正式な言葉の違いは別のところに有るのだろうと思いますが、
私にとってのアクセサリーとジュエリーの違いは、
アクセサリーはお洋服の着こなしの延長線上に有り、
ジュエリーは私自身の延長線上にあるということになります。
シンプルなコーディネートにアクセントを添えるアクセサリーのキモはインパクト。
対して日常使いのジュエリーは、自分自身と繋がっていることが私には重要です。
毎日身につけるジュエリーを選ぶときの気持ちは、
下着を選ぶときのそれに似ている様な気が致します。
肌触りの心地よさ、洋服のラインを乱さないデザイン、
足りないものを補ったり、気になる部分を補正してくれたりするものを選びます。
表面的には目立たないけれど、私を支えてくれるものということになるでしょうか。
ジュエリーを購入するならクリスマスシーズン。
アメリカで暮らすようになってから、その思いが強くなりました。
クリスマスギフトは恋人だけでなく、全ての愛する人に心を伝える大切な物。
この季節のショッピングには皆様特別な情熱を注ぎます。
そんな情熱をさらにあおり立てるように、お店では熾烈なクリスマス商戦が展開されます。
日頃から気をつけてチェックしておりますと、
考えられない程お値打ちなお買い物が出来る季節です。
プレゼントの代名詞の様なジュエリーも、勿論例外では有りません。
そんな私が考えに考え抜いて今年手に入れた日常使いのジュエリーをご紹介。
一つ目は、様々なバリエーションのある真珠の中で、
今の私のに最もふさわしいと考える、南洋産ゴールドパールのネックレスです。
真珠と申しますと、やはりピュアな白を思い浮かべるのですが、
私自身の個性を考え合わせますと、無垢な白は少し違和感を覚えます。
アクセサリーとしては私も大好きで使用しますが、ジュエリーとしてのパールでは無いのです。
ゴールドパールの輝きには、弾ける様なピュアさは有りませんが悪目立ちせず、
私の肌の色にとけ込み、それでいてデコルテ全体に落ち着いた艶を与えてくれます。
ゴールドパールを日常使いにする場合、デザインは極めてシンプルなものが良いと思い、
一粒パールで、ジョイントに飾り金具の無いスルーホールのものをチョイス。
チェーンは14Kのボックス型ゴールドで、長さ16インチが私にはベスト。
丁度鎖骨の真ん中にパールがぴったりと納まる長さです。
もうひとつが、楕円のダイアモンド・フープピアスです。
フープの長さは1.5インチ弱。大き過ぎず小さ過ぎずというところです。
地金はネックレスと同じ14Kゴールドですが、正面から見るとダイヤの白さが勝り、
プラチナ、ゴールド、どちらとも簡単にコーディネート出来ます。
ダイアモンド・フープはいくらでも見つかりますが、
私がこだわったのは、フープの内側にもダイヤが使われているということ。
とても小さなメレダイヤですが、両側に施されていることで、
どの角度から見ても、その輝きが楽しめます。
・・・・・などとブツブツ申しておりましたら、
「それ、プレゼントさせてね。」とバーテンダーからお申し出を頂きまして、
買ってもらっちゃった!クリスマスプレゼントだって。
ネックレス、ピアスともに、フォーマルに通用するクオリティーでは有りません。
イブニングドレスなどに合わせるには、格が低過ぎます。
そしてそれが普段の私であり、私自身が一番好きな私でもあります。
どちらのジュエリーも、身につけた瞬間から私の一部となり、
私とともに呼吸を始めました。
全身を鏡に映した時、身につけている何か一つだけが一人歩きをしない。
それが私の思う日常のエレガンスです。
では