カリフォルニア便り ーFROM OQ STUDIOー

~南カリフォルニアから~
陶芸家の器と料理、時々王様の日々

明日はカレー♪

2011年09月28日 | Food

バーテンダーと私は、カレーキング&クイーン。

カレーが大好きです。

世界の様々な国に、おいしいカレー料理が有りますので色々作ります。

夏の間は時間をかけて煮込むタイプのお料理は、賢い献立とは言えませんので、

タイカレーのように短時間で仕上げるものが多かったのですが、

いよいよ煮込み料理の季節がやって参りました。

で、明日は煮込むカレー。

日本スタイルのポークカレーを久しぶりに作ります。

日本スタイルのカレーの場合、私の仕込みは前日から。


仕込むのは、私にとってなくてはならない福神漬けでございます。

ゴボウ、ニンジン、ショウガ、キュウリ、大根・・・・

大きさを揃えることに気をつけまして、お野菜はその時に有るものを色々。

粗塩で軽く揉み、一時間程灰汁抜きした後、さっと水洗い。

タレを煮立てまして、

お野菜を投入して一煮立ち。

すぐにザルで煮汁を切り、再度煮汁を煮立てて野菜を戻す。

そんなことを三回程繰り返しまして、

出来上がり。

保存容器に入れてあら熱を取り、冷蔵庫へ。

最低一日はねかせて、味を馴染ませる必要があるので前日の仕込みです。

福神漬けの材料をカウンターに並べておりましたら、

はて何処かで見たことの有る組み合わせ。

そうそう、これは豚汁の材料と余りにもリンクしているでは有りませぬか。

ということで、材料の切り方を福神漬けバージョンと豚汁バージョンで変えながら、

ついでに豚汁を作ってみたり致します。今夜の支度も出来ちゃった~。


そして翌日。午前中にカレーに使うスパイスをローストするところからスタート。

瓶に入ったスパイスは、一度ローストして水分を飛ばしますと、香りが立ちます。

こうして2日がかりでようやくたどり着くカレーディナー。

カレーの匂いが家中に漂って、とっても幸せな私です。

 

では




赤い石のピアス

2011年09月27日 | Fashion

王様とのお散歩途中で毎日眺める風景も、すっかり秋です。

あっけらかんとした夏の後のこの時期は、寂しい様な、

何故か心をせかされる様な気持ちが致します。

本来時間は過去、現在、未来と続いて行く訳ですが、

人は過去を振り返り、未来を予測し、現在を見るものだと申します。

お祭り騒ぎの夏を振り返り、やがて来る冬を思い、丁度中間の秋の真ん中に立ちますと、

このように何とも物悲しい気分になるのでしょうか。

これは丁度、ちょっとセンチで憂いをまとう様な夕暮れ時の気分に似ています。

イギリスで華やかでエレガントなハイティーの習慣が始まったのも、

夕方の沈みそうな気持ちを払拭する為のものだったとか。

女はいつの時代も、気分転換上手でなくてはなりません。


私にとって、まるでハイティーの様に気分を上げてくれるアクセサリー。

 

大振りな深い赤の天然石ピアスです。

 

笠を被った様な、ゴールドのメタルパーツがエジプトの装飾品を思わせます。


私は小柄ですので、縦のラインを強調しつつ全身の色調を通すことを心がけているのですが、

それは、まとまりは有るものの、少し無難過ぎて私らしくないなあと思うことも。。。

そんな時、この鮮やかな赤の力を借ります。

あごのラインの前下がりボブが今の私のヘアスタイルなのですが、

このピアスですと、前から見たときよりも横から見た時に一層赤が際立ちます。

この秋はいつになく茶系、特にベージュのコーディネートが気になる私。

ベージュ、赤、ゴールド、キャメル。

分量を考えながら、そんな組み合わせを楽しんでみようかと思っています。

 

ホラね、そんなことを考えていましたら、

もの悲しい気持ちなど、どこかに消えて行ってしまいました。

赤には、不思議な力が有るのです。

 

では






デザイナーコラボファッション

2011年09月25日 | Fashion

次々と、新しいデザインを描き出し、商品化し、販売する。

モノ作りの仕事というのはそのようなことの繰り返しです。

アイディアが無限に沸き出して来る時もあれば、

もう何も作れないかもしれない!と思う程、空っぽの時も有ります。

私などは空っぽになったら、満タンになるまで動かざる事山のごとしですので苦悩等とは無縁ですが、

刻々とそのスピードを速めるばかりのファッション界で大きな看板を背負い、

自分の限界に挑戦し続けておられるデザイナー達に対しましては、

私は心の中で常に拍手喝采でございます。

 

