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もんく [とある南端港街の住人になった人]

月に三角の耳が生えてニャオと午前0時を知らせる

早くも今週も水曜日になっている。

キャサリンさんがいないので毎朝トーストをさっさと食べた後、夜中に出て行ったキナコを探しに行く。ご飯食べさせないと昼間何も食べられないから。猫ご飯を置いて出かけると野良猫たちに侵入されるので置かないようにしてるから。

そして猫たちのお茶碗を洗い、猫トイレのトレーも洗い、着替えて出かける。

夕方家に帰るとキナコは絶対いないくてツブアンだけだ。ツブアン、キャサリンさんがいなくて退屈しているようで妙に人懐こい。ご飯が欲しいでもないのに近くにいつもいる。こちらが動くとサッと反応して走ってご飯の茶碗の近くに行く。食べたいのじゃなくてそこでよくブラシをしているから、要はかまってほしいのだ。

キナコを探しに夜に外に出るとついてきて、帰ろうと向きを変えるとツブアンも変える。

この猫は1人では生きていけない猫になったらしい。生まれた時にはおばあちゃん、おばさんが一緒にいて、たまにいとこもいた大家族の一員だったからそうなのかも知れないが、わからない。


小学生の頃から家には猫がいて、猫が家にいるのは普通の事になっていた。インドネシアに住んでいたのはたった3年間だけれどそこにもいた。どれも皆思い出深いけれど、今のこのツブアンとキナコのようだったか?、と言うと何かちょっと違う気がする。

こんなに猫が家にいるって猫に気を使うものだったっけ?

そんな感じはしないんだよなあ... でも、今のこの現状、猫としては同じなのに、何でこんなに彼らに気を使って生活してるんだろ? 不思議だ。猫のために睡眠を中断して夜中、朝方の起きてるのはなぜなんだ? 前はどの猫たちの時もこんな事はしてなかったはずなのに。

もちろん散歩に一緒に行くなんて無かったはず。ブラシ?、猫は自分で舐めるのにブラシなんて! 毎月こんなにクリニックに行くとか、高級な猫ご飯を8kg袋で買ってオマケまでもらえるようになってるとか、何なんだろうか?

猫って放っとけば良いんじゃなかったの?

きっと何か世界は人間がわからないうちに変質してしまったんだろう。そのうち月に三角の耳が生えてきて、夜中にニャオと言って時刻を伝えるようになる。たぶん..
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