カリフォルニア便り ーFROM OQ STUDIOー

~南カリフォルニアから~
陶芸家の器と料理、時々王様の日々

ステーション

2011年09月12日 | Places

 

普段の暮らしで電車を使うことは皆無です。

電車もバスも通っていますが、便利にはほど遠い状態ですので、

車無しには生きて行かれないと言っても差し支えないと思います。

そんな私ですが、ポッカリ空いた午後の時間を使って、駅を見に出掛けて来ました。

駅や空港がとても好きなのです。

他の場所では感じることの無いエネルギーが満ちあふれていてワクワクします。

荷物を抱えた人達が、それぞれの目的地に向かって旅立ったり、

旅先から思い出を持ち帰って、最初に降り立つのが駅。

私はこのユニオンステーションの駅舎がとても好きで、

かつて鉄道大好きっ子だったバーテンダーと時々ふらっと見に出掛けます。

皮の大きなソファーに腰掛けて、ぼんやりと旅路を急ぐ人達を眺めたり。。。

何しろ不便な鉄道ですので混雑することも無く、ゆっくりとした時間が流れています。

何をするということも無いのですが、この空間に身を置いて色々考えるのが楽しいのです。

こちらは駅舎の中にあるレストラン。

お食事をした事は無いのですが、機会があったらいつか!と思っています。

椅子好きな私の目を釘付けにしたのは、このレストランの椅子

ダークブラウンのレザーに刺繍が施されています。

欲しい・・・・・

このレストランの横には、大きな多目的ホールが有って、

丁度この時にはパーティーの準備が進められているところでした。

それから、通路からでは中を見ることは出来ないのですが、

とても雰囲気のあるバーも、このレストランとは別に有ります。

駅のバーで待ち合わせてそのまま旅に出る・・・なんて素敵だわっ

いつかたっぷり時間が有って、旅を急ぐ必要の無い時が来たら、

この駅から、寝台車に乗って遠いところまで出掛けてみたいな。

 

とても素敵な午後でした。

 

では




窓は素敵なインテリア

2011年08月31日 | Places

家の中の色んな場所から、ふと窓に目をやった時、その向こうに広がる風景。

キッチン

ダイニングルーム

フォーマルリビング

バーカウンター

ベッドルーム

 

眺める時間や、その時の気持ちで、

同じ景色が違って見えます。

インテリアを考える時、

私にとって窓は生きている絵画です。



 


アンティーク街へ

2011年02月26日 | Places

 

打ち合わせに出掛けた。

時にはそんな事もするのよ、私も

私は自宅以外で人と会うのに、この小さなアンティーク街を指定する事が多い。

平日の昼間はとても静かな時間が流れていて、

街のあちこちにある個性的なカフェには人も少なく、

長居をする事に肩身の狭さを感じなくて済むし、

座り心地の良い椅子や、薪の香りや暖かさを楽しめる暖炉も、

いくつもの物を並べる必要のある打ち合わせに適した大きなテーブルもある。

 

ティータイム用のテーブルウェアを中心に、

コーヒー、紅茶、自家製チョコレートとかも売っているお店。

古い銀行のビルの中にあるスタバ。もちろん銀行の業務も続けられているよ。

この辺りは歴史的建築が組織的に守られている区画で、近隣の住宅街をドライブすると、

大好きなコロニアル建築を当時のままの姿で見る事が出来るのも魅力

打ち合わせの後、こんな車がよく似合う街並みを歩きながら考える。

暮らしは新しい物だけでも古い物だけでも成立しない。

長い歴史の中で静かに生き続けて来た物達と、

今産まれたばかりで、これか時間をかけて歴史になって行く物達が、

美しく共存しているのが、私にとってのバランスのとれた暮らしだ。


家の中を見回しても、私の好みは同じように反映されている。

アンティークと新しい家具はそれぞれに居場所を見つけているし、

各国からの美術品や工芸品も古いもの新しいものが肩を並べている。

食卓にも土物、磁器、漆器、ガラス、木、様々な素材の器が並ぶ。

私は陶芸家だけれど、食卓が土物だけで構わないと思った事は無いし、

自分の手による物と、他の作家の方の物、作り手の判らぬ古い物を必要に応じて使い分ける。


ひとつの物を自分なりの情熱を胸に作っていると、

いつの間にか偏った考えを持ってしまいがちで、私はそれがとても怖い。

作品に包容力が無くなって、何時か必ず限界が来るからだ。

そんな事にならない為にも時々この街を訪ねて、

物作りやデザインには様々なバラエティーが有る事、

それらがバランス良く共存している事が、

居心地の良い空間だという事を自分に言い聞かせなくてはならない。

こんなポップでユーモアいっぱいの冷蔵庫や、

こんなカラフルでラブリーなドレスに、

胸をときめかせたりイマジネーションを働かせる心を忘れぬように。

こういう冷蔵庫の置かれたキッチンで、鮮やかな色のドレスを着た女性。

彼女が手に持った時絵になるような焼き物だってあるんだよ。うんうん。

そういう物が作れなければ、私がこの国で焼き物をやってる意味が無いよね。

 

さ、そろそろお家に帰ろう


 

 


向こう側・こちら側

2011年01月10日 | Places

 

 

 

私の好きな場所。

24hr Openのバー・カウンター。

朝のコーヒーも、午後のお茶も、深夜のお酒も、時には軽い食事も。

ワインやお茶のテイスティングもここで。

 

カウンターを挟んで向こう側とこちら側。

とても近いのに、どちらに居るかで気持ちがずいぶん違う不思議な場所。

もてなす側、もてなされる側。

どちらも楽し