最近私の楽しみは、各大型量販店が次々と企画しているデザーナーコラボファッション。

期間限定で、普段は考えられない破格のお値段で、

世界に名だたるデザイナー達がその企画の為にデザインした様々な商品が店頭に並びます。

私は可能な限り現品を見に行きますが、勿論作りの良いものそうではないものが有ります。

それでも、見てみる、買ってみる、着てみることの持つ意味は大きいのです。

普段価格のことよりも素材のクオリティーやデザインの独創性に重きを置いているデザイナーが、

客層、価格、技術、サイズ展開、生産数等々、様々な制約のなかでデザインするのですから、

そのデザイナーのデザイン&ファッション哲学を垣間見ることの出来る絶好の機会なのです。

つい先日のミッソーニのコラボでは、全米で企画元さえ予想していなかった騒動が起きました。

デザインされた200点の商品が、発売開始当日の数時間で完売したのです。

オンラインもほぼ一日中シャットダウンでした。

嬉しかったですよ。大大大好きなブランドですから。

既にニット界では不動の地位を確立して久しいとは申しましても、

イタリアの家族経営によるニットメーカーの、類い稀なる色彩デザインが、

今までに無い規模で人々の目に触れたのです。

それほど流行モノに大騒ぎをしない傾向にあるこの国の人々にタカを括っていた私は、

完全に出遅れまして、当日現物を見ることは出来ませんでした。

失意の私でしたが、奇跡的にアクセス出来たインターネットで2点オーダーしました。

今回のパターンの中で、私が最もミッソーニらしいと感じたベージュ系のカラーパレットから、

カーディガンとフラットシューズを選び、ツインセットに致しました。

今回の限定品に限らず、ミッソーニのニットには私を惹き付けて止まない魅力が有ります。

私は昔からミッソーニ・ストライプが好きで好きで、何時間でもただ眺めていられるのです。

デザイナーの色彩感覚の素晴らしさと、色の組み合わせの無限の可能性にひたすら魅了されます。

一見、派手で鮮やかな色の組み合わせに見えても、絶対的な調和を保ち、

このストライプに合わない色のお洋服はほとんど無いと言える程合わせ易く、懐の深いニットです。

陶芸家として、無難でシンプルなのではなく、デザインは私だとすぐに判るものでありながら、

どんなインテリアにも食材にも花にも寄り添う様な・・・

懐の深い器を焼きたいと願い続ける私の憧れを凝縮したニットでございます。

実はこちらのフラットシューズ、子供用です。

大人向けのフラットシューズの色は、フューシャピンクベースのカラーパレットだけでしたので、

シューズとニットのツインセットは諦めていたのですが、

待てよ・・・・念のため子供用の一番大きなサイズを試しましたところぴったりでございました。

22センチの足をこれほど誇りに思ったのは生まれて初めてでした。あはは。。。

私がファッション関係の写真を撮っていると、なぜか必ずやって来る王様。

こうしてスフィンクスのように座り、私を監視します。

こちらのニットは、Vネックのカーディガンです。

見頃と袖のストライプの幅が違っていて、同じ色を繰り返していても単調にならずリズミカル。

事前に素材を調べたところ、レーヨン82%、コットン11%ということで、

薄手の落ち感のあるニットで、それほど伸縮性の無い、

どちらかと言えばブラウスの様なニットだと判断致しまして、

最近のミッソーニのぴったり目のサイズフッティングと合わせて考えました結果、

このニットに関してはジャストサイズで着るよりも、ゆったりと羽織るように着たい私は、

普段のサイズよりも2サイズ上げたLサイズをオーダーしました。

これはかなりのギャンブルでしたが、結果は大満足。

例えばこんな風に、ダメージデニムと白いTシャツにサラッと肩掛けして。

寒さをしのぐ羽織ものとしての役割というよりも、ストールの延長線上で色を活かします。

ツインセットと言えば通常カーディガンとインナーが定番かと思いますが、

私がかつて大変愛していた日本のデザイナーのデザインされるお洋服には、

ワンピースやシャツとバッグがツインだったり、靴とニットがツインだったりするものが有り、

それはそれは心ときめいた思い出がございます。

イブニングドレスとクラッチバッグや華奢なハイヒールを同素材であつらえる事が有りますが、

カジュアルな装いのそれは、とても贅沢でエレガントな大人のお洒落だと感じたからです。

今でも街でふと靴やバッグ等がお洋服と供布だったりするコーディネートを見かけたり致しますと、

ドキッとしてしまう私です。そういうのが好きなんです。

色を合わせるなら、私はこれくらい強い色を。

パンツは素材の良い綺麗なラインのベージュ。足首丈です。

素材がニットのシューズをツインにしますと、上半身の鮮やかさに対して足元がぼやけます。

ですのでこの場合、キャメル色のパテントレザーのフラットシューズを合わせます。

靴の色自体は抑えても、パテントの艶でバランスを取ります。

もう終わりにしてください。 お散歩の時間ですよ~

 

せっかくなので、コーディネートの写真を撮ろうとしたのですが、

王様が先ほどからウロウロと待っていますのでこの辺で。

フラットシューズに付いてはいずれ別の機会に。

 

コラボ、大好きです。

11月にはH&Mにてベルサーチ!だそうでございます。

 

では



まあるい氷

2011年09月20日 | Articles

これ、何だかお判りですか?

