです。遅くなるなら俺が代わりに本社まで戻しとくから」
「じゃ、そん時は車輌長に電話して」
タンクローリーのドライバーは、差し出された缶コーヒーを受け取って答えた。