カリフォルニア便り ーFROM OQ STUDIOー

~南カリフォルニアから~
陶芸家の器と料理、時々王様の日々

日常のジュエリー

2011年12月14日 | Fashion

正式な言葉の違いは別のところに有るのだろうと思いますが、

私にとってのアクセサリーとジュエリーの違いは、

アクセサリーはお洋服の着こなしの延長線上に有り、

ジュエリーは私自身の延長線上にあるということになります。

シンプルなコーディネートにアクセントを添えるアクセサリーのキモはインパクト。

対して日常使いのジュエリーは、自分自身と繋がっていることが私には重要です。

毎日身につけるジュエリーを選ぶときの気持ちは、

下着を選ぶときのそれに似ている様な気が致します。

肌触りの心地よさ、洋服のラインを乱さないデザイン、

足りないものを補ったり、気になる部分を補正してくれたりするものを選びます。

表面的には目立たないけれど、私を支えてくれるものということになるでしょうか。

 

ジュエリーを購入するならクリスマスシーズン。

アメリカで暮らすようになってから、その思いが強くなりました。

クリスマスギフトは恋人だけでなく、全ての愛する人に心を伝える大切な物。

この季節のショッピングには皆様特別な情熱を注ぎます。

そんな情熱をさらにあおり立てるように、お店では熾烈なクリスマス商戦が展開されます。

日頃から気をつけてチェックしておりますと、

考えられない程お値打ちなお買い物が出来る季節です。

プレゼントの代名詞の様なジュエリーも、勿論例外では有りません。

そんな私が考えに考え抜いて今年手に入れた日常使いのジュエリーをご紹介。

一つ目は、様々なバリエーションのある真珠の中で、

今の私のに最もふさわしいと考える、南洋産ゴールドパールのネックレスです。

真珠と申しますと、やはりピュアな白を思い浮かべるのですが、

私自身の個性を考え合わせますと、無垢な白は少し違和感を覚えます。

アクセサリーとしては私も大好きで使用しますが、ジュエリーとしてのパールでは無いのです。

ゴールドパールの輝きには、弾ける様なピュアさは有りませんが悪目立ちせず、

私の肌の色にとけ込み、それでいてデコルテ全体に落ち着いた艶を与えてくれます。

ゴールドパールを日常使いにする場合、デザインは極めてシンプルなものが良いと思い、

一粒パールで、ジョイントに飾り金具の無いスルーホールのものをチョイス。

チェーンは14Kのボックス型ゴールドで、長さ16インチが私にはベスト。

丁度鎖骨の真ん中にパールがぴったりと納まる長さです。

もうひとつが、楕円のダイアモンド・フープピアスです。

フープの長さは1.5インチ弱。大き過ぎず小さ過ぎずというところです。

地金はネックレスと同じ14Kゴールドですが、正面から見るとダイヤの白さが勝り、

プラチナ、ゴールド、どちらとも簡単にコーディネート出来ます。

ダイアモンド・フープはいくらでも見つかりますが、

私がこだわったのは、フープの内側にもダイヤが使われているということ。

とても小さなメレダイヤですが、両側に施されていることで、

どの角度から見ても、その輝きが楽しめます。

 

・・・・・などとブツブツ申しておりましたら、

「それ、プレゼントさせてね。」とバーテンダーからお申し出を頂きまして、

買ってもらっちゃった!クリスマスプレゼントだって。

 

ネックレス、ピアスともに、フォーマルに通用するクオリティーでは有りません。

イブニングドレスなどに合わせるには、格が低過ぎます。

そしてそれが普段の私であり、私自身が一番好きな私でもあります。

どちらのジュエリーも、身につけた瞬間から私の一部となり、

私とともに呼吸を始めました。

全身を鏡に映した時、身につけている何か一つだけが一人歩きをしない。

それが私の思う日常のエレガンスです。

 

では


 




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