本日のタイトル通り、大きなまあるい氷です。

バーテンダーのオンザロックの為に、ずっとこんな氷を作りたかった!


日本には、今でもアイスピックで氷を削って、

大きな氷をコロンとひとつグラスに入れてくれたりするバーが有りますか?

そんな感じ。

氷の溶け方がね、違うんです。

小さな角氷と比べて、ゆっくりと柔らかく溶けていく・・・・・

このプラスチックの可愛らしい子が、その氷を作ってくれます。

頭のてっぺんの帽子みたいなキャップを外してお水を入れるだけ。

芸術の秋ですので、

時には私の調子の狂ったチェロを聞きながら。。。。。

オン・ザ・ロック


チェロにはオンザロックが似合うのです。





ミリタリーをエレガントに

2011年09月17日 | Fashion

残暑厳しき折とは申しましても、9月も半ばになりまして、秋色ファッションが気になるところ。

私は、まずカーキー。

カーキーに合わせたいのは迷彩プリント。ミリタリーファッションですね。

ですがこのコーディネート、充分に気をつけなくてはなりません。

この手のお洋服をファッションとしてではなく、ユニフォームとしてお召しになっておられる、

誇り高き人々が、普通に街を歩いている国に住んでいるからです。

いかなる事が有っても、彼らをを冒涜する様な装いは、駄目でございます。

言うなれば、コスプレチックな装い。

ジュエリーを初めとするファッションとしての十字架、クロスパターンもそうですが、

こちらも身につける時には、それが装飾品ではなく心のよりどころとなっている、

敬虔なクリスチャンの方々が居られることを肝に銘じなくてはなりません。

そんなこんなで色々難しいので、私はクロスのジュエリーを身に着けませんが、

ミリタリーカラーファッションは好きです。

ですので、本家本元の方々とすれ違った時、

穴が有ったら入りたい様な気持ちにならない着こなしを目指します。

 

ミリタリーファッションの色彩の魅力をお借りして、

尚かつエレガントなコーディネートを心がけます。

沈みがちな秋色をエレガントに着る為に、 

コットン等の張りのある素材で仕上げずに、素材の柔らかさと艶を活かします。

ノースリーブのドレープトップに、光沢のある素材のテロンとしたカーゴ。

バッグの素材は光沢のある、絨毯みたいな厚手のシルクです。

迷彩プリントのシルクスカーフとつや消しゴールドのフラットを合わせました。

日中は暑いですが、朝晩は肌寒くなりますので、

柔らかい透かし編みの焦げ茶のロングカーディガンを用意します。

スカーフですが、このようにフリルになっています。

これ、ちょっと手を加えてあります。

普通に細長いスカーフの中央をひたすら ぐし縫い 致しまして、ギャザーを寄せました。

それだけでこのように、螺旋状にクルクルとひだが出来て行きますので、

フラットなままで使用するよりも、エレガントな雰囲気になります。

薄手のスカーフは繊細で素敵ですが、秋冬の季節のお洋服の素材に負けてしまう事があります。

このように立体感を出すと、また違った雰囲気で楽しめますので、

私がよく使うテクニックです。

これでハードな迷彩柄も、色の魅力はそのままに、エレガントな雰囲気になりました。

迷彩プリントを選ぶ時には、プリントの中の最も明るい色(このスカーフの場合ベージュです)が、

自分の顔色をくすませないかどうか確認して選ぶことにしています。

このベージュはやわらか味のある明るいベージュですので、合格。

こちらのフラットシューズは、とても柔らかいビンテージ加工したレザーに、

程よい艶消しのゴールドが気に入っている一足です。

もうサンダルは避けるとしても、今の季節なら足の甲は素肌を見せて軽快さを出したいところ。

これは履き込みが浅くフットカバーは無理ですし、是非素足で履きたい靴です。

気持ちよく履き続けられる様、肌触りの良い中敷を敷いて、こまめに取り替えるようにしています。

もう少し秋も深まりましたら、ウイスキー色のスウェードアンクルブーツにシフトする予定。

 

少しでも涼しく!

そればかりが課題だった日々も、後方に過ぎ去りつつ有り、

これからは様々な色や素材を重ねる楽しみが出て参ります。

秋のファッション計画は進んでますか?


では