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もんく [とある南端港街の住人になった人]

つぶあんの見えない未来

先週の火曜日につぶあんをクリニックに連れて行った後、アレルギーの赤い点々は無くなった。その後、日曜日の朝5時頃にご飯を食べた後、昼間はずっと寝ていた。

昼間寝ているのは猫としては普通なので放っておいたら、なぜか夜になっても寝ている。ご飯も食べない。オシッコは1回だけ。眠たくてモウロウとしているように見える。調べてみたけれど、もらった抗生剤で起こる副作用ではなさそう。一番近いのは抗アレルギー薬が抗ヒスタミン剤だったとしたら眠気とダルさは説明がつきそうだった。朝まで待って薬の効果が切れるかどうか見ることにした。


今朝になっても状態は変わらないので午後から仕事を休んでまたクリニックに連れて行ったところ、アレルギーの薬は抗ヒスタミン剤ではなかったので症状は薬によるものでは無さそうと言う事だった。雨に濡れるなどで体力が消耗したところに何か感染したのではないかとの診断。体温は41.3°Cと高い。

熱さましの注射をしてもらって、今日明日分の抗菌剤をもらって帰った。夕方になって起きてきてちょっとご飯を食べて水を飲んだ。少し安心したけれど、まだウンチもオシッコもしない。でもブラシをかけるとゴロゴロ言っている。もう少し辛抱しなければならない。


猫には未来を思う脳が無いと言う。猫は常に現状を受け入れつつ生きているようだ。兄弟のキナコ、今サカリだけれども、つぶあんの調子が悪くなってからつぶあんには見向きもしない。土曜日まではクンクン臭いを嗅いだり横に寝たりしていのに、今はもうつぶあんが居ないかのように振舞っている。つぶあんは今の状態がもうこの先もこのままであり続けると諦めたようにジッとしたり、ちょっと移動したり、眠ったりして時間をやり過ごしている。

そうした姿を見ていると猫は悪い状況を何とかして回復しようとはしないようなのだ。そうしてこのまま我々を置き去りにしてフェードアウトしてしまいそうで、怖い。つぶあん、元気になったらまた散歩に行こうと言うけれど、当のつぶあんにとってはそれは見えない未来なのかも知れない。
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